とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024航空のお仕事・歴史探訪ウォーキング

2024-06-03 22:15:45 | ウォーキング
最近は、ウォーキングの大会にも時々出ているのだが、先日は富士山静岡空港まで歩くコースだというので参加してみることにした。富士山静岡空港は、まだ一度も行ったことがなかったので、いつか行く機会もあるだろうから下見のつもりで参加した。

まずは、JRで金谷駅まで行く。金谷駅がスタート地点だ。


金谷駅前で、コースマップをもらい歩き始める。


線路脇の細い道を進む。


コース上には、矢印の看板があり、わかりやすい。


歩き出して数分で、旧東海道石畳金谷坂に隣接している「石畳茶屋縁-en-」に立ち寄る。かまどで炊いたご飯や地場の食材を使った食事が楽しめる和食カフェだが、ここでのんびりするには早すぎる。


中を通り抜け、外観を見ながら、どんなカフェなのか下見とする。


東海道制定の頃、ぬかるむ山道に幕府は敷き石を並べることを命じた。金谷宿から牧之原にいたる坂道に山石を並べ、通行人の便に供したといわれている。平成3年、金谷町は町民ひとり一石運動を展開し、430mの石畳の道が復元された。


石畳は、今回のコースではないのだが、せっかくなので少し石畳を歩いてみる。


コースに戻り、坂を上っていくと牧ノ原台地の茶園の中に入っていく。


牧ノ原台地は、大井川下流の平野と菊川との間に広がる標高100から200mの台地。水に恵まれないため開墾されたのは明治以降だが、茶の栽培に成功してからは台地の90%が茶園となり現在では静岡の茶の生産量の40%を占める日本一の大茶園だ。


牧之原公園に着く。園内には茶祖・栄西禅師の像が立ち、茶どころのシンボルとなっている。


牧之原公園は、眺望スポットとして広く知られ、晴れた日は眼下の大井川の流れの真上にそびえる雄大な富士山を中心に、東方に駿河湾越しの伊豆半島、北方には南アルプスの山並み、と大パノラマが展開する。また、夜景名所としても知られ、公園からの夜景は「日本夜景遺産」に登録されている。


牧之原公園の先には、ふじのくに茶の都ミュージアムがある。お茶の産業、歴史、文化、機能性を紹介する博物館があり、レストランで抹茶パフェをいただいていく。


ふじのくに茶の都ミュージアムを出る。


次に向かったのは、牧之原農業用水の阪本調整水槽だ。台地の宿命とも言うべき水利に恵まれず、かんがい用水はもちろん飲み水にも事欠く牧ノ原台地に、安定した水を供給するために作られた巨大な水槽を見学する。


水槽の上に登って、水槽を眺めてみる。


調整水槽前の広場には、「疎水潤大地」と記された静岡県知事の記念碑がある。


その後、空港へと向かう広い道沿いを歩く。この辺りは全く来たことがなく、初めて歩く広い道にビックリ。空港が出来たおかげで整備されたのだろう。


FDA(フジドリームエアライン)の社屋の敷地に入っていく。


FDAの敷地内に併設されているのは、静岡理工科大学の静岡航空資料館だ。静岡県や世界の航空に関する歴史を展示し、さらに航空機に関係する機材や模型を一か所に集めた資料館で、入場は無料。


航空機マニアには涎が出てきそうな、数多くの飛行機やジェットエンジン、田宮の航空機模型、小型機や戦闘機のシミュレータ等が展示されている。




静岡航空資料館を出て、いったん坂を下ってから、急坂を上り返す。


緑濃い山の中に入っていくと、立派なお寺が見えてきた。石雲院という室町時代の1455年に勝間田氏によって創建された曹洞宗の由緒あるお寺だ。


立派な山門。


石雲院を出ると、ほどなく富士山静岡空港に到着する。東側に450mほど行った場所にある石雲院展望デッキから空港を離発着する飛行機を見ることが出来る。ただ、さすがローカル空港だけあって、駐機しているのはFDAの1機だけで、寂しい。


空港前のゴール地点でチェックアウトしてウォーキングは終了。歩行時間3時間半ほどで歩行距離12.9キロのウォーキングとなった。その後、空港内のレストランで昼食を済ませ、金谷駅までの臨時バスで帰路についた。この日は、富士山静岡空港開港15周年ということでいろんなイベントが行われて空港内は賑やかではあったが、飛行機を利用する人は少なく、羽田やセントレアと比べるとまだまだ物足らない空港だと感じた。

参考1.ウォーキングの高低図&コースタイム


参考2.ウォーキングのコースマップ