とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022富山マラソンツアー:2日目マラソン本番

2022-11-09 22:19:10 | マラソン
マラソン当日は、富山駅前からスタート地点行きのバスに乗る。今回の参加者は14000人近くとの事で、荷物預かりの広場は凄い人込みだ。


スタート時間が近づき、ランナー待機場所まで移動する。スタートは、午前9時だが、私が高岡市役所前のスタート地点に近づいたのは15分後くらいになっていた。


高岡古城公園前ではチアガールが応援してくれている。


すぐに高岡大仏前を通り、右折していく。


高岡市金屋町の古い街並みの中を進む。ここは、高岡銅器発祥の地であり、昔ながらの格子作りの家が今も軒を連ねている。


信用金庫も古い街並みの中に溶け込んだ造りだ。


広い道路に入ると、はるか彼方までランナーの波が続いているのが見える。


北陸新幹線の高架の手前で折り返しだ。


映画館の予告編の時によく見る「映画泥棒」氏も走っていた。


マリオとルイージも走っている。


街中を抜け、郊外に出てきた。


和太鼓の応援。


線路を越えると橋を渡る。


国重要無形民俗文化財の新湊曳山まつりの曳山がマラソン応援に駆り出されていた。


富山湾沿いに出ると、前方に雪を被った立山連峰がくっきり見える。


20キロ手前のエイドでやっと「ますのすし」の給食にありつける。それまでの給食エイドではすでに食べ物がなくなっていて腹ペコだった。




新湊きっときと市場でも若い女の子たちが応援してくれている。


新湊きっときと市場を過ぎると、新湊大橋入り口の上りとなる。


ぐるっと回っていくと、新湊大橋の最高点が見えてくる。橋の向こうには雄大な立山連峰がずっと見えている。


この辺りまで来るとほとんどの人が歩いている。


横を見ると、前日帆が張られてなかった海王丸に帆が張られている。海の貴婦人と言われるだけあって帆が張られると一段と美しい帆船だ。


海王丸パークの全景。今コースの中でも一番の絶景だろう。


橋の最高点に近づいてきた。


最高点を過ぎれば、下りだ。立山連峰を見ながら気持ちよく下りていく。


平地になると、あえなくペースダウン。やはり給食エイドに何も残っていないので、再びガス欠状態となる。水やスポーツドリンク、多少は残っていたミニトマトだけでは力が出ない。

35キロ当たりには、全国都道府県の幟旗が立っていた。


自分の出身県を探しながら走る。静岡県もちゃんとあって嬉しくなった。


神通川に架かる橋の手前では、恐竜に乗った人の応援が面白い。


神通川を渡ると、富山市内に入る。ゴールまであと少しだ。


大分ペースダウンしてしまっていたが、残り数キロになると不思議と力が出るもので、ついつい頑張ってしまい富岩運河環水公園に無事ゴール。何とか6時間は切ることが出来た。


「2022富山マラソンツアー:3日目砺波チューリップ公園&越中五箇山観光」に続く。

2022富山マラソンツアー:1日目新湊大橋周辺観光

2022-11-08 22:46:42 | 観光
2015年の第1回富山マラソンに参加して以来、7年ぶりに参加する事になった。今回も前日から出発して、翌日マラソンを走り、もう1泊して周辺を観光して帰る予定だ。

1日目は、早朝から出発して東海北陸自動車道を走る。初日から天気は快晴で、高速道路から見る山並みはどこもかしこも紅葉だらけで素晴らしかった。途中で休憩に寄った、ひるがの高原SAからみた大日岳と麓の紅葉。


さて、富山には昼前に着き、娘夫婦と合流後、射水市の新湊きっときと市場でランチを済ます。新湊きっときと市場の隣は、海王丸パークだ。海王丸パークでは、海王丸という商船学校の練習船として誕生した帆船が係留されている。昭和5年2月14日に進水して以来、59年余の間に106万海里(地球約50周)を航海し、11,190名もの海の若人を育てた船だ。海の貴婦人と呼ばれる海王丸を現役中の姿そのままで公開しているのだ。ただ、通常は海王丸に帆が張られることはなく、特別な日にしか張られないそうだ。


