とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013猿投山登山「前半」

2013-01-26 23:21:30 | 山登り
愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる猿投山(さなげやま)に登ってきた。三河高原の西端に位置し、愛知高原国定公園に含まれ、山頂には、東海自然歩道が通っている。山名の由来は、「景行天皇が伊勢国へ赴いた際に、かわいがっていた猿が不吉なことを行ったので、海へ投げ捨てた。その猿が今の猿投山に籠もって住んだとされることから、"猿投"と呼ばれるようになった」とされている。

今回は、私を含めて5名のメンバーで登ることになった。猿投神社本社のすぐ先にある山麓駐車場に車を停めて歩き出す。広い駐車場だったが、9時前にもかかわらず、たくさんの車が停まっており、人気が高い山だという事がうかがわれた。


しばらく歩いていくと、「Welcome to Mt.Sanage」といういたずら書きを見つける。苔むしたコンクリートの面にうまく書いたものである。


最初に出会うのが、復元された「観光トロミル水車」である。トロミルとはこの辺りでの呼び方で、陶器の原料となる土、陶土を精製するための臼(トロンミル)の事だ。ドラム缶のような形状をした筒の内側に花崗岩を張り、その中に種石と原料となサバ土を入れて水車の動力で回転させ、原料を細かく砕くものだ。現在は、実際動いているものはなく、観光用のこの水車と、遺構が僅かに残っているだけだ。


今日は、全国的に寒波がやってくるという天気予報通り寒い一日だった。寒さに震えながらも元気に走ったり歩いたりしながら登り始めた。




厚着をして登ったせいか、すっかり暑くなって休憩所に着くと上着を脱いだ。この休憩所で休んでいると、続々と後続の登山者たちも上がってきていた。東海自然歩道になっているせいか、立派な東屋の休憩所である。


巨岩を見ながらさらに先に向かう。


東海自然歩道を東の宮に向かっていく途中には仙人岩という巨石がある。この岩には大きな割れ目があり、岩の上からは、市内が一望できる展望のいい場所だ。まるで仙人が高いところから下界を見下ろしているような気分になれることからこの名前がついたようだ。




沿道にあった岩の窪みにたまった水がしっかり凍っていた。すでに氷点下の気温になっていたに違いない。


寄り道をして、225段あるという猿投山観光展望台に向かった。


階段を登り終えると、立派な展望台があった。展望台からは、豊田市内がよく見えた。


一旦下っていくと、西の宮がある。この奥には、景行天皇の第一皇子である大碓命(オオウスノミコト)の墓がある。故事によれば、大碓命がこの地方を平定後猿投山に登られ、途中で毒蛇に噛まれ42才で亡くなられ葬られたという。因みに、大碓命の双子の弟は小碓命というが、日本武尊のことである。西宮山頂の大碓命の陵墓には、毎年宮内庁より巡視があるという。


西の宮から東の宮に戻り、階段を上りだす。




東の宮周辺までくるとだいぶ雪が残っていた。


社に参拝して、山頂方向に向かう。


山頂に向かう登山道には、おもしろい巨岩があった。横から見るとカエルの形に見えることからカエル石と呼ばれている岩だ。ただ、目は誰かのいたずら書きらしい。目がついていて特徴があるのだが、本来自然のものにいたずら書きするなんてとんでもないことをしたものだ。


よく見ると、まつ毛のようなものも見える。


さらにしばらく歩くと、猿投山山頂である。標高629mの山頂の景色は素晴らしい。


さすがに山頂だけあって、雪も一番積もっていた。


山頂看板前で記念撮影だ。


しかし、山頂は遮るものが何もないので風当たりが凄い。とても寒くて居られないので、風がない場所を探しながら先に進んだ。やがて、盆地のような場所があり、丸太が何本も横に置かれ休憩所のようになっており、絶好の休憩ポイントだということでお昼にする。寒い時期なので、一年ぶりにチーズフォンデュをやることにした。後から来た登山者たちも珍しそうに覗いていった。




チーズフォンデュのあとは、冬の定番「お汁粉」である。寒い時期の山の食事は、こんな料理がいい。温かいカップラーメンも食べたりして、体も温まった。


その後は、広沢川沿いの道を歩いて猿投神社に戻るコースに向かう。

2013猿投山登山「後半」に続く。