『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

我が家にチェンバロがやってきた!!

2021-10-21 06:26:00 | 楽器製作
きのうは
ヤフオクで落札した
チェンバロを引き取りに
久しぶりに仙台まで出向いた。

出品者の古物商が
秋保温泉内にあったので、
その地に初めて足を踏み入れた。




きのうは
暴風なみの風が舞って、
高速道路では
随所で落ち葉のトルネードを
突っ切りながら
横風に煽られ
冷や冷やしながらステアリングを
握りしめていた。





無事、引き取りも終わり
時分時だったので、
温泉の沿線にあった
中華店に飛び込んだ。

久しく外食をしてなかったので、
「当たるも八卦当たらぬも八卦」
といった気分で
オーダー品を待った。

餃子は
なかなかに佳い味だった。







チャーハンも
風味の有る
中華味でよかった。

ワンタンと麺は
イマイチだったかな…。

少々、食い過ぎるほどの
品数だったので、
晩飯はご飯抜きにした。







コンパクトな
スピネット・チェンバロとはいうものの、
ネットでの噂通りに相当な重量で、
車から二階に上げるのに
仕事から帰宅した
カミさんの手を借りて
やっとこさっとこ
息をフーフー切らしながら
所定の位置に納めることができた。

これを
配送から設置まで
ピアノ運送屋さんに頼むと
数万円も取られるのである。

書斎の隅に
リュートやヴァイオリンと並べると
妙にバロックっぽい一角に
なってしまった(笑)。

でも、楽器好きには
いい眺めである。





記念撮影(笑)を終えると、
さっそく修復作業に入った。

まずは、
譜面台やジャックカバーを外して
音の出ないジャックの
プレクトラム(爪)を調整した。

不具合の30鍵ほどを
一つひとつ音を出しながらやるのは
根気が要ったが、
どうにか全部の音を出すことができた。

次に、2本の弦が切れていたので、
取り合えず注文した新品が来るまでに
長さは足りていたので、
ギターやリュートでやるように
仮止めして張り直した。

ただ、専用チューナーレンチが
附属されていなかったので、
これも注文品の到着待ちである。






鍵盤の戻りがワルイ箇所が
1ケ所あったので、
ヴォイシング(調音・調律)が
終わったら、バランスピンを
全部磨くつもりである。

先週、居間の二台のピアノの
メンテをしていたので、
なんだかその延長作業のようでもある。








この楽器は
自分が中三頃に
東海楽器の製作で発売された
日本初の量産小型チェンバロで
50年前の当時30万だった。

リューティエ(製作家)による
本物のチェンバロが
100万以上もしたので、
破格の値段ということもあり、
多くの古楽愛好家が入門用に
世話になった代物である。

東海楽器はピアノも作っており、
そのせいか
ジャック・ガイドはじめ
至る処が金属製で
ジャックもプラスチック製である。

また、底板や各パーツは
金属ネジで固定されており、
およそ伝統的な古楽器の造りではない。

なので、この楽器のコンセプトは
全音のヴィオラ・ダ・ガンバと同様に
多分に教育用サンプルを意識して
造られたように思われる。

かつてその「全音ガンバ」も
所有していたが、
エチケット(楽器内ラベル)には
「全音ヴィオラ・ダ・ガンバ」
とあり、
なんじゃこりゃ…と、
リューティエとしては
苦笑したことがある。

福高の音楽の先生だった
高麗先生が、これを購入して
音楽室で披露してくれたことがある。

その時が、
誰しもが生まれて初めて聴いた
チェンバロの音だった。

リュートの語源は
「ラ・ウード」で、
英語だと
「ザ・ウッド」になるが、
その言葉どおり
製作には一本の釘も使われず、
文字通り100%「木」のみで作られる。

それゆえに
"天使の羽"の如く軽く、
我が家の15本も弦のある
8コースリュートは
なんと700gしかない。

それゆえに可憐で
かそけき床しい音色がする。

それにつけても
東海スピネットの重さよ(笑)
である。

大のオトナふたりで
持ち上げて両者とも
ぎっくり腰になりそうなほどに
重かったので、あの小さなボディで
50㎏以上は裕にありそうである。

ケースや蓋は
一見チークのムクのように見えるが、
底の断面を見たら
8枚の圧縮合板であった。

ギターでも
高級品はオール単板が常識なので、
「合板ギター=量産ギター」
ということになる。

欠点さがしをしてたら、
突然、キンという音がして、
楽器が反応した(笑)。

やっぱり、
出来のワルイ子でも
可愛がってやらないと
ヘソを曲げて不良になっちゃうもんねぇ…。





応募してた
ソーちゃんの
竜王戦「前夜祭」の参加申し込みが
抽選で落選した…。

😿…。

カミさん名で出した
ハガキは締切日に投函したので、
それも無効になってるやもである…。

あーあ・・・
残念、無念、ガッカリである。

 (_ _。)・・・シュン…

明日から
竜王戦第二局目である。

まさに
【ふたつよいこと さてないものよ】
である。



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