そして、反対側に目を向けると、大きな橋が見える。新湊大橋と呼ばれ、翌日のマラソンのコースの一部となる。通常は自動車専用道だが、マラソン当日だけ車両が通行止めとなり、ランナーのみが通行できるようになる。


ちょうど、海王丸パークの桟橋から観光船が出るというので、早速乗ってみる事にした。遊覧コースは、内川遊覧&12の橋巡りとの事で、約50分で戻ってくるという。まずは、日本海側最大級の斜張橋「新湊大橋」の下を通過していく。


ウミネコが飛び交う中、工場地帯の景色を見ながら、内川に入っていく。


内川は、富山新港から東西約3420メートルを結ぶ運河で、海から海へとつながる珍しい川だ。ちょうど、万葉線の電車が前を通過して行った。遊覧船は、高架の下をすり抜けていく。


川べりには民家が立ち並び、川の両岸に漁船が連なって繋留されている風景は、どこか懐かしさを感じさせ、「日本のベニス」と称されているそうだ。


内川は、古くから地域住民の生活と深く関わりをもった川として、親しまれてきているという。


東橋。全国でも珍しい屋根付きの歩行者専用の橋。夜になると橋の両側の休憩所に明かりが灯り、大きな提灯となって浮かび上がる。まさに、「渡るだけではなく、立ち止まり、時を過ごす憩いの橋」。スペイン人のセザール・ポルテラ氏の設計


山王橋。半円形のバルコニー風のアプローチに、手をかたどった大理石の彫刻4基を設置。製作は、郷土出身の彫刻家竹田光幸(たけだ・みつゆき)氏


他にもいくつもの個性的な橋を見ながら、内川を進み、外海の富山湾に出た。遊覧船の周りには、観光客が播く餌を求めてウミネコが飛び交っている。


再び海王丸のところまで戻り、遊覧船の旅が終わった。


観光はここまでとし、急いで富山駅前まで戻り、マラソンの受付を済ませ、宿に着いた。翌朝は、早起きしてマラソン本番だ。

「2022富山マラソンツアー:2日目マラソン本番」に続く。

2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:3日目千曲川コース

2022-11-04 18:49:10 | 浅間・八ヶ岳パノラマトレイル
小諸グランドキャッスルホテル前でスタート前の記念写真。ここから、浅間・八ヶ岳パノラマトレイルの千曲川コースを歩き、ぐるっと一周して戻ってくる予定だ。


懐古園の奥手にある鹿嶋神社の鳥居を潜る。


小山敬三美術館のアトリエ横から藪の中を抜け、山道を下っていくと田園地帯に出る。


千曲川の対岸は断崖絶壁の山肌が見える。


赤い橋(大久保橋)が見えてきた。


ここ数日、この赤い橋を何度も車で通っているので、勝手知ったる道になっていた。


橋の上から見た千曲川のひし淵。切り立った岸壁や紅葉した木々、水鳥のたてる水紋等、なかなかいい景色だ。


住宅地を抜け、トンネルを通り抜ける。


布引温泉こもろの横を通っていく。あとで、ここの風呂に入っていく予定だ。


風穴への分岐点。


前日にも寄った氷地区の風穴の前を通っていく。


安藤百福センターの中も再び通り、草のトンネルを抜ける。


鴇久保ビオトープも通り抜けると、1日目に泊まった読書の森の近くまで来た。喫茶にもなっているので、コーヒーを飲もうと立ち寄って行く。


オーナーの入れてくれた美味しいコーヒーを飲みながら、しばし休憩だ。


干間無池(ひまむいけ)という御牧ヶ原の野池を通り抜けると、千曲川沿いにある岩根の断崖(七曲り)だ。屏風のようにそそり立ち、御牧ヶ原を支えている。


断崖には大きな割れ目があり、自然の力をひしひしと感じる。


ここは細い急坂がいくつもあり滑りやすい。昔は曲がり角ごとに石が置いてあり、そこに腰かけ、荷物を降ろさず休むことができたという。


麓まで下ってきたところで、岩根の断崖を振り返る。


大杭地区から千曲川を目指して下っていく。大杭橋の前まで来ると、なんと橋がなくなっていて通行止めになっていた。当初、この橋を渡って対岸まで行く予定だったが、通行止めになっていたとは思いもよらなかった。調べてみたら、近年は老朽化により通行止めとなっていたらしく、令和元年の東日本台風で千曲川左岸側の一部が流失したようだ。


