写真①:小高い丘の上にある「沖津宮遥拝所」
=宗像市大島岩瀬で、2015年8月22日午前10時45分撮影
「筑前大島」巡りの記 ②「沖津宮遥拝所」
大島(宗像市)の北側、岩瀬海岸にある宗像大社「沖津宮遥拝所」は、宗像大社の「中津宮」とともに、2017年(平成29年)のユネスコ世界遺産登録の日本推薦候補に選定された「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の構成資産5件に上げられています。今も女人禁制で「沖ノ島」に上陸できない女性たちなどが、同島にある宗像大社「沖津宮」を遥拝するために建てられました。
宗像市運行の無料マイクロバスを降り、海辺の岸壁に通じる小道を歩くと、小高い丘の上に「沖津宮遥拝所」が見えました=写真①=。案内のバスの運転手さんによると、台風で屋根が飛ばされ、修復工事中=写真②=で建物内には入れないという。市営渡船のフェリーで着いた「大島港ターミナル」では、そんな情報は提供されていなかったようで、想定外です。囲われた建物の裏側に回り、49㌔・㍍沖の玄界灘に浮かぶ「沖ノ島」を見ることができ、ラッキーでした。このあと訪れた宗像大社「中津宮」の社務所には、「沖津宮遥拝所は現在工事中です。建物は覆われていますが、遥拝はできます。工事期間中(12月末まで)ご迷惑をおかけ致します」と書いた「お知らせ」の貼り紙がありましたが、同遥拝所にも直接訪れる観光客向けのお断り書き掲示がほしいところです。
写真②:修復工事中の「沖津宮遥拝所」
そんな思いで「沖津宮遥拝所」を後にしようとした時、そばの境内にハマユウの清楚な白い花が咲いている=写真③=のに気付き、心が和みました。
写真③:「沖津宮遥拝所」の境内に咲いたハマユウの清楚な白い花