吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

〈催事〉0501: 「リフレッシュパーク豊浦」で〝海を渡る蝶〟学習

2017-04-16 05:30:35 | 行楽催事

 

写真①:菜の花が満開の花公園・「リフレッシュパーク豊浦」

     =山口県下関市豊浦町川棚で、2017年4月2日午後1時50分撮影

4月2日、下関市豊浦町観光ツアーに参加して
菜の花が満開の花公園「リフレッシュパーク豊浦」で〝海を渡る蝶〟学ぶ

  私が所属する福津市の町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」主催の観光バスツアーで4月2日、山口県下関市豊浦町の港町・室津と、「川嶋神社」を訪問。「川棚温泉」で昼食、温泉を楽しんだあと、見学地の最後に同町川棚の花公園・「リフレッシュパーク豊浦」=写真①=を訪れました。

  「リフレッシュパーク豊浦」は、四季折々の花を楽しめる花公園です。入園料は、大人2百円。園内のバタフライガーデンでは、ヨモギやクローバー、アザミなど蝶の幼虫の食草や、蝶の成虫の蜜源になる花などを植栽しています。日本列島を春秋に縦断して旅する〝海を渡る蝶〟・アサギマダラ(タテハチョウ科)が5月には園内の枯れたスナビキソウ(砂引草。ムラサキ科)で休息して北上、10月には〝秋の七草〟のフジバカマ(キク科)の植栽園に石川県白山市や富士山麓から飛来し南下します。園内で産卵した蝶を幼虫から育て、羽化した後に自然に放すまでの宿屋「蝶小屋」=写真②=では、アサギマダラの幼虫や蛹が育っています。

 

写真②:園内で産卵した蝶を幼虫から育て、羽化した後に自然に放すまでの宿屋「蝶小屋」

  「リフレッシュパーク豊浦」には、バスで午後1時30分着。豊嶋耕治所長と同園に渡来するアサギマダラのマーキングを続けている福村拓己・「長州アサギマダラの会」代表(山陽小野田市)の案内で、「蝶小屋」前へ。アサギマダラの食草で産卵の場所にも使われるつる性の植物・キジョラン(鬼女蘭。ガガイモ科)の鉢植えが「蝶小屋」の外に置いてあります=写真③=。キジョランは晩秋、葉が縦に裂け、白く長い冠毛を持った種子が風に乗って飛ぶ姿を鬼女が髪を振り乱した様子に見立てたのが鬼女蘭の名の由来という。

  

写真③:「蝶小屋」前のキジョランの鉢植え

  「キジョラン」の葉の裏に緑色のアサギマダラの幼虫=写真④=が止まっていました。福津市内でも2016年3月7日、「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の女性会員がアサギマダラの春の渡来地・「津屋崎浜」から約8Km南東の同市本木の山中でキジョランの葉の裏にいる越冬中の幼虫10数匹を発見していますが、この「蝶小屋」前の葉裏の幼虫はこれまで見た個体のうち最も大きく、蛹になる日が近そうでした。

  

写真④:「キジョラン」の葉の裏に止まったアサギマダラの幼虫

  「蝶小屋」前の「キジョラン」では、ぶら下がっているアサギマダラの蛹=写真⑤=も観ることができました。緑色の体で、「海とまちなみの会」では福津市本木のキジョランの葉ではまだ確認した例がなく、貴重な観察体験になりました。

 

写真⑤:「キジョラン」からぶら下がったアサギマダラの蛹

   秋の渡りで南下する途中の10月に飛来するアサギマダラが、花の蜜を吸うフジバカマの植栽園=写真⑥=は「蝶小屋」近くにあります。

 

写真⑥:フジバカマの植栽園で苗の育て方を説明する福村拓己・「長州アサギマダラの会」代表(左から2人目)と豊嶋耕治所長(右端)

  フジバカマの植栽園の近くには、春の渡りで北上する途中の5月に飛来するアサギマダラが花の蜜を吸う海浜植物・スナビキソウの育苗園=写真⑦=もありました。

 

写真⑦:春の渡りのアサギマダラが花の蜜を吸うスナビキソウの育苗園

  「豊浦地区まちづくり協議会」の2月13日の福津市・「津屋崎里歩きフットパス」(『絶景の道100選』認定)視察団の〈津屋崎千軒〉訪問のお礼を兼ね、初めて開催した「豊浦町観光バスツアー」は、港町・室津の町家に残る鏝絵巡りのフットパスや、同町宇賀の「川嶋神社」奉納の絵馬見学「川棚温泉」での昼食と温泉を楽しみ、花公園「リフレッシュパーク豊浦」での〝海を渡る蝶〟の学習まで、魅力満載でした。ツアーを受け入れ、おもてなしいただきました同まちづくり協議会、「室津地区活性化推進協議会」、「リフレッシュパーク豊浦」など関係各位の皆様に、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

  (4月4日から「室津の鏝絵」巡り、「川嶋神社の絵馬」探訪、「リフレッシュパーク豊浦」で〝海を渡る蝶〟学習の3回シリーズで掲載した「豊浦町観光バスツアー」のレポートをきょう16日で終わります)

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