吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年10月28日〈詩〉005・母さんの風邪治し

2006-10-28 06:43:00 | 
母さんの風邪治し

シュン、シュン、シュン
と火鉢にかけた薬缶のお湯が沸く

襖を閉めた座敷の布団で
僕は寝ている
風邪を引いて
39 度の熱がある
扁桃腺が腫れてしまったのだ

母さんが
額に氷のうを載せ
玉子酒を造って
飲ませてくれた
体の芯から温かくなった

シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く

座敷が蒸気で柔らかくなり
なんだか咽の腫れも引いたよう

母さん ありがとう
体がほてってきたよ
汗がいっぱい出てきた

あとは
母さんが買ってくれたバナナと
おかゆを食べれば
明日(あした)は元気に
学校に行けるね

シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く

僕がひざ小僧を打って痛い時に
痛いの 痛いの 飛んで行け
と母さんがお呪(まじな)いを言ったら
ひざの痛みがすぐなくなったように
シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く部屋で
母さんの手当てを受けたら
僕の高熱はすぐ退いていく

僕には
やっぱり
母さんの風邪治しが
一番効く
            
               
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