とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2012夢街道90キロどころか102キロもあった

2012-06-23 23:52:30 | マラソン
しんしんさんの呼びかけで、金曜日の午後8時半、浜松駅南口に20名近くのランナーが集まった。今年も「夢街道90キロ」に参加するためだ。コースは、浜松駅から、国道152号線をひたすら北上する。佐久間町からは、塩の道の一部である八丁坂を経由して水窪町にはいり、青崩峠を経由して長野県南信濃町の遠山郷「かぐらの湯」までの約90キロである。今年も、遠山郷観光協会のK氏がサポートに来てくれた。サポートがないかもしれないと聞いていたので、大変ありがたく着替えの荷物をあずかってもらう。


K氏からは、驚くべき情報が発表されビックリする。先日の台風の影響で青崩峠が通行止になっているというのだ。落石事故で死者も出たということで、今回は兵越峠を経由して遠山郷に来てくださいとのことだった。兵越峠を経由するとなるとかなりの大回りとなる。ヒロボーさんが距離を確認したところ102キロくらいになるとの事だった。12キロの距離は、後半かなりきつくなる。これじゃ、6月も100キロマラソンになってしまうと思いつつスタートの準備を始めた。スタート時間が迫った頃、アクトタワーをバックに全員で集合写真を撮る。


浜松駅コンコース内を、ランニング姿の異様な集団が通り抜けて行く。


浜松駅前から繁華街に向かって走り出す。


遠鉄百貨店前ソラモの広場前を通過する。


イーオン前の交差点で、しばらく信号待ちだ。


152号線バイパスに入り、北上を始める。街中は、信号が多いのですぐ信号待ちの休憩である。


午後11時49分。20キロ地点の鹿島橋を通過する。


午前2時19分。39キロまで来た。目の前に見える秋葉ダムでは、大量に放水が行なわれている。先日の台風で水量が増し、深夜を問わず放水が行なわれているためか、しぶきがあたり一面に飛んできている。40キロのCPまでもう少しである。


秋葉ダムから、天竜川の東岸の道路を北上する。西岸は国道だが、東岸は県道で交通量はまったくない。街灯もなく、真っ暗闇の中をヘッドランプの灯りだけを頼りに走る。一人では心細い道だが、幸い仲間がいて心強い集団走で進む。ヘッドランプの灯りを消して、空を見上げると、眩いばかりの星空が広がっていた。2時間ほど走るとやがて夜が明けてきた。大輪を過ぎると、再び国道152号線にはいり、西渡集落の手前に着いた。橋の袂でIさんの私設エイドがあり、ソーメンやお汁粉、ビールなどを頂く。早朝から、我々を待っていてくれたようで、ありがたい限りである。


西渡の橋を渡り、八丁坂への分岐へ向かう。左へ向かうと佐久間町方面だが、右側の坂を上っていく。


八丁坂への道は、住宅街の中を通り抜ける。まだ、早朝なので静かに進むが、犬の散歩に出かける人に出会い、しばらく話をする。


八丁坂は、このような急坂がいくつも続く。「マムシに注意」の看板に緊張する。


一般住宅への敷地に入っていくような道だが、間違いなくこれが八丁坂であり、昔は「塩の道」として大いに利用されていたようだ。


朝の山の景色は、清清しい。アジサイと山の風景が、一時の疲れを癒してくれる。


八丁坂を上りきり、間庄、立原、横吹の集落を抜け、水窪まで下る。午前7時4分。城西駅手前の休憩所でヒロボーさんと出会う。途中で転倒したらしくいつもの元気がなかったが、一緒に写真を撮って先に進む。


午前9時40分。青崩峠と兵越峠への分岐に到着する。昨年は、青崩峠に向かったが、今回は、そのまま直進し、草木トンネルに向かう。


さて、ここから長い道程が始まった。兵越峠は1168mの標高があり、約800mほどの標高差がある。とにかく長い道程だった。一人だったら、完全にずっと歩いていただろうが、ラン友のかっちゃんやともちゃんとの3人でずっと走っていたので、お互い励ましながら頑張った。ガス欠や、胃痛などいろいろ止めたくなる理由が一杯あったが、午前11時19分に無事、兵越峠の国境に到着する。この国境は、長野県と静岡県の住民で毎年綱引き合戦が行なわれ、境が1mずつ変わっている場所だ。


兵越峠からは、ひたすら急降下。これもまた長い下り坂であり、走ることはできるが、ずっとは走れない。日が射して暑くなってきたが、午後1時ころ、遠山郷の「かぐらの湯」の看板が見えてきた。もう少しでゴールである。


午後1時2分。無事ゴール。


長い102キロのマラニックであったが、完走できた満足感で一杯だった。今回の102キロは、過去の100キロマラソンよりもさらに厳しいコースだったような気がする。帰ってきても、いつもより筋肉痛が酷いようだ。