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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

HTV成功の意義

2009-09-18 22:55:22 | Weblog
 前回H2Bでの打ち上げが成功したHTV(宇宙ステーション輸送機)ですが、本日朝7時26分に今回最大のミッションである宇宙ステーションとのドッキングに成功しました

 うーん、素晴らしい!

---------- 【ここから引用】 ----------

目うるませ「百点」 つくば管制室も拍手  2009.9.18 09:53
 http://sankei.jp.msn.com/science/science/090918/scn0909180954002-n1.htm




 国際宇宙ステーションの宇宙飛行士がロボットアームで無人補給機「HTV」をつかむ作業が完了し、喜ぶ管制員ら=18日午前4時51分、宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター(代表撮影) 国際宇宙ステーションに物資を運ぶ無人補給機「HTV」が日本時間18日朝、ステーションに到達し、飛行管制に当たった宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センター(茨城県つくば市)の管制室では管制員ら約50人から拍手がわき起こり、抱き合って喜びを表した。

 午前5時前、宇宙飛行士がロボットアームでHTVをつかむ作業が完了すると、HTV運用を統括する山中浩二フライトディレクター(41)はガッツポーズ。「非常にうれしい。今日のミッションには百点を付けたい」と目をうるませた。

 自動ドッキングではなく、HTVを徐々に接近させてロボットアームでつかまえてもらうのは、日本が独自に開発した技術。山中さんは「日本とヒューストン、宇宙の飛行士とのチームワークで達成できた。ドッキングという方法だけでなく、(今回の)捕まえる方法が確立できれば、新しい宇宙開発につながる」とほっとした様子で話した。


もうひとつ


松浦晋也さん「ほかの国と対等になった」 HTV成功  2009.9.18 11:23
 http://sankei.jp.msn.com/science/science/090918/scn0909181124003-n1.htm

 ■宇宙開発に詳しいノンフィクション作家の松浦晋也さんの話 「これまで国際宇宙ステーション計画に参加するほかの国は、ステーションの運用に不可欠の技術を提供し、日本は弱い立場に置かれていた。しかし、HTVは2010年にも米スペースシャトルが退役した後は、大型の機器類を運べる唯一の手段となり、HTVなしではステーションを運用できない。

 日本はHTVを接続できたことで、やっとほかの国と対等な、実質的なイコールパートナーになれた。HTVの開発過程で日本は、米航空宇宙局(NASA)の持つ有人宇宙技術の一部を学ぶことができた。すぐに有人宇宙船ができるわけではないが、日本は今後、目標を戦略的に決め、必要な技術開発をしなければならない」


---------- 【引用ここまで】 ----------


 日本はこれまでも国際宇宙ステーション計画に参加をしていたのですが、その中にあって必要不可欠な技術を提供できずにいたことで立場が弱かったのだ、ということが驚きでした。

 今回のH2Bロケットによるペイロード(=宇宙への輸送量)が6トンという輸送技術も完璧でしたし、ロボットアームによるドッキング技術というのもロボット大国日本ならではの先進技術の提供ということで、プロジェクトに対する必要不可欠な技術提供国という立場も確立したようです。

 そしてこのことが今回のミッションの大きな成果なのだ、ということを我々は心に刻むべきなのでしょう。

 お金を出すだけで参加している国はあっても、プロジェクトを発展させる高い技術を提供できる国は少ないのです。その立場に立つことは「我が国のミッション(仕事、義務)」なのであって、その地位を確保したことを素直に喜びたいと思います。

 世界に貢献できる国って素晴らしい!

コメント
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【特別編】さらばレガシーメディア

2009-09-18 22:03:54 | Weblog
 昨日までにマスコミの凋落を予言した「2011年新聞・テレビ消滅」を紹介したばかりですが、経済分野の超パワーブロガーである三橋貴明さんが、同じようなテーマのブログ記事を書かれていました。

 三橋さんはこの度、「マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~」(扶桑社)という本をお書きになり、マスコミをレガシー(古くさい)メディアとして面白批判を展開しています。

 三橋さんのマスコミ評とは…


---------- 【ここから引用】 ----------
「新世紀のビッグブラザーへ blog」
 続 マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~  2009-09-15

 http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/day-20090915.html

(前半部略)
いよいよ「マスゴミ崩壊~さらばレガシーメディア~」(扶桑社)の発売日が明日に迫りました! ので、ちょっと予習を。
 
 インターネットでは、マスメディアの利権構造や特権が批判されることが多く、それに関する書籍も多数出ています。しかし、ほとんどが各特権について「個別の問題」として捉えています。
 実は、わたくしも本書を書くまでは、各特権について個別に考える傾向がありました。

「放送免許で守られているから、テレビはダメなんだ!」
「押し紙を強要する、新聞社は反社会的だ!」

 こんな感じです。
 ところが、書籍を書くために調査していくと、ある時点で分かりました。全ての利権やら特権構造は「一つの目的」のために作られていると。
 あるいは、「テレビ」と「新聞」の問題は、微妙に違います。自前の販売網で商売している新聞と、国民の電波を借りて商売しているテレビは、構造的に必ずしも同じではありません。しかし、様々な特権が「一つの目的」を達成するためであるという点については、全く同じです。
 時期的に、新聞で巧くいったので、親会社(新聞)の入れ知恵でテレビが模倣したのではないでしょうか。