河原まで下りて、千曲川を渡る場所がないか見てみるが、流れが速く、とても渡れるような場所はないことがわかり、元来た道を引き返す。


直ぐ近くにある小諸大橋の下を通り抜け、岩根の分岐まで戻る。大杭橋は近々撤去されるらしい。歴史のある吊り橋だったらしいが、撤去されるとは残念だ。


久保集落の家並みを抜け、木立の中の細い道に入る。


もどり橋を渡る。


もどり橋から千曲川を眺める。


コンクリート塀に隠れて見えないが、隣は千曲川に作られた西浦ダムがある。


小諸発電所の横の急な階段を上っていく。


階段を上り切ると懐古園に出て、小諸グランドキャッスルホテルの駐車場にゴールする。5時間弱、16キロのやや長いトレイルだった。

布引温泉こもろで温泉に入ってから、上信越道近くにあるリンゴ園に寄っていく。たわわに実ったリンゴが美味しそうだ。お土産のリンゴを貰って帰路についた。




参考1.3日目の高低図&コースタイム


参考2.3日目のコースマップ

2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:2日目懐古園観光

2022-11-03 20:44:12 | 観光
2日目のトレイルは午前中で終わり、午後の時間が十分余裕があったので、小諸駅前の懐古園を観光していくことにした。懐古園とは、元の小諸城を中心とした公園である。明治4年(1871年)の廃藩置県で廃城となった小諸城は、その後、小諸藩の元藩士らによって明治政府から買い戻され、大正15年(1926年)に小諸城址懐古園として近代的な公園に生まれ変わったという。

まず、最初に向かったのが、小諸城の入り口となる大手門だ。小諸城の正門で、慶長17年(1612)、藩主仙石秀久が小諸城を築いた時代の建築である。二層入母屋造の楼門で、石垣と門が一体化していない事や、一階が敵の侵入を防ぐ強固な造りに対し、二階は居館形式をとっている事など多くの特徴があるという。


大手門の中を見学できるという事で、早速中に入り、ガイドの説明を聞く。この門を建てる際に、大工は江戸から呼び、瓦は三河(現在の愛知県)から運んだとされ、当時はまだ瓦葺の屋根が珍しかったため「瓦門」とも呼ばれたそうだ。明治維新後は民有となり、小諸義塾の仮教室として、また、料亭として利用されてきたが、平成20年、江戸時代の姿に復原されたという。


大手門から、いよいよ小諸城址に入っていくのだが、この先には、しなの鉄道の鉄路と駅舎があり、三の門の間を割って入るように分断している。このため、大手門があることを知らずに中に行ってしまう人が多いそうだ。


三の門を抜け、二の門跡の横を通り抜ける。


少し上がったところが二の丸跡だ。


紅葉谷と呼ばれるお堀の紅葉がきれいだ。


紅葉ヶ丘もまさに紅葉まっさかりだ。




小諸城址で最大のケヤキの巨木。樹齢500年以上との事。


大ケヤキの奥には島崎藤村記念館。藤村が小諸にやってきたのは、明治32年のことだ。かつての恩師、木村熊二に招かれて小諸義塾に赴任した。以降小諸で過ごした6年余の間に「雲」「千曲川のスケッチ」「旧主人」などが生まれ、大作「破戒」を起稿。藤村記念館は、藤村の小諸時代を中心とした作品・資料・遺品が多数展示されている。


