とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019栗駒山ツアー:1日目登米市観光

2019-09-30 20:53:59 | 観光
9月最後の週末は、東北の栗駒山の紅葉を見たくて周辺の観光も併せて2泊3日で妻と娘の3人で出かけてきた。

1日目は、くりこま高原駅からレンタカーを借りて登米市内に向かう。登米市は宮城県の北部に位置し、岩手県と境を接する。市名の読みは登米市(とめし)であるが、市内の登米町は(とよままち)と読むようで、ちょっとややこしい。登米町周辺には明治時代の建造物が多く、「みやぎの明治村」と呼ばれているということで、登米町の明治村を訪ねることにした。

まず、最初に寄ったのが、教育資料館だ。旧登米高等尋常小学校校舎で、1888年に建てられたコの字形をした二階建ての木造建築である。コの字の内側に吹き抜けの片廊下があり、正面玄関上がバルコニーとなっており、国の重要文化財に指定されている。映画のロケ地としても利用されることもあるそうだ。


入り口に貼られたおおきなポスター。


当時の授業風景を人形で展示している。


立派な校長室。


次に寄ったのが、水沢県庁記念館。明治9年に現在の宮城県の県域が成立するまで何度も県の整理統合が行われた。この辺りは、何度も県域が変更された。明治5年水沢県庁舎として落成し明治8年まで使用されたという。


建物の玄関は堂々たる入母屋造の屋根をかけ、破風には狐格子を付した純粋な日本建築となっているが、本棟は、洋風な木造平屋建てとなっており、貴重な日本独自の洋風建築だ。


現在残っているのは、登米区裁判所の前身である「石巻治安裁判所登米出張所」として使用された明治22年当時の資料を元に復元され、裁判所当時の資料を展示した「水沢県庁記念館」として公開されている。


武家屋敷通り。


そのなかでも代表的なのが武家屋敷通りにある旧鈴木邸で「春蘭亭」と呼ばれている。登米町の無料休憩所となっており、趣のある佇まいの建物の中には団子や抹茶が楽しめる甘味処もある。




通りを歩いていくと、「武者隠し」があった。武者隠しとは、敵が攻めてきた時、弓矢や鉄砲をもつ足軽数人が隠れて敵を迎え撃つために、道路に対し各家ごとに玄関部分がのこぎりの刃のようにジグザクに構成されている家並のことだ。


こちらは警察資料館(旧登米警察署庁舎)。明治21年(1888)に金成警察署登米分署から登米警察署に昇格したのに伴い、庁舎新築に着工し翌明治22年に落成。現在、本庁舎と併せて留置場を再現し全国でも珍しい明治の留置場が付設されている。警察関係資料を展示した日本唯一の「警察資料館」だ。


玄関に入ると白バイやパトカーが展示されている。


警察署長室。


警察グッズが展示されている。


すり減った階段。


お巡りさんの靴の底にビョウが打ってあり、土足で乗り降りしていたからこんなにも擦り減ったというわけだ。


留置場。


試しに留置場に入ってみる。やっぱりこの中には入りたくないものだ。


高倉勝子美術館。登米市出身の日本画家、高倉勝子の作品を展示する美術館として、2009(平成21)年に開館。館内には、彼女の広島での被爆体験を描いた「原爆の図」や、河北美術展で文部大臣賞を受賞した「黄衣」など、代表作の他に水墨画も展示している。


最後に寄ったのは、石ノ森章太郎ふるさと記念館だ。漫画家・石ノ森章太郎の出身地である宮城県登米市中田町石森に立地する記念館(マンガミュージアム)で、彼の作品の大ファンである私にとっては、どうしても行きたかった場所である。入り口ではサイボーグ009が迎えてくれる。


ミュージアムの外観。自販機も彼の作品のキャラクターが一面に描かれている。


石ノ森先生とハメ絵で握手。館内は残念ながら撮影禁止だ。


庭園の壁にもサイボーグ009や仮面ライダーの絵が描かれている。




石ノ森章太郎ふるさと記念館から数分歩くと、石ノ森章太郎の生家がある。入場は無料だ。


二階に上がると、石ノ森先生の部屋があり、勉強机がポツンと置かれていた。


少年時代は、この机で一杯漫画を描いて雑誌に投稿していたんだろう。


近くの電気店の前には、サイボーグ003の像。


通りには、仮面ライダーの像、この街は、まさに石ノ森章太郎のふるさとなんだ。


その後、栗駒山山麓のホテルに向かう。

「2019栗駒山ツアー:2日目栗駒山登山」に続く。