吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2006年10月25日/〈日記〉40・「和白干潟」で野鳥観察

2006-10-25 18:06:12 | 日記
写真①:唐原川河口で泳ぐ冬の渡り鳥・ヒドリガモ
     =福岡市東区和白4丁目の「和白干潟」で、2006年10月25日午前11時18分撮影

 小雨模様の25日朝、福岡市東区の「和白干潟」での初めてのバードウオッチングに行って来ました。福津市の自宅から、渋滞した国道495号線をマイカーで走って約1時間。小学生の時に貝掘りに行って以来、約50年ぶりでしたが、野鳥の楽園に近い自然は辛うじて残っていました。12日に唐原川河口沖の引いた水際に1羽だけ飛来したという赤い嘴の冬鳥・ミヤコドリ(ミヤコドリ科)は確認できませんでしたが、ヒドリガモ=写真①=やマガモ(いずれもカモ科)、シギ類などたくさんの渡り鳥が観察できました。

 和白干潟は博多湾東部の和白海域にあり、面積約80㌶。日本海側では渡り鳥が飛来する最大級の干潟=写真②=です。


写真②:渡り鳥の貴重な中継地・和白干潟
     =10月25日午前11時30分撮影

 周辺の博多湾沿岸がほとんど人工の海岸になっているなかで、和白干潟には貝やカニ、ゴカイなど小さな生き物が棲む砂浜と、岩礁、葦(よし)原=写真③=、クロマツ林へと続く貴重な自然海岸が残っています。


写真③:葦原近くを泳ぐヒドリガモの群れ
     =唐原川河口で、25日午前11時23分撮影

 和白干潟は、東アジアの渡り鳥の渡りルートの交差点でもあり、日本野鳥の会などの調査で1980年以降235種の野鳥が観察され、1975年から飛来している珍鳥・ミヤコドリは有名。このほか、絶滅が心配されている冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)やズグロカモメ(カモメ科)、ツクシガモ(カモ科)などの越冬地としても重要です。唐原川河口左岸には、福岡市港湾局などが立てた自然保護を呼びかける看板=写真④=も立てられています。


写真④:和白干潟が「鳥獣保護区」に指定されており、海辺の植物保全や、野鳥のえさになるアサリを採り過ぎないよう呼び掛ける看板
 =25日午前11時38分撮影

 和白干潟沖では、福岡市が人工島の建設工事を進めており、環境悪化の恐れもあります。野鳥愛好家や自然保護グループらで組織した「和白干潟を守る会」では、グリーンコープ生協ふくおか福岡東支部とで作った実行委員会の主催で、干潟の自然保護を進めようと、11月19日(日曜)午前11時から、和白干潟に面した「海の広場」で、「和白干潟まつり」を開催します。バードウオッチングや干潟の生物観察、模擬店・バザーなどを行う予定。

◆交通アクセス:福岡市東区和白4丁目の「和白干潟」。駐車場なし〔電車〕西鉄宮地岳線「唐の原」駅下車、徒歩5分。JR香椎線「和白」駅下車、徒歩10分〔バス〕西鉄バス「白浜」バス停下車、徒歩5分。

福岡市・和白干潟
   福岡市東区・「和白干潟」の位置図
  (赤いピンが立っている所)
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