とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019南アルプス山小屋点検:1日目 畑薙大吊橋~茶臼小屋

2019-09-02 22:03:00 | 山登り
8/29~9/1にかけて、南アルプスの山々を歩いてきた。今年の夏に南アルプスに行くなんて予定はなかったのだが、直前になって知り合いのIさんから南アルプスの山小屋の点検業務という仕事を会社で受注したので、一緒に行かないかとお誘いがあったのだ。もちろん、私が点検をできる訳はないのだが、山という特殊な場所だけに、同行してくれるだけでいいという事で、ありがたくお誘いを受ける事にしたのだ。

前日の夜、静岡市内でIさんとSさんを乗せ、畑薙ダム手前の夏季臨時駐車場に車を止め仮眠する。翌朝6:45、臨時駐車場から井川観光協会の送迎車に乗る。今年、井川観光協会の送迎バスの運行は行わないという状況だったのだが、8/26から急遽運行が決まったという事で、ラッキーだった。


30分ほどで、畑薙大吊橋前の茶臼岳登山口に到着する。畑薙大吊橋は、長さ181mもあり、スリル満点な吊橋である。


吊橋を渡り切ったところ。初めてこの吊橋を渡ったが、この長さは、半端じゃない。できるだけ下を見ないようにソロソロと歩いたが、やはり怖いものは怖い。渡り切った時は、ホッとした。


その後、しばらくは沢を何度か渡る。沢の流れは、結構激しく、木橋を渡るのもヒヤヒヤものだ。


もともとは、鉄枠とワイヤーで立派な吊り橋が架けられていたようだが、激流に土台の部分が流されてしまい、無残にも残骸が残っているだけだ。


7:47。急坂を登りきるとヤレヤレ峠に到着する。ホント、ヤレヤレといった気分で小休止する。


再び、木橋を渡る。ここも、吊橋が流されて残骸が残っている。


近くの斜面は、大きく土砂崩れしていて、木の根が剥き出しになっている。


8:41。ウソッコ沢小屋に到着する。この小屋は無人小屋で、今回の点検の対象ではないそうだ。


ウソッコ沢の先にも、激しい流れの場所がある。


激しい流れの上に架かる木橋を渡る時は、最大級の緊張が強いられる。


9:56。中の段に到着する。


10:30。沢を渡ると小屋が見えてきた。今回、最初の点検対象となる横窪沢小屋だ。


この小屋は8/30で小屋閉めするという事で、ぎりぎりで間に合った。小屋番一人という小さな山小屋だ。




小屋番さんの話では、この夏は天候が悪い日が多く、登山者がかなり少なくて小屋番の仕事もあまりやることがなかったそうだ。山の中腹にあるため他の山々を仰げるような景色は無いが、水場が充実しており、小屋自体が樹林帯の中にあるため、空気がきれいで静かな隠れ家的な山小屋だ。私は、Iさん、Sさんが点検をしている間、あとから来た登山者たちと話をしながら1時間ほど休憩していた。


13:44。樺段に到着する。


今までは樹林帯ばかりだったが、やっとお花畑が出てきた。


トリカブト。


マルバダケブキ。もう終わりに近い。


南アルプスには、こんな立派なキノコも生えている。ただし食べられるかは保証の限りではない。


14:30。前方に赤い屋根の建物が見えてきた。


この日、2番目の点検対象となる茶臼小屋だ。大きな建物が、客室と食堂になっている。左側の小さな建物がトイレだ。


トイレの周りで点検作業を行っている二人。


私が小屋の周りを散策していると、雲間の切れ間から富士山が一瞬姿を現した。


1日目は、茶臼小屋でそのまま宿泊する。この日の宿泊者は、我々3人と後から登ってきた男女2名、男2名の7人だけという貸し切り状態だった。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図とコースタイム


「2019南アルプス山小屋点検:2日目 茶臼小屋~光小屋~茶臼小屋」に続く。