神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

牡丹燈籠

2016-08-16 | 茶話
怖い話は嫌いじゃない。
ホラー映画のような映像的なものではなく、口述の怪談が好きである。

7月のコラボ茶会「三涼物語」ではテーマを怪談「牡丹燈籠」にした。

きっかけは茶文化の師、R先生の一言。
「『牡丹燈籠』は元は中国のお話です。
日本のお化けは足がないでしょう。
でも牡丹燈籠のお化けはカラーンコローンと下駄の音をさせてやってくる。」

このお話に興味を惹かれ、調べてみると
ベースとなったのは明代の小説集『剪刀新話』の中の『牡丹燈記』。
この話に着想を得て落語の演目として創作したのが江戸時代末期から明治にかけての大名人・三遊亭圓朝であった。
大変な人気を博した『牡丹燈籠』はその後映画や歌舞伎の題材となり日本三大怪談の一つとして定着する。

日本と中国の話の背景や内容の違いがなかなか面白く、
これは日中比較ネタとしても使えると思い、
茶葉は白牡丹、ランナーや急須も牡丹柄を選んで茶会に臨むことにした。
お盆用の灯籠も牡丹柄をAmazonで見つけ購入。

ご存知のように日本の文化は中国から伝来して定着したものが本当に多い。
そしてほとんどのものがオリジナルのままではなく、日本で育まれて形を変えている。
お茶もまたしかり。
そして、怪談も、しかり。



落語版の『牡丹燈籠』はネットで検索すると六代目三遊亭円生や春風亭小朝の一席をYouTubeを聞くことができます。
歌舞伎版は8月20日から26日までシネマ歌舞伎「怪談 牡丹燈籠」が上映されます。

関係ないけれど、私自身の怖い話体験談をブログ「閑遊閑吟~見えんけど、おる」で書いています。
(そう、怖い話をしていると、お化けが寄ってくるんですよ~~。お気を付けて!)

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