悪い者

 「『目には目で、歯には歯で。』と言われたのを、あなたがたは聞いています。
 しかし、わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つような者には、左の頬も向けなさい。」(マタイ5:38-39)

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 ま、わたしは今、頬を打たれるようなことをしている覚えはちっともないんですけど、頬を打たれることがけっしてないということはないでしょう。
 その人がわたしの頬を打ったのは、私が何かしたからでも、敵だからでも、心底憎たらしいからではなく、根源的にはもっぱら自身の問題に帰するはずです。
 ですから、頬を打つ人、彼は自身で「悪い者」証明したにすぎません。というわけで、「手向か」うまでもないことですので、彼をいたずらに恐れる必要もまた、全くありません。
 もし彼が「左の頬」をも打ったなら、それは自身で二重にバツ印を付けるようなものです。
 私はそのためのリトマス試験紙に徹すればよいようです。

 「目には目で、歯には歯で」、は、どうも気分がよくないですね。
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