とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

NHKが世界で初めて生きた「ダイオウイカ」を撮影した

2013-01-14 21:50:24 | テレビ


昨日の夜9時からNHKで放送された「世界初撮影!深海の超巨大イカ」を見た人は多いのではないだろうか。この番組では、世界で初めて「深海を泳ぐダイオウイカ」の動画撮影に成功した様子を放送していた。ダイオウイカとは、体長が最大18メートルにも及ぶという「イカ&タコ類では世界最大級の生き物」である。深海に生息するため、その生態はいまだ多くの謎に包まれており、別名「海に残された最後のミステリー」と呼ばれているという。世界各地に存在する巨大な頭足類伝説(クラーケン)はダイオウイカをモデルにしているとも言われている。

昨年7月、BSプレミアムで“謎の巨大生物を追う「仲間由紀恵 小笠原の海をゆく」”が放送され、ダイオウイカを深海で探索する様子も放送されていた。その時は残念ながら巨大なダイオウイカを映像にとらえることができず、本当に見つかるのだろうかと気になっていたので、今回の放送は楽しみであった。小笠原の海で、世界11カ国の科学者やエンジニアら50人が結集し、深海に生息する「ダイオウイカ」の姿を捉えることに成功したのである。調査・準備は10年かけて行われ、潜行回数は100回、潜航時間400時間に及んだという。ダイオウイカを誘き出すために、フェロモンを含んだ液体を流すオトリ作戦や、ダイオウイカ最大のライバル・マッコウクジラにハイテク小型カメラを装着し撮影する等のさまざまな試行錯誤があったようだ。

いろんな作戦が失敗する中、結局は、最後の潜水でおとりに使った1mほどのソデイカに見事「ダイオウイカ」が喰らいついてきた様子がしっかり映像に捉えられた。無数の吸盤がついた足が餌に伸びてきて、しっかり餌を抱え込んだ様子が画面に出てくるとドキドキしてきた。やがて、カメラのアングルが変わりダイオウイカの巨大な目を含んだ全身が現れてきた。金色に光るダイオウイカの姿は圧巻である。潜水艇の潜航限度1000m付近で、突然「ダイオウイカ」が餌を解き放ち、一気に深海の闇に消えていった姿もミステリアスな生物としての印象を強くした。

このドキュメンタリーは、まさに感動ものである。中心となった科学者は国立科学博物館の窪寺恒己博士で、今回の映像は非常に価値ある映像である。ちょうど、裏番組で「アバター」が放送されていたようだが、間違いなくNHKにチャンネルを合わせた人が多かったことだろう。ネットでも、この番組の評価が高まっていたようだ。

そして、あまりの反響の大きさに、早くも再放送が決まったらしい。再放送の日時は2013年1月17日の午前0時25分からだ。見逃してしまった人やもう1度見たいという人は、再放送をチェックしてほしい。