島崎藤村像。


地獄谷に架かる酔月橋を渡り、小山敬三美術館に向かうのだが、その途中になんと寅さんの像があった。葛飾柴又ではなく小諸に寅さんがいるのにはビックリ。この奥にある建物は、寅さん会館だという。個人的に寅さんのグッズを集めた人の私的な資料館らしいが、現在閉館中で見学できなかったのが残念だ。


紅葉の木立の奥にあるのが小山敬三美術館だ。この美術館は、小諸市出身で文化勲章受章、小諸市名誉市民である洋画家、小山敬三画伯が1975年、美術館を建設し、作品と共に小諸市に寄贈したもの。画伯の代表作品、浅間山、城シリーズ、さらに肖像画をはじめとした、油彩、水彩、デッサン画など素晴らしい作品を展示されている。


美術館から見下ろした千曲川の景色。小山敬三画伯がこの美術館を建てるとき唯一こだわった条件は、子どもの頃溺れかかった千曲川のこの場所が見下ろせる場所ということだったという。


美術館の庭の紅葉がひときわ美しい。


懐古園の馬場では、東信菊花展が開催されていた。


天守台跡に登ってみる。554年に武田信玄が現在の小諸市、佐久市一帯を制圧。信玄は、大名軍師、山本勘助に築城を命じた。これが小諸城の原型となった。小諸城は、城郭が城下町よりも低い位置にある日本唯一の「穴城」といわれる。浅間山の噴火による火山性台地と千曲川の断崖を利用した天然の要害で、難攻不落の城として知られていた。武田氏が滅ぶと、豊臣秀吉の配下の仙谷秀久が城主となる。秀久は、城の大改修と城下町の整備を行った。国の重要文化財に指定されている大手門や三の門はこのときに造られた。


天守台からは、浅間連山が良く見える。


鏡石。山本勘助が縄張りをした小諸城は「攻めるに難しく、 守るに易い城」いわば難攻不落の城だった。懐古神社の横には、山本勘助が小諸城築城の時に研磨したと伝えられている鏡石があり、勘助は朝夕この鏡石におのれの顔を映し反省したと伝えられている。


懐古園は、思ったより見るところがいろいろあり、微古館(ちょうこかん)や小諸義塾記念館なども見学してから、懐古園前にある小諸キャッスルホテルに宿泊する。

「2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:3日目千曲川コース」に続く。

2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:2日目安藤百福センタートレイル

2022-11-02 22:11:24 | 浅間・八ヶ岳パノラマトレイル
ゲルの中で一夜を過ごした2日目の朝。大きなテントでキャンプしたみたいな感じだ。


「読書の森」の食堂前でも記念写真。


その後、車で「安藤百福記念自然体験活動指導者養成センター」まで移動する。安藤百福というとNHKの連続テレビ小説「まんぷく」のヒロイン福ちゃんの夫となる萬平のモデルになった人物であり、カップラーメンの生みの親でもある。安藤百福さんは生前から自然とのふれあいが子どもたちの創造力を豊かにすると信じ、彼の生誕百年を記念して建てられたのが、「安藤百福センター」だ。


中に入っていくと一際目立つ印象的な建物が見えてくる。アウトドア活動の普及や自然体験活動を推進するための人材育成を目的とした専門施設で、設計は2020年東京オリンピックの開催式が行われた新国立競技場の設計を担当した建築家 隈研吾氏が手がけたものだという。


「安藤百福センター」は、“現在見学をお断りしている”との張り紙があり、残念ながら中を見学することはできなかった。ただ、トレイルのスタートが、この敷地内からなので、中の職員に断って、敷地内の森の中に入っていく。


森の中には、さまざまなアーティストが作った「ツリーハウス」を見学できる。このツリーハウスのタイトルは、“間”。コンセプトは、“緑美しい森の中に突如として現れる間。それは手すりも壁もない板の間が、樹々の中の空間を切り取って出現した世界。登ってみてそこに佇めば、きっと非日常の感覚との出会いがあることでしょう”との事。


