とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2021第11回熊野古道ジャーニーマラニック:本宮道&川端街道編3日目(川湯温泉~飛雪の滝~熊野速玉大社)

2021-11-25 18:41:54 | 熊野古道
川湯温泉から新宮方面行のバスに乗って日足のバス停で下車。前日のゴール地点から、熊野古道の再開だ。


三和大橋を渡る。


三和大橋の袂の鉄階段を下ると、川端街道だ。本宮と新宮を結ぶのが熊野川。院政期に詣でた上皇や貴族たち富裕層は川舟に乗って本宮から新宮まで移動したが、庶民たちは熊野川沿いの川端街道を歩いて新宮に向かったという。ただ、古来の参詣道は県道小船紀宝線の開通により大半が失われてしまっており、舗装道路を歩くしかない。


舟下りの時、説明のあった滝の横を通る。このところ雨が少ないので、水量はわずかだ。


比丘尼転び。熊野比丘尼が転んでそのまま行き倒れになったという言い伝えが残る難所。かなりの急斜面に細い土道があるらしいが、落石防止のネットの中にあり、落石があったら危険なので、説明文だけ読んで舗装道路を進む。


比丘尼転びから15分ほど進むと、道の奥の方に立派な滝が見えてきた。高さ約30m、幅約12mの「飛雪の滝」だ。和歌山藩主徳川義宜(南龍公)がこの滝を誉めて次の漢詩を詠んだ。『重畳千山万水囲 有余秋色有光輝 一条瀑布落厳畔 乱沫随風作雪飛』 (幾重なす山をめぐりて川豊か 物は皆装いこらす秋の色 滝つせの一すじかかる岩の辺の 風ふけばしぶきさながら雪の舞)この詩から「飛雪の滝」と呼ばれるようになったそうだ。


周辺は広場や、トイレ、シャワー、共同の炊事場などの施設・設備も備えた『飛雪の滝キャンプ場』が整備されている。滝つぼに、水着の人たちが飛び込んでいたりして、この時期に凄いことやるなあと思っていたら、近くにサウナがあって、火照った体を滝壺で冷やしていたらしい。


『飛雪の滝キャンプ場』から川原沿いの道を進む。


熊野川のエメラルドグリーンの水面がゆっくり流れている。


道の横に「桧杖城址」と「荘司家の聖石」という看板があったので、見に行く。


桧杖山という社があったが、何が祀られているのか分からず、桧杖城址もどこにあるかもわからず引き返す。


川端街道の終盤になった頃、熊野川の中に小さな島が見えてきた。世界遺産にも登録されている熊野速玉大社の境内の一部で、熊野速玉大社の例大祭「御船祭(みふねまつり)」で祭礼の場となる“御船島”だ。

 
御船祭では、9隻の早船が御船島を3周する早船競漕(きょうそう)を繰り広げるそうだ。


前方に新熊野大橋が見えてきた。あの橋を渡れば、新宮市内となり、熊野速玉大社も間近だ。


橋を渡り、熊野速玉大社に最後の参拝に向かう。


本殿前で、最後の記念撮影。ほぼ1年かけて、熊野古道の伊勢路、中辺路、大辺地、小辺路、紀伊路、本宮道&川端街道のすべてを走破できた。最初は、全てまわろうという野望が簡単に叶えられるとは思ってもいなかったが、多くの仲間が一緒に参加してくれたおかげで、無事に完全制覇できたのは、とても嬉しい。色々アクシデントもあったが、仲間がいたからこそ乗り越えられたことも数知れず。さて、次はどこのロングトレイルに行こうかな。




参考1.3日目の高低図&タイム


参考2.3日目のコースマップ

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