写真①:「佐原公園」内に建つ「伊能忠敬銅像」
=千葉県香取市佐原で、2013年1月17日午前11時撮影
〈東京・町歩きスポット〉 15
:伊能忠敬記念館
千葉県香取市佐原の「佐原公園」にある「伊能忠敬銅像」=写真①=をカメラに収めるのも、〝北総の小江戸・佐原〟訪問の目的の一つでした。大正8年、当時の佐原町有志により測量中の姿で建てられた銅像で、作者は日本の洋風彫刻の先駆者として活躍した大熊氏広。
日本で初めて実測による全国地図を作った伊能忠敬は、江戸後期の延享2年(1745年)、上総国小関村(九十九里町)で誕生。17歳の時、下総国佐原村にあった米の売買や酒造りを営む大きな商家・伊能家の婿養子になりました。香取市佐原の小野川のほとりに建てられている「伊能忠敬記念館」(入館料5百円)=写真②=には、49歳で隠居した忠敬が江戸に出て天文歴学を学び、55歳から10回に分けて全国を測量した足跡や測量機器、作成した地図などの資料が展示されていました。
写真②:全国を測量した足跡や作成した地図などの資料を展示している「伊能忠敬記念館」
町並みの東西の幹線道路・香取街道を散策していると、小野川に架かる「忠敬橋」=写真③=の欄干には、恒星の高さを測る機器・「象限儀(しょうげんぎ)」のオブジェがありました。
写真③:恒星の高さを測る機器・「象限儀」のオブジェがある「忠敬橋」
「伊能忠敬記念館」前の小野川にある〝水の郷さわら〟を巡る「小江戸さわら舟めぐり乗り場」では、乗船客を待つ2艘の川舟が係留されています=写真④=。
この川舟の右手にある「伊能忠敬旧宅」(国指定史跡)は、3月まで災害復旧工事中で入場できませんでした。酒造業を営んでいた江戸時代の店舗の一部や、表門、土蔵を見られず、残念です。
写真④:「小江戸さわら舟めぐり乗り場」で乗船客を待つ川舟
土産に「伊能忠敬記念館」近くの店で、北総の小江戸佐原銘菓・「伊能忠敬まんじゅう」=写真⑤=を購入。佐原にある江戸時代後期・文化4年(1807年)創業の鮮魚割烹「宮定(みやさだ)」伝統の味として、忠敬の稼業である造り酒屋にちなみ、大吟醸酒粕を使用し、上品なこしあんの酒まんじゅうという。
写真⑤:北総の小江戸佐原銘菓「伊能忠敬まんじゅう」の包装紙
「伊能忠敬まんじゅう」の包装紙を開けると、白い酒まんじゅうが6個入っていました=写真⑥=。
写真⑥:6個の白い酒まんじゅう
JR「佐原駅」へ戻る道の近くにあった「割烹長谷川」=写真⑦=で、昼食。佐原名物のうなぎ料理を美味しくいただきながら、忠敬ゆかりの地を訪ねた今回の東京旅行はいろいろと楽しめて良かったと感じました。
写真⑦:うなぎ料理が美味しい「割烹長谷川」
(このシリーズを終わります)