とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019南アルプス山小屋点検:2日目 茶臼小屋~光小屋~茶臼小屋

2019-09-03 21:09:52 | 山登り
前日の夜から雨が降り出し、2日目は1日中雨の予報だ。6時過ぎに茶臼小屋を出発する。10分ほどで稜線に出ると周りは白いガスで覆われ展望は全く見えない。


6:30。茶臼岳山頂2604mに到着する。今回の山行では初めてのピークだ。さすがに風が強く、のんびりしている余裕もなく、通過するだけだ。


以後は、雨風が強く、写真を撮る気力もなくひたすらアップダウンを繰り返し、希望峰、易老岳を通過し、光小屋を目指す。10:40。茶臼小屋を出て4時間40分ほどで光小屋が見えてきた。


光小屋は、昨年100名山達成の時に宿泊して以来だ。また、3ヶ所目の点検対象小屋でもある。Iさん達が点検している間、小屋番のご夫婦たちといろいろ話をしていたが、私が光岳で百名山達成したという話をしたら、奥さんの手作りだという百名山完登の記念バッジを頂くことが出来た。光小屋は9月中旬で小屋閉めするそうだが、今年をもって現在の小屋番を引退するという。小屋番を始めてから40年もの長きにわたって奥深い南アルプスの山小屋で小屋番を夫婦で務めたというのは大変なことだ。本当にお疲れ様でした。


点検が終わり時計を見るとまだ12時前だ。当初は、光小屋に宿泊する予定だったが、このまま小屋にいてももう何もすることがない。3日目の行程が長いこともあり、このまま頑張って茶臼小屋まで戻ることにした。

光小屋を出て、しばらくは雨風が止み、少し山並みが見えてきていた。


13:26。易老岳の分岐に着く。


15:12。希望峰に到着する。この辺りから雨風が酷くなり、強風で横殴りの大粒の雨に降られる。雷も鳴り響き、稜線に出るのが怖くなった。


その後は、雷が鳴ることもなく、雨も小康状態となった。何とか茶臼岳を通過して、稜線から茶臼小屋方面に下る。16:36。無事茶臼小屋に戻ることが出来た。休憩を含めた歩行時間は10時間30分で、距離16.4キロ、上り累積標高1722mと結構ハードな行程であった。1日中雨風の中を歩いたせいで、カッパの中も湿ってずいぶん体が冷えてしまったが、小屋の中の温かいストーブに当たり生き返った。ただ、頑張って歩いたおかげで、翌日の行程がずっと楽になったのは確かだ。

参考1.2日目のコースマップ


参考2.2日目の高低図とコースタイム


「2019南アルプス山小屋点検:3日目 茶臼小屋~聖平小屋」に続く。