台風一過で
青空が望めた。
吾妻山をスッポリ呑み込むほどの
巨大な積雲が縦に連なり、
その分厚さは台風のシッポを
思わせた。
気温は28℃手前だったが、
湿度が75%もあり、
デジタル・サーモメーターの
「熱中症注意」が点滅した。
台風通過中も
通気用に窓を開けていたので、
廊下がペタペタするような
湿った感触であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/33/776292e6d06ec504a3bb80cd86df6616.jpg)
雨あがりに
二階の窓から
庭を見下ろすと、
カミさんの車が雑草に
埋没していた。
いつだったか、
指導主事のC先生が
遊びにきて、
「先生。ちょっとは草取りしなよ~。
これじゃ、お客さん来なくなっちゃうよ~」
と呆れていた。
雨上がりに
土が湿ったのをいいことに、
草丈の高いものだけ
十本ほど引っこ抜いた。
カミさんも横着なので、
車の降り口の足元だけ
ちょいちょいと抜いたという。
どうもこの夫婦、
福島弁でいう処の
“たれか”なのだろう。
どっちも大学の
生物学研究会だったので、
植物が繁茂することに
さほどに抵抗がないのかもしれない。
前の家、その前の家でも
雑草ボーボーで、
見かねて老親たちや
大家さん夫婦が
草取りに来たこともあった。
それでも、
草取りをしない。
生えたくば生えよ。
抜きたくば抜こう。
という「自ずから然る」
自然(じねん)の精神で生きている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/f3/bd5f97d02c0b8c6c6954b12fa845b792.jpg)
曽野綾子のエッセイを
愛読しているので、
新刊がアマゾンから届いた。
オフィーリアを模した
樹木希林のポスターが
話題になったようだが、
そのコピーも面白い。
これからの年寄りは
すべからく
野垂れ死を覚悟せよ、
という命題が
清々しく胸に響いてきた。
たしかに、
死ねば宇宙の塵芥(ちりあくた)
なのである。
老境の妙か、
段々と自分の死に対して
センチメンタルじゃなくなってきた。
過覚醒気味だった
若い頃にくらべて、
いい按配に草臥(くたび)れてきて
覚醒レベルが下がってきた。
「酔生夢死」
というように、
酒に酔ったように、
夢見心地で死んでいけたら、
それが理想かもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/93/9e73bcc5e6e02cae502f122c27d596eb.jpg)
青空が望めた。
吾妻山をスッポリ呑み込むほどの
巨大な積雲が縦に連なり、
その分厚さは台風のシッポを
思わせた。
気温は28℃手前だったが、
湿度が75%もあり、
デジタル・サーモメーターの
「熱中症注意」が点滅した。
台風通過中も
通気用に窓を開けていたので、
廊下がペタペタするような
湿った感触であった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/33/776292e6d06ec504a3bb80cd86df6616.jpg)
雨あがりに
二階の窓から
庭を見下ろすと、
カミさんの車が雑草に
埋没していた。
いつだったか、
指導主事のC先生が
遊びにきて、
「先生。ちょっとは草取りしなよ~。
これじゃ、お客さん来なくなっちゃうよ~」
と呆れていた。
雨上がりに
土が湿ったのをいいことに、
草丈の高いものだけ
十本ほど引っこ抜いた。
カミさんも横着なので、
車の降り口の足元だけ
ちょいちょいと抜いたという。
どうもこの夫婦、
福島弁でいう処の
“たれか”なのだろう。
どっちも大学の
生物学研究会だったので、
植物が繁茂することに
さほどに抵抗がないのかもしれない。
前の家、その前の家でも
雑草ボーボーで、
見かねて老親たちや
大家さん夫婦が
草取りに来たこともあった。
それでも、
草取りをしない。
生えたくば生えよ。
抜きたくば抜こう。
という「自ずから然る」
自然(じねん)の精神で生きている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/f3/bd5f97d02c0b8c6c6954b12fa845b792.jpg)
曽野綾子のエッセイを
愛読しているので、
新刊がアマゾンから届いた。
オフィーリアを模した
樹木希林のポスターが
話題になったようだが、
そのコピーも面白い。
これからの年寄りは
すべからく
野垂れ死を覚悟せよ、
という命題が
清々しく胸に響いてきた。
たしかに、
死ねば宇宙の塵芥(ちりあくた)
なのである。
老境の妙か、
段々と自分の死に対して
センチメンタルじゃなくなってきた。
過覚醒気味だった
若い頃にくらべて、
いい按配に草臥(くたび)れてきて
覚醒レベルが下がってきた。
「酔生夢死」
というように、
酒に酔ったように、
夢見心地で死んでいけたら、
それが理想かもしれない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/93/9e73bcc5e6e02cae502f122c27d596eb.jpg)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます