写真①:「津屋崎の貝がら展」の目玉として出品される〈三十六歌仙貝〉
=福津市の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で、2007年7月4日午前11時55分撮影
「津屋崎の貝がら展」を開催
〈三十六歌仙貝〉など標本420種展示
――7月8日―22日、『藍の家』で
福津市・〈津屋崎千軒〉通りの町興し住民団体、「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・海とまちなみの会)は、7月8日(日)から22日(日)まで、同市津屋崎新町の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で、「津屋崎の貝がら展」を開きます。入場無料。
同市津屋崎北本町の大賀孝男さん(75)が津屋崎海岸で収集した貝殻約420種を展示します。
展示の目玉は、〈三十六歌仙貝〉。大賀さんによると、〈歌仙貝〉とは、古来日本の和歌集から貝に因んだ名吟を選び、それに相応する小貝を、六歌仙貝、三十六歌仙貝、百歌仙貝と分け、一定の形式に従って箱に納めたものです。歌人や官女、良家の子弟が、教養の一つにもなるため、幼少から〈歌仙貝〉の小貝の可憐さ、美麗さを愛でながら、歌も習い覚える風雅な遊びとして江戸時代の元禄初期から流行しました。
昭和3年の天皇御大典(昭和天皇即位式と大嘗祭)の時、〈歌仙貝〉を献納した北陸・能登の旧石川県富来町(とぎまち)だけが今もこの伝統を伝え、平成17年に志賀町(しかまち)との行政合併後は新発足した志賀町にある「道の駅・とぎ海街道」に〈三十六歌仙貝〉を展示しているという。
『藍の家』に展示される〈三十六歌仙貝〉は、大賀さんが〝貝寄せの浜〟・津屋崎海岸で年月をかけて拾った貝殻です。〈伊勢のうみ なみの玉よるさくらがい かひあるうらの はなの色かな〉(藤原定家、私家集『拾遺愚草』)と詠まれた「桜貝」(サクラガイ)や、〈あこやとる ゐ貝のからをつみおきて たからのあとを 見するなりけり〉(西行法師、歌集『山家集』)と歌われた「あこや貝」(歌仙貝はカキ)などが標本箱に並びます。
問い合わせは、『藍の家』(℡0940-52-0605=営業時間10:00~16:00)へ。
◇お知らせ
「津屋崎の盆踊り唄と踊り」の講習会を開きます
――7月16日午後2時から、『藍の家』で
「海とまちなみの会」では、福津市津屋崎の〝生き字引〟の長老・中村キクさん(大正10年生まれ、北本町)と津崎米夫さん(大正13年生まれ、新東区)を講師に、7月16日(月=祝日)午後2時から『藍の家』で、昔懐かしい「津屋崎の盆踊り唄と踊り」の講習会を開きます。消え去ろうとしている津屋崎独特の盆踊り唄と踊りの継承を図るのが狙いで、参加無料。一般の方の受講も歓迎します。
▽ご入会案内「海とまちなみの会」は、〈津屋崎千軒〉通りの活性化を目指し、07年2月16日に設立しました。会員は、福津市津屋崎と市内外の男女48人です。〈津屋崎千軒〉通りの古い町並みの保存と、海辺の自然保護を図ります。ご入会(一般会員、賛助会員=会活動に賛同し、例会出席は不要=とも年会費千円)申し込みは、会長の吉村勝利(〒811-3304 福岡県福津市津屋崎369-14。E-mail:yosi3019@sage.ocn.ne.jp)が、お受けしています。年会費などの振り込みは、西日本シテイ銀行福間支店(店番214。℡0940-42-1231)の普通預金口座(名前:「津屋崎千軒 海とまちなみの会 会長 吉村勝利」、口座番号1304781)をご利用下さい。
◇07年度総会案内=7月26日(木)19時、『藍の家』。予算案や事業計画案などを話し合います。
=福津市の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で、2007年7月4日午前11時55分撮影
「津屋崎の貝がら展」を開催
〈三十六歌仙貝〉など標本420種展示
――7月8日―22日、『藍の家』で
福津市・〈津屋崎千軒〉通りの町興し住民団体、「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・海とまちなみの会)は、7月8日(日)から22日(日)まで、同市津屋崎新町の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で、「津屋崎の貝がら展」を開きます。入場無料。
同市津屋崎北本町の大賀孝男さん(75)が津屋崎海岸で収集した貝殻約420種を展示します。
展示の目玉は、〈三十六歌仙貝〉。大賀さんによると、〈歌仙貝〉とは、古来日本の和歌集から貝に因んだ名吟を選び、それに相応する小貝を、六歌仙貝、三十六歌仙貝、百歌仙貝と分け、一定の形式に従って箱に納めたものです。歌人や官女、良家の子弟が、教養の一つにもなるため、幼少から〈歌仙貝〉の小貝の可憐さ、美麗さを愛でながら、歌も習い覚える風雅な遊びとして江戸時代の元禄初期から流行しました。
昭和3年の天皇御大典(昭和天皇即位式と大嘗祭)の時、〈歌仙貝〉を献納した北陸・能登の旧石川県富来町(とぎまち)だけが今もこの伝統を伝え、平成17年に志賀町(しかまち)との行政合併後は新発足した志賀町にある「道の駅・とぎ海街道」に〈三十六歌仙貝〉を展示しているという。
『藍の家』に展示される〈三十六歌仙貝〉は、大賀さんが〝貝寄せの浜〟・津屋崎海岸で年月をかけて拾った貝殻です。〈伊勢のうみ なみの玉よるさくらがい かひあるうらの はなの色かな〉(藤原定家、私家集『拾遺愚草』)と詠まれた「桜貝」(サクラガイ)や、〈あこやとる ゐ貝のからをつみおきて たからのあとを 見するなりけり〉(西行法師、歌集『山家集』)と歌われた「あこや貝」(歌仙貝はカキ)などが標本箱に並びます。
問い合わせは、『藍の家』(℡0940-52-0605=営業時間10:00~16:00)へ。
◇お知らせ
「津屋崎の盆踊り唄と踊り」の講習会を開きます
――7月16日午後2時から、『藍の家』で
「海とまちなみの会」では、福津市津屋崎の〝生き字引〟の長老・中村キクさん(大正10年生まれ、北本町)と津崎米夫さん(大正13年生まれ、新東区)を講師に、7月16日(月=祝日)午後2時から『藍の家』で、昔懐かしい「津屋崎の盆踊り唄と踊り」の講習会を開きます。消え去ろうとしている津屋崎独特の盆踊り唄と踊りの継承を図るのが狙いで、参加無料。一般の方の受講も歓迎します。
▽ご入会案内「海とまちなみの会」は、〈津屋崎千軒〉通りの活性化を目指し、07年2月16日に設立しました。会員は、福津市津屋崎と市内外の男女48人です。〈津屋崎千軒〉通りの古い町並みの保存と、海辺の自然保護を図ります。ご入会(一般会員、賛助会員=会活動に賛同し、例会出席は不要=とも年会費千円)申し込みは、会長の吉村勝利(〒811-3304 福岡県福津市津屋崎369-14。E-mail:yosi3019@sage.ocn.ne.jp)が、お受けしています。年会費などの振り込みは、西日本シテイ銀行福間支店(店番214。℡0940-42-1231)の普通預金口座(名前:「津屋崎千軒 海とまちなみの会 会長 吉村勝利」、口座番号1304781)をご利用下さい。
◇07年度総会案内=7月26日(木)19時、『藍の家』。予算案や事業計画案などを話し合います。