“bird-apartment”。豊かな自然を一人でも多くの人に楽しんでもらいたいのと同時に、ここに生息している動物たちにとっても価値のあるものにしたい、という思いから「人と鳥の距離が近づく」ようなツリーハウスをデザインしたという。小さなバードハウスが 78 個くっついた一軒の大きなバードハウスだ。大きな入り口は、人間が中に入り奥にある小さなバードハウスを覗き込むことが出来るらしい。


大きな樹の下に吊り下げられたブランコで遊んでいく。


“オオムラサキのツリーハウス”。「蝶に乗る」がコンセプトのフォトジェニックなツリーハウス。大きなバタフライルーフは、オオムラサキがモチーフになっている。自然豊かなこの場所では、準絶滅危惧種にも指定されている貴重なオオムラサキが生息しているそうだ。


緑のトンネルを抜けていく。


鴇久保ビオトープ。むかしトキが生息していた事からその名がついた鴇久保。この場所の見事な景観と自然の生態系を保つために地元の有志たちが活動している。稲の棚田の上は、アサギマダラを呼ぶフジバカマが広がっている。


急坂をグングン下っていく。


坂を下ったところにあるお寺が釈尊寺(しゃくそんじ)だ。小諸市にある天台宗の寺院で、山号は布引山。布引観音とも呼ばれる。断崖絶壁にあるのが布引観音・観音堂だ。


境内には牛の像があり、「牛に引かれて善光寺参り」伝説発祥の地でもある。「牛にひかれて善光寺参り」とは布引山釈尊寺に伝わる縁起書にある幻牛伝説で、むかし信心を持たないおばあさんが、自分が干していた布を角にひっかけ走り去る牛(観音様)を追いかけ、気が付くと長野の善光寺までたどり着いたことから観音様の導きだったと悟り、今までの欲張りで意地悪な心を悔い改めたと伝えられている。その逸話から「思ってもいなかった出来事や、周りからのはからいによって、自分が良い方向へ導かれること」のことわざとなっているのだ。


まずは観音堂に向かう。岩をくりぬいたトンネルの中に入る。


観音堂から、トンネルを出てきた人の様子が見える。こうやって見ると凄い場所にあるのがよくわかる。


トンネルを出た仲間が、観音堂にいる我々を撮ってくれた。観音堂は、岩窟の中にあり、拝殿部分は朱塗りの懸崖造りの舞台となっている。拝殿を支える8本の太柱は6尺8寸(20.6メートル)の高さがあり、天正20年(1592)に造営されたという。


観音堂から釈尊寺境内に戻り、麓までさらに参道を下山して行く。参道には、いろんな見所がある。ここは、善光寺穴といい、長野の善光寺まで穴が通じていると言われ、昔、善光寺の火災の折にこの穴から煙が出たと伝えられているそうだ。


参道には、岩がゴロゴロしており石段が苔むして滑りそうだ。


岩壁の中に牛の横顔が見える。


険しい参道をやっと下山。


千曲川沿いの道をしばらく歩く。


千曲川沿いの崖線の斜面に立地する氷という地区は、浅間連峰の眺望と豊かな湧き水に恵まれた小さな集落村だ。ここには夏でも冷たい不思議な風穴がいくつも点在している。




風穴(ふうけつ)とは、自然が生み出した天然の冷蔵庫と言われており、古代より食料を保存する貯蔵庫として利用されてきた。このような風穴は日本各地にあるが、その中でも、旧小諸町にあった風穴は優秀で、明治大正期には、蚕種(蚕の卵)の貯蔵する役割を担って日本の製糸業を支えていたという。


後半は、静かな森の小径を歩く森林浴コースだ。


最後に、安藤百福センターに戻ってきた。広場には、ボルダリングの塔があり、少しよじ登ってみる。


近くにある「あぐりの湯こもろ」からは、浅間連峰が一望だ。4時間弱ほどで安藤百福センタートレイルを完歩できた。


ちょうどお昼となり、小諸駅周辺でランチとし、午後からは懐古園を観光する事にした。

参考1.2日目の高低図&コースタイム


参考2.2日目のコースマップ


「2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:2日目懐古園観光」に続く。

2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:1日目御牧ヶ原コース

2022-11-01 09:31:56 | 浅間・八ヶ岳パノラマトレイル
信州の小諸は、八ヶ岳と浅間連峰の中間にあり、緩やかな起伏が美しい丘が広がり、森と田園の風景を楽しみながらトレイルできるコースがいくつもある。最近は、いろいろなトレイルを歩くのが楽しくなり、今回は浅間・八ヶ岳パノラマトレイルを3日間で歩くことになった。

