とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2022談山神社

2022-11-14 18:52:29 | 観光
竜門岳登山口から談山神社(たんざんじんじゃ)に向かう。距離にして10キロほどだ。談山神社は、奈良県桜井市多武峰にある神社で、桜と紅葉の名所として知られるとの情報を得て、帰りに立ち寄ってみる事にした。

談山神社の境内案内図を見ると、本殿の裏手には二つの山があることがわかる。


まずは、入り口で入山料を払う。


入口の鳥居をくぐり石段(140段)を登っていく途中には、夫婦杉と呼ばれる巨木が立っている。ただし、この石段は、紅葉や桜の見頃以外の時期(シーズンオフ)は閉鎖されてるそうで、近くまで行けてラッキーだったようだ。


談山神社のランドマークである十三重塔をまず見に行く。紅葉を入れて撮ると絵になる場所だ。


現在の塔は室町再建で高さ17m。古塔の中では現存唯一の遺構である木造十三重は、藤原鎌足の墓塔といわれている。


十三重塔を見てから本殿に向かう。談山神社は、藤原鎌足の遺骨を摂津国阿威山からこの地に改葬し、鎌足の長男定慧が木造十三重塔(重要文化財)を建てたことに始まる。弟の藤原不比等が神殿を建立し、父の像を安置したとされる。かつては妙楽寺という寺と一体だったが、明治初めの神仏分離令後、神社だけが残ったという。


本殿の欄干から境内を見下ろすと、見事な紅葉の森が広がっている。


本殿を出て、十三重塔の裏手に向かうと、大きなイチョウの木が。鮮やかな黄色だ。


その奥には、裏山に登る道があり、折角だから山に登ろうという事になった。分岐には、談山(かたらいやま)と御破裂山(ごはれつやま)の道標があり、まず、談山に行くことにした。


談山は標高566m。西暦645年5月、蘇我入鹿暗殺をするクーデター(乙巳の変)のおよそ1ヶ月前、この辺りで中大兄皇子と中臣鎌子(藤原鎌足)が、「大化の改新」について密談をしたといわれているそうだ。


御相談所というが、密談した場所なのだ。古くからこの辺りは「談所の森」とも呼ばれているといい、談山神社の社号は、この談山(かたらいやま)にちなんで付けられたということだ。


談山から御破裂山に行く途中で、ハート型の葉が溝の中にうまくはまっていたので撮影。


御破裂山は、古来より「天下に異変が生じる時、御破裂山が鳴動して知らせる」という伝承がある山だという、山頂は、藤原鎌足の墓所と説明されている。


二つの山を登り終え、再び談山神社の境内に戻り、神廟拝所の前を通る。この建物も重要文化財だ。


祓戸社前の紅葉も素晴らしい。


一通り談山神社を堪能して参道を歩き、お土産などを買って帰路についた。初めて行った場所だったが、談山の由来から大化の改新という歴史的な出来事の発端になった場所という事も知り、歴史ロマンもかきたてられた面白い山旅となった。