とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第4回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その1-2日目(長井坂)

2021-03-24 18:40:05 | 熊野古道
周参見駅についてから、今後の予定を考えていたが、翌日の雨を考えると、この日のうちに難所を片付けておきたいという事で、次の長井坂をこの日の内に終わらせることにした。ただ、問題は帰りの電車の本数が少ないのだ。2時間~2時間半くらいに1本しかない。どうしようかと考えていると、見老津方面へ行く電車がすぐに来ることが分かったので、急いで飛び乗り、見老津から周参見に逆行して戻ることにした(宿を周参見で予約してあるので戻るしかないのだ)。

逆行なら時間を有効に活用できるので、名案だった。周参見から見老津は一駅ながら結構距離が長い。10分ほどの乗車で見老津駅に到着する。駅を出ると海岸沿いの国道を少し走る。


ほどなく長井坂の入り口に到着する。熊野古道大辺路の長井坂は、「長い坂」が続くことからつけられた名称で、大辺路街道の中でも特に古道の面影が色濃く残されている。


樹木に覆われたトンネルの中に入ると長井坂の始まりだ。


ウバメガシに囲まれた林は、踏み固められた歩きやすい道で、雰囲気がいかにも古道らしい。


尾根からは枯木灘が眺望でき、なかなかの絶景だ。


1時間15分ほどで、長井坂西登り口に到着する。


和深川王子神社に到着。寛永2年(1625)の創建と伝えられる神社だ。御神体には、室町期以前と思われる文化財的価値が高い懸仏3体が完全な形で保存されているそうだ。


西浜バス停付近から再び国道に合流する。


枯木灘の岩礁がゴロゴロと剥き出しになっている様子がよく見える。


国道の脇から坂を上がり、フェンス沿いの道を進む。


いよいよ最後の難所である馬転坂だ。馬も転げ落ちるという急な坂という事なのだろうか。ところが、しばらく進んで行くと、なんだか熊野古道の案内板がなくなり、やたらとピンクリボンが目立ってきた。コースの目印としてのリボンだろうから、YAMAPの地図とグングンと外れていくが、他に案内もないので信用していくしかない。


展望がいい高台に出ると、目の前には驚くべき光景が広がっていた。太陽光発電のソーラーパネルが山一面に広がっていたのだ。その広さは半端ではない。山がこれほどまでに切り開かれソーラーパネルで埋め尽くされているとは思いもよらなかった。本来なら、ソーラーパネルが敷き詰められた辺りを熊野古道が通っていたに違いない。熊野古道が、太陽光発電所で分断されてしまっていたのだ。ピンクリボンの道は、迂回路であったらしい。


馬転坂を何とか通過して、生コン工場の横を出ると、国道に合流し周参見の宿に向かう。

17:35。周参見の宿に無事到着する。ちょうど雨がポツポツと降り始め、ギリギリセーフで良かった。これで、翌日の予定が楽になり、完走の目途がついた。しかし、1日の総距離が33キロ以上となり、さすがに疲れた。


参考1.2日目長井坂のコースマップ


参考2.2日目長井坂の高低図&コースタイム


「2021第4回熊野古道ジャーニーマラニック:大辺路編その1-3日目(見老津~田並)」に続く。

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