1日目は、小諸駅から少し移動して「茶房 読書の森」さんの駐車場に車を置かせてもらう。駐車場横のバス停前でスタート前の記念撮影。


まずは舗装路を進む。


分岐点や曲がり角には、「浅間・八ヶ岳パノラマトレイル」の道標が建っている。


田圃のなかの農道を進んで行く。


ソーラーパネルの横を進むと、北側には浅間連峰が見えてきた。


棚田の風景が広がる。


のどかな田園地帯が広がっている。南の方に見えるのは八ヶ岳連峰だ。御牧ケ原の周囲は、遮るものがないので、南に八ヶ岳、蓼科山、霧ヶ峰、美ヶ原、西に北アルプスの槍穂高から白馬三山、北には浅間連山、東には西上州や奥秩父の山々を、天気が良ければパノラマで見渡すことができるという。また、平安時代には朝廷の古代御牧(御料牧場)として、馬を育て献上するための牧場であったことが「御牧(みまき)」という地名の由来だ。


くるみの木があるところを左折する。


眺望の丘からは、再び浅間連峰の姿が良く見える。


ハスの池の横を通る。我々の足音で、水鳥が水面を波立てながら飛び立っていった。


県立農業大学の農場の中を進む。


落ち葉が積もっていてふかふかの道だ。


農業大学のトラクター教習場の横を通る。


ススキが道にせり出し、秋らしい風景だ。


浅間山がくっきり見えてきた。なんとなく噴煙も上がっているようにも見える。


2時間半ほどで御牧ケ原を一周してゴールの「読書の森」に到着する。1日目は、ここで宿泊するのだが、宿泊施設は、モンゴルのゲオという住居だ。


オーナーに案内され、ゲルの中に入っていく。外から見ると、狭そうに見えたが、中に入ってみると意外と広く、10人は宿泊できるそうだ。寝る時は、寝袋と毛布があり、炬燵も用意してくれたのでそれほど寒くはなかった。


ゲルは円形で、中心の2本の柱によって支えられた骨組みを持ち、屋根部分には中心から放射状に梁が渡される。これにヒツジの毛でつくったフェルトをかぶせ、屋根・壁に相当する覆いとする。壁の外周部分の骨格は木組みで、菱格子に組んであり接合部はピン構造になっているので蛇腹式に折り畳むことができるという。初めてゲルに宿泊するが、モンゴルに行ったような気分になった。


ゲルの中にはトイレはなく、屋外のトイレにも案内される。ここも、今時のトイレではなく、土壁に覆われた手作りっぽいトイレだ。


中に入ってみると、水洗ではなく、使用後に上から石灰を散布するというバイオトイレだ。近代的なトイレに慣れている人には、違和感があるかもしれないが、山小屋のトイレに慣れている我々にとっては、特に違和感はない。


敷地は広く、庭を歩き回ると面白い形の建物がいくつもある。棒が突き出したような建物は、「どうらくパイプオルガン」という名前。敷地内には手作りの施設やオブジェが点在していて、大人の秘密基地みたいな場所だ。


夕食は、オーナー夫婦の畑で取れた野菜をふんだんに使った料理だ。オーナー夫婦と一緒に歓談をしながらの楽しい夕食となった。


極め付きは、オーナーのギター弾き語りでジョン・レノンのイマジンを聞かせてもらう。初日から楽しい夜となった。


参考1.1日目の高低図&コースタイム


参考2.1日目のコースマップ


「2022浅間・八ヶ岳パノラマトレイル:2日目安藤百福センタートレイル」に続く。