神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

松風窯急須

2012-08-31 | 茶道具
先日Facebookで話題になっていた萬古焼松風窯の銀化急須。

きっかけはうおがし銘茶の日本茶専門店「茶・銀座」の2階で毎年8月に開催される夏の茶器展。
こちらで販売されていた松風の次男山本健二氏の急須を購入した徳田さんとOさんがその機能美をFBで絶賛したところ、
日本茶や中国茶のファンが「茶・銀座」に買いに走り、瞬く間に売り切れてしまったのでした。

徳田さんから中国紅茶や鳳凰単ソウも美味しく入りますよ、とのメールをいただき、
私も最後の一個をギリギリセーフで購入しました。

見た目はふっくら古典的な形ですが、
光沢のある黒地でなかなかの存在感です。
(あまりにピカピカでうまく写真に撮れずスミマセン。)

私が気に入っているのは、細部に渡る丁寧な仕事ぶり。
とても細かい茶漉し。
擬宝珠の形を模した、蓋のつまみ。
持ちやすい持ち手。
そして水切れのよい注ぎ口。

日常に使う道具であるからこそ、使いやすさを重視し、
無駄を省いたシンプルな形をしているのだと思いますが、
その実、お茶を美味しく入れるということにとことんこだわった急須です。

でも残念ながら松風窯の長男幸雄氏は既に他界され、
健二氏も最近はあまり作陶されていない様子。
四男広巳氏の作品は素晴らしいのですが、ちょっとお値段が張るし・・・。

見つけたら出逢いと思い、
あるネットショップで紫泥の松風が出ていたので、即ポチりました。



こちらは150ccの小ぶりなサイズ。
中国茶席にも合いそうです。

松風窯の急須作りの神髄は、
四男山本広巳氏が発行している『急須の話』を
読むとより一層理解できます。



このところ、台湾の茶器作家さんも意識的に横手急須を作っていたりしますし、
大陸の茶人の方々も日本製の横手急須や宝瓶を好んで購入しているらしい。
確かに横手急須の機能性と扱いやすさは注目すべきかもしれません。
中国茶の初心者向け教室でも蓋碗の扱いの難しさや茶壺の選び方の難しさで戸惑う方が結構いらっしゃいます。
リーズナブルな横手急須で中国茶が美味しく入れば、家でももっと気軽に中国茶を楽しめますよね。

それ以前に日本の家庭で急須を使ってお茶を入れることが少なくなっていることも寂しい限りです。
常滑焼や萬古焼の急須の良さ、リーフティーの美味しさをもっと多くの若い方に知っていただきたいですね。


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