日食撮影用フィルターを自作

5月21日の金環日食の観測は、しっかり出来たが、カメラではうまく撮影できなかった。
原因は、撮影に使ったコンデジの感度が良すぎて、金環が滲んでしまったことと思われる。
何とか、まともな太陽の写真を撮ってみたくて、6月6日の「金星の太陽面通過」の時、
再挑戦しようと思い一眼レフ用のフィルターを準備することにした。

太陽の光は、あまりにも強烈過ぎて、人間の目はもちろん、カメラのレンズにも直接当てることは良くないらしい。
金環日食観測用に購入した観測グラスをそのまま使えればいいのだが、あいにくカメラのレンズには小さすぎて役にたたない。
やはり、レンズ専用のフィルターをつけるしかないのだが、太陽撮影用の専用フィルターは、高額で1万円以上もする。
にわか天文ファンとしては、そこまで金をかけるつもりはない。
いろいろ探した結果、「太陽観測フィルター自作キット」というのがあったので、それを購入して自分で作ることにした。

自作といっても、そんな大した工作をするわけではない。
ダンボール紙を円筒状に巻いて、その先端にフィルターを被せてテープで止めるだけである。
ただ、フィルターは太陽光を10万分の1に落とすだけの性能があるND5という規格にあったものでなければならない。
ND5のフィルターは、やはりネットで購入するしかないので、このキットはありがたい。
早速作ってみたのが、こんな感じだ。


フィルターのしわが残ってしまい、あんまりきれいに出来なかったが、しわは問題ないらしい。
カメラにも装着してみた。


これで、準備万端となったが、肝心の6月6日の天気があまり良くないみたいだ。
いまのところ、曇りで降水確率40％となっている。
どうやら、空振りに終わるかもしれない。
ダメでも、太陽の黒点撮影は出来るかもしれないので、晴れた日に使ってみたい。