お彼岸

ついこないだ、
お盆に墓参したばかりと
思っていたが、
カミさんがマメなので
誘われて、また、
墓参りに出かけた。

信夫山の山腹に
代々の墓所があるが、
お盆の時にはなかった
手すりが設置されていて
急勾配の坂道に
年寄りが重宝していた。



すでに
親戚の叔父･叔母たちが
参っていたが
鮮度のよい花に
置き換えた。

『千の風』の
歌詞にもあるように、
信仰のある身には、
毎日、霊前に拝礼しているので、
亡父や祖父母の御霊（みたま）が
ここに眠っているようには感じない。

それでも、
佐々木家代々の
お骨は治まっているので、
自然、大地、遺骨が
つながっている場ので、
やはり花と線香を手向け
手を合わせる、というのが
美しい慣習だと思っている。

脳裏の片隅で、
自分もやがて
ここに遺骨として治まるのか、
と想像もした。




手向けの花から
一輪だけ
藤色の桔梗を抜いて、
お彼岸の室礼として
石榴と共に
茶の湯の炭取り籠に
活けてみた。

軸には
先日、色紙に表具した
フミの小学時代の
書写の作品である。

バランスの取れた楷書が
ケレン味がなくて
清々しい。







水曜日にレッスンに来られる
Kさんの新品ギターのメンテを
請け負ったので、
50万もする高級ギターだから
ベッドの上で傷がつかないように
慎重に取り扱った。

弦を緩めた後、
象牙のブリッジを
木片で叩き外して、
電動サンダーであらかた削り、
仕上げにサンドペーパーで微調整して
１ミリほど弦高を低くした。

試し弾きをしてみたら
弦の高さが低くなって
かなり押さえが楽になった。

作業中、
新品のギター独特の
塗装の香りが
鼻に芳しく、
そういや、カミさんの新車も
プンプンと新しい香りがしたなぁ･･･
と思い出した。

ながら勉強

病み上がりのせいか
やはり遠出して
一週間の仕事をこなしたら
どことなく体がだるい。

今朝、カミさんから
お墓参りに行って
新車のドライヴで
海か山にでも遠出しようと
誘われたが、明日からの仕事を考えて
やはりまだ安静に
養生をしていようと思う。



棚倉へは
高速通勤を続けているが、
やはり一般道よりも
１時間は短いので楽である。

今週いっぱいは
まだ一般道通勤する
気力がないかもしれない。




生徒さんから
お預かりしたギターの
ブリッジ調整をしなくては
と思いながらも、
なかなか出来ないでいる。

弦を全部緩めて
ブリッジを外し
オートサンダーで
高さを調整するだけの
簡単な手間なのだが、
エイッとやる気がでない。

今週の水曜日に
レッスンに来られるので、
なんとか今日にはやらなきゃ
と思っている。





昨年まで
ダイソーで売られていた
120分テープが販売されなくなり、
FMの『松尾堂』と『きらクラ』を
録音するのに、ヤフオクで
落札した。

いまだに、毎週、
カセットデッキとチューナーを
タイマーで連動させ
２時間番組を録音して
通勤中に聞いている。

棚倉への
往復４時間もの
通退勤時間には
学術講演テープやCDを聞いたり
専門書のテクストを音読したものを
流して勉強したりしている。

紅一点

黄金色の田の畦に
紅一点の彼岸花が
咲いていた。

今日は
お彼岸である。



土曜の祝日というのも
あまり有難味がないが、
カミさんは出勤し、
自分もカウンセリングが２件ある。

健康は回復したものの
やはり病み上がり感があって
朝方は眠気がスッパリと
抜けなかった。

低温注意報が出るほどに
気温も大分と低い。

風邪なぞをぶり返さないように
気をつけないといけないと思った。




ギター教室らしく
階段には生徒さんのギターと
メンテで預かりもののギターが
ズラリと並んでいる。

カウンセリングに来られる方には
少々窮屈感があって申し訳ないが、
他に置く所もないので
こうして吊るしておくしかない。

ケースは持ち運び用なので
それに何年も
入れっぱなしの人がよくいるが、
そうすると湿気がこもって
楽器にはよくないのである。





裏庭の石榴の画像を
絵画処理してみた。

完治

昨日はK中で
フルタイム勤務してきたが、
疲れも残らず
胸も喉もスッキリして
どうやら、やっとこさ
完治してくれたようである。

ほんとうに
患ってみて治ってみて
健康の有り難さが
しみじみと解る。

なんか
軽運動をも
生活に取り入れな
あかんなぁ…と、
自省しているが
なかなか実践に移せずにいる。

「向老期」の今現在、
本気でライフ･スタイルの
転換をせねばと思うのだが、
今回の長患いが
いい切っ掛けになってくれると
いいのだが…。



夏休みで帰省中だった
大3のナツが、
フミの会社の建築部に
インターンシップで行った。

東京に兄の家があるから
一週間、居候させてもらうようだ。

アキも東京の会社なので
ダンゴ三兄弟がみな
東京で仕事するようになるとは、
おチビの頃には
夢にも想わなかった。




来年度の
スクールカウンセラーの
更新書類を提出するのに、
K中のアルバム写真を転写した。

遊びで
左右反転して
逆分けにし、
少し面長に修正してみたら
5～6才若く見えた。





道路沿いの
ススキの穂を
絵画風に処理してみた。

至る処で
見られる光景である。

石榴

昨日はオフ日だったので
自著のガイドブックの
増刷注文を請けていた
馴染みのフレンチ・レストランに
納品に出かけ、シェフから
ガトー・ショコラと
エスプレッソを振舞われた。



シェフとは京都に居る頃から
30年来の付き合いになるが
「東北の三ツ星フレンチ」
と謳った自分のガイドブックも
すっかりお店に定着して
これまでに、のべ100冊以上売れて、
街歩きのテレビ･レポーターにも
番組で紹介されたことがある。

フクシマの
グルメ事情などについて
半時ほど歓談してから
辞去した。





帰宅後、すぐに
生い茂る雑草の藪を
掻き分けるようにして
裏庭のザクロを枝ごと収穫した。

これは、
ナツが小学校卒業記念に
植樹したものが
9年を経て大木になり
結実するようになった。

さっそく
1ケの実を割って
ルビーレッドの透明な粒を
ボールに掻き出し
ポテト･マッシャーで潰して
フレッシュ・グレナデン･ジュースを
抽出した。

それを
スパークリング･ワインで割り
グレナデン・スカッシュの
カクテルを創ってみた。

市販のグレナデン･シロップなぞ
足元にも及ばない
フレッシュ感があり
どこか高貴で
野趣あふれる涼味もあった。





一枝は
信楽の花入に活けて
稔りの秋の風情を楽しんだ。

かつて
学生時代にクライエントだった
書道十段のMちゃんに書いてもらった
「雨ニモマケズ」が
台風一過の後で
いいマッチングを見せていた。

今朝は
強風が窓を鳴らす音で
目が覚めた。