写真①:伊藤伝右衛門と柳原白蓮の写真展示中を知らせる表示
=福津市津屋崎3-18-16の「貝寄せ館」で、2014年9月20日撮影
貝寄せの浜・〈貝寄せ館〉物語 85
:「花子とアン」余波
NHKテレビの連続ドラマ「花子とアン」で
「貝寄せ館」展示の柳原白蓮と伊藤伝右衛門の写真が人気
NHKテレビで好評放映中の連続ドラマ「花子とアン」で、柳原白蓮と伊藤伝右衛門=写真①=が話題になっているおかげで、福津市の町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の観光ボランティアガイド拠点事務所・「貝寄せ館」(同市津屋崎3丁目)に展示している「津屋崎で見つかった白蓮の写真」=写真②=や、津屋崎の町興しに貢献した伝右衛門のパネル写真などが市内外からの入館者に注目されています。
写真②:「伊藤伝右衛門ゆかりの津屋崎写真展」コーナーに展示の「津屋崎で見つかった白蓮の写真」などのパネル
=「貝寄せ館」で撮影
特に、津屋崎で新鮮な魚を仕入れ、筑豊で高く売って炭鉱経営に乗り出す資金をためたという伝右衛門は、黒田官兵衛・長政親子が筑前に移封され、福岡藩直営の塩田を津屋崎に開いて以来、〈津屋崎千軒〉の繁栄を支えた津屋崎・勝浦両塩田が、明治末の塩専売制施行で閉鎖された際、渡半島に「津屋崎活洲場」=写真③=を建設、観光客誘致に成功して落ち込んだ津屋崎の経済を浮揚させ、町興しの先駆者といえます。また、「宮地嶽神社」に石の鳥居や銅の大鳥居(戦時中の昭和18年に撤去)、石垣を寄贈しており、津屋崎に住むお抱え運転手中村林蔵の運転するフォードに乗って、博多の銅御殿から津屋崎を訪れていたと思われます。
写真③:「津屋崎活洲場」を建設した伊藤伝右衛門を紹介のパネル
=「貝寄せ館」で撮影
「貝寄せ館」=写真④=で観光ボランティアガイドをしている私も9月15日、大分市から〈津屋崎千軒〉観光に訪れた会社員の女性(39)や、伝右衛門の写真が展示されているのに気付いて入館したという北九州市小倉北区から妻(57)とドライブで来た男性(58)らに、伝右衛門や津屋崎で見つかった白蓮の写真について説明、初めて知ったと喜ばれました。きょう20日も、どんなお客様が来館されるか楽しみです。

写真④:「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の幟が立つ「貝寄せ館」
「貝寄せ館」=写真⑤=:福津市市津屋崎3-18-16。土・日曜、祝日の午前11時~午後3時開館。入館無料。〈津屋崎千軒〉町歩きのガイドは、本会作製の散策マップ・「〈津屋崎千軒〉そうつこう」を進呈、1人2百円で2時間以内行います。

写真⑤:「貝寄せ館」の位置図