とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第10回熊野古道ジャーニーマラニック:紀伊路編その2-2日目(印南~紀伊田辺)

2021-11-09 19:57:52 | 熊野古道
2日目の朝。朝食前に宿の裏手の浜を散策する。夏場は、マリンレジャーで賑わう場所だ。ドラえもんのどこでもドアを開けると、非日常の世界に入って行けるという事なのだろう。


浜辺に沿って進むと、大きな岩壁があり、ロープに伝ってよじ登る。


一番上まで登ってみると、近くの無人島と青い海原が広がっている。


再び宿に戻り、大きな屋外デッキを散策する。ハンモックに揺られながら海を眺めたり、プールで遊ぶことができるようだ。


南国を意識した建物とバーベキュー場。


9:10。朝食を済ませ、2日目のスタートだ。


斑鳩王子。国道沿いにあり、熊野九十九王子の中でも最も創立の古い神社だ。この辺りの地名を光川というのは「イカルガ」から転じて光川の字を当てたからだろうと言われている。


斑鳩王子から500m先にあるのが切目王子(きりめおうじ)だ。


藤代王子、稲葉根王子、滝尻王子、発心門王子とともに五体王子の一つである切目王子は、こんもりとした森の中にあり、境内には県指定の天然記念物で樹齢約300年のホルトノキがそびえたっている。


本殿の裏手に回ると、いいものが見られるという事で、裏手に回ってみる。


注連縄の紙垂の間から奥を覗くと、板の節目の模様が人の顔らしきものに見える。解説によると、これは七福神の一人である寿老人(じゅろうじん)であり、長寿を授けてくれるありがたい神様だという。


石垣の立ち並ぶ、こんもりとした森の中を進む。


切目中山王子へは、切目橋からJR切目駅北のガードをくぐり、榎木峠を1km程登っていくと、手前に宝篋印塔があって、立派な鳥居と石柱がたっている。


切目中山王子は、昔から「足の宮」、島田の「足神さん」と呼ばれ、足の病気に霊験あらたかな神として崇められているそうだ。その由来は、昔一人の山伏が熊野詣りから帰る途中、島田まで来たところで 持病の足が悪くなった。痛む足を引きずりながら山伏はやっとのことで谷の入り口までたどりついたがとうとうそこで息絶えてしまった。山伏は里人らによってねんごろに弔われたが、不思議なことに埋葬した頭の上に大きな石が出てきた。里人はそのことに霊力を感じ、その石を祭神として祀り、足痛を治してくれると信仰するようになったと言われている。


有間皇子結松記念碑。斉明4年、蘇我赤兄の陰謀にかかり、謀反のかどで捕られた有間皇子は紀温湯に旅行されていた斉明天皇と中大兄皇子(天智天皇)のもとに護送される途中、松の枝を引き結び、2首の歌を詠まれ自分の無事を祈ったが、帰途「藤白坂」で、19歳という若さで絞り首にされてしまった。




JRの線路を渡り、浜辺にある岩代王子に向かう。


岩代王子は、熊野九十九王子の中でも、最も早くから知られた有名な王子社だ。ここからは大海原を背景に続く美しい砂浜を望むことができ、その浜辺は千里王子へと繋がっている。


海をバックに鳥居前で記念撮影。


今は、砂浜沿いに千里王子には行けないとのことで、JRの線路まで戻ると、ちょうど特急「くろしお」が通り過ぎて行った。


大きく迂回して、JRの高架下を抜けると、再び砂浜に出てきた。


美しい砂浜を歩く。


桓武天皇が廷暦年問(782~806)に鎮座したと伝えられている千里王子神社。浜で貝を拾って社殿に供える風習があったことから貝の王子とも称されている。また、千里王子前には、千里安産観音(通称やすらぎさん)があり、子宝を願う夫婦も訪れるそうだ。


三鍋王子。建仁元年(1201)後鳥羽上皇が参詣の折に、絹6疋、綿150両、馬3疋を奉納したほどの大社。地下には弥生中期の遺跡があり、また桃山時代の地鎮具が出土したという。


芳養王子。藤原宗忠が天仁2年(1109に参詣したと日記「中右記」に記すなど、多くの文献に名が残る王子で、今は大神社となっている。このあたりから田辺の街中となり、中辺路や大辺路の別れ道にも近くなる。




紀伊路最後の出立王子(でだちおうじ)。熊野詣においてこの地での塩垢離(潮垢離)は特に重要視されたと伝えられている。


15時。出立王子の近くの銭湯に入ってから、紀伊田辺駅に向かおうと思っていたが、開くのが16時からとなっていたので、止む無くそのまま紀伊田辺駅まで向かう。


予定よりも1本早い特急「くろしお」に乗ることが出来、紀伊路の旅が全て完了した。残りは、最後の熊野古道「本宮道&川端街道」のみとなった。

参考1.2日目の高低図&タイム


参考2.2日目のコースマップ

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