写真①:〝小江戸佐原〟の地にふさわしい風情が漂うJR「佐原駅」
=千葉県香取市佐原で、2013年1月17日午後0時45分撮影
〈東京・町歩きスポット〉 14
:北総の小江戸・水郷佐原
千葉県香取市佐原の町並みを訪れたのは、1月17日の朝でした。JR成田線「佐原駅」=写真①=は、〝北総の小江戸・水郷佐原〟と呼ばれる地にふさわしい風情ある造りでした。何の変哲もない福津市のJR「福間駅」も、こんな味わいが欲しいものですね。
駅前から町並みを歩き、江戸時代初期・天和(てんな)年間(1681~83年)創業の「馬場本店酒造」の白壁や煙突が目に付きました=写真②=。酒・醤油・味噌など醸造業が盛んな土地柄らしい建物です。
写真②:天和年間創業の「馬場本店酒造」の白壁や煙突
大河利根川の舟運の拠点で栄えた商都佐原は、市街地を流れる利根川の支流・小野川=写真③=と、町並みの東西の幹線道路・「香取街道」沿いに、江戸時代から昭和初期までの町家や土蔵、洋館などが数多く残っています。その歴史的な町並みは平成8年、国の重要伝統的建造物群保存地区に関東地区で初めて選定されています。
写真③:商都佐原の市街地を流れる小野川
「香取街道」に大正3年にルネサンス建築様式で建てられた旧川崎銀行の赤レンガの建物は、その後は三菱銀行として平成元年まで使用されたあと、香取市に寄贈され、「三菱館」=写真④=として町並みのランドマークになっています。
写真④:町並みのランドマークになっている赤レンガの「三菱館」(左は「佐原町並み交流館」)
軒を連ねた2階建て町家では、レコード店やぜんざい屋さんが営業中でした=写真⑤=。
写真⑤:軒を連ねた2階建て町家ではレコード店やぜんざい屋さんが営業中
土蔵造りの「床屋」さん=写真⑥=も、町並みに合わせた感じです。
写真⑥:土蔵造りの「床屋」さん
格子と板壁の町家で製油業を営む「油茂(あぶも)」写真⑦=で、ラー油を買いました。江戸初期創業で、2階建ての建物は明治25年(1892年)建築という。
写真⑦:格子と板壁の町家でラー油を販売している「油茂」