神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

茶話① 花見茶

2023-04-08 | 茶話
気がつけばこのブログを始めてから、
今年の11月で20年目に入ります。
記事数は1275件。
ここ数年は手軽なInstagramへの投稿が増えて、
ブログの記事はめっきり減りましたが、
そもそもブログを始めたきっかけは
お茶の感想や茶旅で経験したことを文章化して整理し、
アーカイブとして残すため。
今一度、自分の茶に対する想いを
ブログ20周年に向けて
素に立ち返り、反芻しようと思います。

* * * * *

土曜日の午後、不安定な空模様で、
予定していた隅田川散歩が中止に。
家でぼんやりと花見茶を決め込む。

我が家の庭にはハナミズキが一本。
巷の桜狂想曲が終わると自分の出番、とばかりに
白い花を咲かせる(実際は花ではなく、苞というものだそうだ)。
春先にはメジロも遊びに来るこのハナミズキ、新緑も紅葉も美しい。

ガラス茶器で淹れたのは定石野茶の萬秀2010年。
自然生態茶園で茶作りをされている高定石老師の包種茶だ。
購入当初は発酵高めではあるが、
個性の輪郭が今ひとつはっきりしなくて、
高老師のお茶にしてはインパクトに欠けると思って飲みきらずに置いていた。

12年を経て、どう変化しているのかと淹れてみる。
香りは飛んでしまっているが、味わいは優しく、透明感がある。
飲み始めると、ふわっと身体が温まってきた。

今年に入って、茶器と茶葉を整理している。
使わなくなった茶器と教室で既に使って余ってしまった茶葉は
生徒の皆さんにお譲りしているのだけれど、
こんな風に中途半端な量で残っている茶葉もいくつか見つかっている。
自分でゆるゆる飲む以外に
機会があれば、外部での茶会などで淹れたいと思う。
お茶と出会った背景などもお話しできれば。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麗香茶課 井上菜津子先生「... | トップ | 茶話② 茶器 »

コメントを投稿

茶話」カテゴリの最新記事