神融心酔 

中国茶・台湾茶を中心とした素敵な出会いの数々を綴っていきます

嬉野温泉うさぎの会

2011-10-13 | 茶旅
前の記事と前後しますが、
9日の夜は嬉野温泉に宿泊しました。

嬉野温泉の宿泊先は歴史ある「大村屋」さん。
ツイッターで大村屋さんの若旦那さんと
ひょんなことから相互フォローさせてもらうことになったのがご縁の始まりです。

嬉野では是非とも釜炒り茶の生産者の方とお会いしたいと相談しましたら、
大村屋さんのお土産コーナーにお茶を提供している
太田重喜製茶工場」の太田裕介さんを紹介していただきました。
太田さんの工場は玉緑茶、紅茶が主流で釜炒りの機械はないとのことでしたので、
「釜いり茶モデル工場」の北野さんを紹介していただき、10日午前に訪問することになりました。

太田さんは9日の夜に嬉野温泉みゆき公園で開かれる「嬉野温泉うさぎの会」に
淹れ手として出るので、時間があればいらしてください、と別途お誘いを受けたので、
大村屋さんにお願いして、夕食を少し早めて連れて行っていただきました。

「嬉野温泉うさぎの会 ~名月銘茶と生演奏の夕べ~」は
嬉野温泉で年一回、十三夜に開かれるイベントです。
今回はたまたまこの日に嬉野に宿泊することになり、ラッキーでした。

公園内の管理棟が会場となり
ヘルマンハープや三線の演奏が行われ、
それを囲むように鍋島茶粥コーナーと
嬉野茶試飲コーナーが設けられていました。

嬉野茶コーナーは4種類。
玉露、釜炒り茶、蒸し製玉緑茶、紅茶の席が設けられ、
各二名の生産者の方々がお茶淹れをしてくださいます。
入場者は空いた席に自由につくことができます。



まずは釜炒り茶の席につきました。
これがものすごく美味しかった!
飲んだお茶は100gパッケージで売られていたので、
私たちは3人とも即買いしました。

そのパッケージを見ると、北野誠さんと書いてある。
もしかして、次の日に行く工場の方!?と思い淹れてくださった方に伺うと、
私たちがアポイントをとったのは北野等さんで、別の方でしたが、
誠さんも等さんも同じ工場で釜炒り茶を作っているそうです。
その工場の組合メンバーは皆さん北野姓だとか。
不動山あたりは北野さんだらけなんだそうです。

誠さんも次の日工場に来てくださるとのことでしたので再開を約束して
他の茶席に移動しました。

玉露はしっかり旨みがありました。
でも個人的な感想ですが、釜炒りの後に飲むと何となく青さが重く感じます。
たまに飲むととても美味しいんですけど、たくさんお茶を飲む時は強さが際立ちますね。

そして蒸し製玉緑茶のコーナーへ移動。
玉露と釜炒り茶コーナーの淹れ手は熟練したベテランの方々でしたが、
こちらはお二人とも若手。
とってもお茶作りについて熱く語ってくださって、
若い人も頑張っているんだな、と嬉しく思いました。



次は人気の和紅茶コーナーへ。
淹れ手は佐賀市内唯一の紅茶専門店「紅葉~くれは~」の店長、岡本さん。
紅茶は太田さんの作った今年のお茶で、ブレンド、ふじかおりなど数種をいただきました。
和紅茶は何度かいただいたり自分で買ったりして淹れたことがありますが、
あまり上手く入らなくてう~~ん、と思っていました。
岡本さんの淹れ方を見て、ちょっと開眼♪
お話も面白いし、今後ゆっくりお店を訪ねてみたいですね~。


そういえば肝心の太田さんにまだ会えてない!と思ったら、
蒸し製玉緑茶の私たちが座らなかった方の淹れ手さんでした。
席が空いたところを見計らって、ご挨拶。
とても爽やかな感じのいい方でしたよ。
ブログを拝見すると、5歳の娘さんにメロメロのパパさんなんですよね。
去年台湾に研修に行ったお話しを伺ったり、
今年の夏茶で試作した烏龍茶を飲ませていただいたりしました。

短い時間で何人もの生産者の方々とお話ができて、
嬉野茶を堪能できたのは本当に良かったです。
充実した嬉野温泉の夜でした!

十三夜の月も夜空に輝いていました。


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