とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

「COOL JAPAN」ニッポン人への大ギモン! 

2013-01-07 22:35:49 | テレビ
以前から、NHKの「COOL JAPAN」という番組を見ていた。この番組は外国人の感性をフルに活かして、クールな日本の文化を発掘して、その魅力と秘密を探ろうという番組である。当たり前と思っていた事が外国人から見ると変な事とかカッコいいとかいろんな感想を持たれていることを知ることができて、結構面白い番組だった。ところが、知らぬ間にタイトルが番組表から消え、終わってしまったかと思っていた。最近テレビ番組表を見ていたら「COOL JAPAN」の文字を見つけ、違う時間帯で放送していたことを知り先日久しぶりに見ることができた。

今回は特番だったらしく、2回にわたって外国人50人がスタジオに集結し、 彼らが不思議に思う日本人の行動・生態について論じ合っていた。1回目が「なぜ日本人はどこでも寝るの?」「なぜ日本人は人前で泣くの?」「なぜ日本人は黙ってエレベーターに乗るの?」といったテーマを論じ合っていたらしい。残念ながら1回目は見逃したのだが、2回目だけ見ることができた。2回目のテーマは、「なぜ日本人女性は胸の谷間をみせないの?」「なぜ日本人は時間にうるさいの?」「なぜ日本人はお酌をするの?」「なぜ娘と父親が風呂に入るの?」という4つのテーマだった。

1番目の「なぜ日本人女性は胸の谷間をみせないの?」というテーマでは、外国人女性のほとんどは胸の谷間を見せることに抵抗がなく、むしろ足を見せることに抵抗を感じているというのが面白かった。衣服を選ぶ際、胸の谷間が大きく見えてスカートの丈が長い服をほとんどの外国人女性が選んでいた。それに反して、日本人女性は、胸がなるべく見えなくて丈が短い服を選ぶ傾向がある。外国人は、胸を見せることでセクシーさを強調したいのだが、日本人は、痩せているとか可愛さを強調したいという意識が強く外国人と違う服の選び方をするのである。荒又宏さんのまとめでは、「秘すれば花」と説いた。和服の原理では前を隠し襟首をぐっと開くことで女っぽさを表しているという。これぞ日本文化の真骨頂というわけである。このテーマをクールとした外国人は50人中21人で半分弱だった。

2番目は「なぜ日本人は時間にうるさいの?」。ほとんどの外国人は、待ち合わせ時間に遅れることに罪悪感を感じていないようだ。5分、10分遅れは当たり前。30分、1時間遅れても本人は堂々としている。それに引き換え日本人は、5分、10分前に来るのが当たり前。30分、1時間前に来る人も少なくない。人を待たせるということを日本人は極端に嫌うのである。たしかに、列車やバスの時間は正確だし、遅れた場合は遅延証明書を発行して遅れた場合の言い訳用に使えるようになっている。まさに日本人の几帳面さを表す最大の特徴である。このテーマをクールとした外国人は50人中43人とかなり評価が高かったのが意外だった。彼らにとってみれば、日本人と待ち合わせすると待たされることがないのがありがたいということらしい。ただ、面白いことに江戸時代の日本人は、かなり時間にルーズだったそうだ。こんなにも日本人が時間にうるさくなったのは80年前に「時の記念日」が制定されてからというから、日本も変わったものである。

3番目は「なぜ日本人はお酌をするの?」というテーマ。これについては、クールだと思う外国人は50人中17人と評価は低い。お酌するタイミングがよく判らないとか、部下から上司にお酌するなんて奉仕するみたいで嫌だという意見があった。それに反して、日本人はお互い様とか絆を深める、絆を固めるといった意見が出ていた。やはりこのあたりは、大きく文化の違いが出ている。個人主義的な外国人と、協調性を重んじる日本人の違いだろう。

4番目は「なぜ娘と父親が風呂に入るの?」というテーマだ。これについて、クールだと思う外国人は50人中24人と評価は半々である。外国人から見ると、娘(だいたい5~6歳以下)と父親が一緒に風呂に入るなんて考えたこともなく、凄く違和感があるようだ。しかし、日本人の父親と娘が浴室で深いコミュニケーションを図っている様子をビデオで見て、多くの外国人が共感していた。私も日本人の父親として、幼い娘とお風呂に入るのは当時最大の楽しみであった。今だって、温泉などで父親と幼い娘が一緒に入っているのを見かけると微笑ましくなり、うらやましくもなったりする。

以上4つのテーマで外国人の反応を知ることができた。どのテーマも、特に疑問を持ったことがなく当たり前と思っていたことだが、外国人にとっては変だと思われていた事を知っただけでも勉強になった。