吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

〈催事〉0202:「伊能ウオーク」にぎわう⑤

2012-08-30 11:34:37 | 行楽催事

写真①:「忠敬御膳」を味わう人たち

     =2012年8月25日午後0時20分、福津市西福間4丁目の「サンピア福岡」2階・「芙蓉の間」で撮影

 「伊能忠敬ウオーク&宿泊地探訪バスツアー」
忠敬の宿泊先の接待食を模した料理を会食

⑤「忠敬御膳を味わう会」

  「伊能忠敬ウオーク&宿泊地探訪バスツアー」の参加者42人は8月25日午前11時45分、出発場所の福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」に帰着。ここで、江戸時代に人気を博したという江戸前の手打ちそばを堪能する「伊能ウーク記念そばを楽しむ会」と、忠敬の宿泊先での接待食を模した料理を会食する「忠敬御膳を味わう会」=写真①=の二コースに分かれました。

 このうち「忠敬御膳を味わう会」への参加者10人は、「津屋崎千軒なごみ」に待機していた観光バスに乗り、福津市西福間4丁目のホテル・「サンピア福岡」へ約5分で移動。会席会場に充てられた2階の「芙蓉の間」=写真②=で、「忠敬御膳を味わう会」だけを予約していた6人と合流しました。

写真②:「サンピア福岡」2階に設けられた会席会場・「芙蓉の間」入口の案内表示

 忠敬が、九州の第一次測量の帰路に三河(愛知県の東部)の挙母(ころも)藩に立ち寄った文化8年(1811年)3月25日と26日の食事には、測量隊に当時は貴重だった塩で鯛を丸ごとくるんで作る大変なぜいたく品で珍味でもあった「鯛の浜焼き」をはじめ、イカのきの芽和え、こちの吸い物、うなぎの蒲焼きなども出ています。

 芸州藩(浅野家)では、伊能測量隊に対し、将軍の代わりの際などに治政の視察のために旗本を諸国に派遣した『巡見使』なみの扱いで宿舎や食事の用意をさせており、各地で御馳走の接待を受けていたようです。

  「忠敬御膳を味わう会」は、忠敬が宿泊先で接待されたであろう豪華な料理を模した「忠敬御膳」=写真③=を、予約者16人に4千円で味わっていただく趣向です。ご招待した〝伊能忠敬そっくりさん〟の井手米夫さん(福岡県太宰府市)は、無料で召しあがられます。

 

写真③:忠敬が宿泊先で接待されたであろう豪華な料理を模した「忠敬御膳」(献立の一部)

  「忠敬御膳」の献立=写真④=は、「サンピア福岡」の小崎龍哉総料理長らが再現考案されたもので、小鯛浜焼、鰻蒲焼、鹿の南蛮煮、鯛・貝類盛り合せなど10品会席です。江戸時代に日本を訪れた「朝鮮通信使」を新宮町沖の相島で接待した福岡藩は、津屋崎で捕れた鯛や猪、鹿の肉も提供したことが福岡藩の記録文書(「黒田家文書」「黒田家譜」など)に記載されており、小鯛浜焼や鹿の南蛮煮を再現メニューに盛り込みました。また、鰻(うなぎ)をよその宿泊先で食べた記録が「忠敬測量日記」に記載されていることや、忠敬が宿泊した「佐治徳左衛門」屋敷の前にある波折神社の西側に「三苫うなぎ」といううなぎ屋さんが、昭和の時代まで営業していて、入海(津屋崎干潟)で採れた天然もののうなぎが食べられる店だったというので、鰻の蒲焼きも再現メニューに入れてあります。

  「忠敬御膳」の献立は、次の通りです。

▽先付 烏賊、大根、人参、滑子のなます▽前菜 鰻蒲焼、ところ天、海老旨煮、かまぼこ、蓮根、茸胡麻和え▽吸物 カマスの吸物、冬瓜、順才 清汁仕立て▽造り 鯛・貝類盛り合せ▽焼物 小鯛浜焼、有馬山椒、はじかみ、レモン▽煮物 鱸(すずき)の煮つけ、蕉、青味▽肉料理 鹿の南蛮煮、白髪葱▽冷やし鉢 そうめん、茗荷、椎茸、湯葉▽飯 白飯▽汁物 味噌汁▽香物 ▽果物

 

写真④:「サンピア福岡」で考案、再現された「忠敬御膳」の献立

  2百年ぶりに考案、再現された「忠敬御膳」を味わった〝伊能忠敬そっくりさん〟ら会食した男女16人の方たちは、「小鯛浜焼は美味しいわ」「鹿の南蛮煮は初めてだけど、軟らかくて食べやすい」など笑顔で話が弾んでいました。

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