とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022竜門岳

2022-11-13 22:37:48 | 山登り
奈良県の宇陀市と吉野郡吉野町の市町境にある竜門岳に登ってきた。龍門岳あるいは龍門ガ岳(龍門ヶ岳)と表記されることもあり、日本三百名山の一つに数えられている山だ。

山頂南側の吉野山口神社から、さらに山の中を進みバイオトイレのある駐車場に車を止める。駐車場は3~4台程度しか止められない狭い駐車場だが、2台しか止まっていなかったので、ギリギリ止めることが出来て良かった。登山口の入り口で、スタート前の記念撮影。今回は、5人のパーティだ。


最初は、簡易舗装の道を進んで行く。200mほど進むと龍門寺跡という看板の所に出た。


龍門寺は、奈良時代に建てられたといわれる寺院で、当時は金堂や三重塔、宿坊などの伽藍が立ち並んでいたといわれているが、現在は全ての伽藍は姿を消し草に埋もれているが、所々に往時の痕跡があり、静かな空気が流れている。


さらに100mほど進むと竜門の滝だ。


登山道から沢の方に下っていく。滝は二段ほどに分かれているので、下まで下りて滝の全景を見る。江戸時代には、松尾芭蕉が龍門の滝を訪れて下記の句を詠んでいるという。
「龍門の 花や上戸の 土産(つと)にせん」「酒飲みに 語らんかかる 滝の花」。


下段の滝は、落差6mくらい。


上段の滝の滝壺近くまで行ってみる。


こちらは、落差20mほどの立派な滝だ。


竜門の滝からさらに進むと、龍門寺塔跡がある。


白鳳時代に建てられたという三重塔跡だ。


歴史的な文化遺産の跡を過ぎ、林道から沢を渡り、本格的な尾根道の登山道に入る。

登山道に入ってしばらくすると、厳しい急登となる。最初が楽すぎてなめてしまいがちだが、後半は驚くほど険しい登りで簡単な山ではなかった。それでも小1時間ほどで山頂に到着する。竜門岳904mの山頂は、木立に囲まれ展望はなく、高皇産霊神を祀る祠があり、一等三角点「竜門岳」が設置されている。


祠の前は、日が当たり暖かいので、日向ぼっこをしながらのランチ休憩だ。


当初は、山頂に着いたら、そのままピストンで下山する予定だったが、反対方向から上がってきた登山者が、祠の裏側に下ると展望がいい場所があるという話を聞き、そこまで下ってみた。鉄塔が建ちならぶ芝生の広場からは、西方が開けており、葛城山、金剛山などが一望できた。


しばらく展望を楽しんだ後、竜門岳山頂に戻り、そこから一気に登山口駐車場に下山した。下りは早いもので、1時間ほどで着いてしまった。時間は、まだ13時30分で時間が十分あるので、奈良県では桜と紅葉の名所で知られる談山神社に向かった。

参考1.竜門岳の高低図&コースタイム


参考2.竜門岳のコースマップ


「2022談山神社」に続く。