 ちなみに、この「一つの目的」とは、別に「日本を支配する!」とか「外国勢力に日本を売り渡す!」とか、そういう陰謀論ちっくな話ではありません。現在のマスメディアがそう見えるとしたら、それは単純に「一つの目的」が達成できているからこそ、その手の報道が目立っているだけです。
 もしも「一つの目的」が達成できなかったら、いわゆる「反日系」の報道機関は普通に淘汰され、業界全体が少しは正常化していたでしょう。

 さて、その「一つの目的」が何かといえば、恐ろしく簡単です。「寡占構造を維持し、利益を最大化すること」です。
 別の言い方をすると、市場競争を拒否し、情報の非対称性を最大化し、利益を極大化すること、になります。要するに、お金儲けのためなのです。

 新聞の「専売店網」「再販制度の新聞特殊指定」「株式の非上場」「押し紙」「部数至上主義」。
 テレビの「放送免許制度」「極端に安い電波利用料」「視聴率」「放送法」「放送ネットワーク」「プロダクション制」。
 そして両者共通の要因として、「記者クラブ」「費用対効果が不明な広告」「一業種一社制の原則を守らない広告会社」。

 これらは全て、新聞やテレビが「利益を極大化」するために構築された特権構造なのです。特権構造と書くと、毒が強すぎますが、要は「儲ける仕組み」です。すなわちビジネスモデルです。
 新聞やテレビは、思わず「お見事!」と言いたくなるような手腕で、参入障壁を富士山に届くほど高く築きあげ、新規参入を阻止し、市場競争を拒否することで暴利を貪る「業界としてのビジネスモデル」を構築してきたわけです。
 ほとんど、サブプライムローン証券化商品の海外輸出と、販売代金の国内住宅市場への投入で、「グローバルにマネーが循環する不動産バブル」の仕組みを作った、ウォール街の人々と同じレベルの頭の良さだと思います。
 というか、これほど頭がいいのであれば、大元の前提が崩れていることを理解し、さっさと路線転換すれば良さそうなものですが、なぜか新聞もテレビもこの特権構造を守ることだけに血道をあげています。もしかしたら、この仕組みを構築した人たちは、すでに引退し、業界に残っていないのかも知れませんね。
 
 専売店網にしても、放送免許にしても、新規参入組が突き崩すのは事実上不可能な、堅固な参入障壁です。だからこそ、ライブドアや楽天は資本力を持って、テレビ会社に株式買収攻勢を掛けなければならなかったのです。何しろ、ライブドアや楽天がテレビ放送ビジネスをしようとしても、電波枠は無いのです。そして、放送免許制が維持される限り、電波枠に空きが生じる可能性は、ほぼゼロです。
 
 虚偽報道や捏造、偏向報道などなどは、基本的にはパーソナルな問題です。すなわち、記者やテレビ製作者個人の問題なのです。(確かに、企業として微妙なところもありますが)
 問題なのは、この種の報道を流した「マスメディアのサラリーマン」が、ほとんど処罰されず、企業側も社会的制裁を受けることがないことです。なぜならば、この種の情報を流すチャネルを、マスメディア自身が独占的に保有しているためです。
 また、政治家などから叩かれれば、一斉に、
「げんろんのじゆうがしんがいで、こくみんのしるけんりをおかしたら、こくみんはおこっているんですよ!」
 とか何とか、意味不明な叫び声を上げれば、批判の声を押しつぶすことができたわけです。

 真の競合が登場するまでは。

 さて、固い話はこれくらいにして、朝から微笑ましい報道を見かけましたので、

『「党人事は小沢代表、失礼、代行に」9日の鳩山代表
http://www.asahi.com/politics/update/0914/TKY200909140370.html
(前略)最終的には当然、その案をいただいて判断するが、基本的に小沢代表、失礼、代行、新幹事長に案をまとめていただくことをお願いした(後略)』

 毎日変態新聞は、もはや確信犯的に民主党マンセーを続けるでしょうが、他のメディアはどうするでしょうね。基本的に彼らのスタンスは「反体制」ですから、ちょっと注目しています。

---------- 【引用ここまで】 ----------

 三橋さんの新著も楽しみです。マスコミが他からの参入を拒むことで利益を独占していたという考えは目からウロコでした。

 この記事に対する意見としてこんなのもありました。

>16 ■無題

>以前テレビ局に勤める人に聞いたんですが、たとえばTBSでもBSや
>CSで使ってないチャンネルがあって、なにも放送されてない枠があり
>ますよね。ザッピングしてて真っ黒画面がでるやつ。
>あれは資本力を持った別業種(そのひとはトヨタを例にあげてました
>けど)が新規参入できないように、とりあえず枠だけガメてあるんだと
>言ってました。
>使いもしない電波枠をガメるのを許しているのも変な話ですよね。

>dharmacci 2009-09-15 11:34:32 >>このコメントに返信  

 いやはや、やはり新規参入が鬼より怖いようで…。
コメント
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