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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

松下幸之助の再評価

2009-09-08 23:54:06 | Weblog
 先の総選挙では民主党に風が吹き、自民党ではかつての総理や大臣経験者が軒並み落選するということになりました。

 期数を重ねただけで政治家を偉人と呼ぶ人はもういないかもしれませんが、政治の立場にいるからこそ国の行く末の舵を大きく切ることが出来るのも事実。新政権の仕事を見守りたいところです。

 さて、偉人と言えば、サーチナというサイトのフランスからのブログに松下幸之助の話題が乗っていました。

 どう紹介されているのでしょう。そもそも日本人も彼のことを知っているのかな?
 

---------- 【ここから引用】 ----------

サーチナ【仏国ブログ】 フランス人が分析する「松下幸之助の成功の鍵」 2009/09/08(火) 10:24
 http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2009&d=0908&f=national_0908_008.shtml




  丁稚奉公の身から、松下電器産業(現・パナソニック)を一代で築き上げた松下幸之助。日本では「経営の神様」と呼ばれることもあり知名度が高いが、フランスではそれほど知られていない。フランス人のブロガーErwan Burelは、松下幸之助を「日本で屈指の産業グループを築いた尊敬すべき人物」とし、紹介している。

  起業時には家族ぐるみの経営であったが、得た利益を開発費にまわし、良い品物を安く提供して販売店の信用を勝ち取りながら企業の規模を大きくしていったことを説明しながら、「松下幸之助は商品の完璧さや商品価値に対する良心的な価格付けだけでは満足しなかった。商品の持つ販売力を大切にしていた」と述べている。

  松下幸之助の成功は「精力的に働く力、野心、熱意や気骨、修学能力の高さなど、経営者としての長所が兼ね備わっていただけではない」としている。「実用的な電気製品を着想することへの情熱、そのようにして生み出された製品の品質を顧客に納得させる能力が松下氏にはあった。

 日本人の考え方に基づいていると思うが、顧客の立場で便利な商品を開発したため、効果的に販売できたのだろう」と分析している。また「市場を世界規模と設定していた視野の広さがある。企業規模も、経済の発展にのって大きくしていったようだ。運にも多く恵まれたことも成功への鍵であっただろう」と綴っている。(編集担当:山下千名美・山口幸治)

---------- 【引用ここまで】 ----------

 今ではもう見られない電球と小玉をつけられる二股ソケットの発明で財をなし、それから日本の家電産業をリードする実業家になった松下幸之助。

 彼の経営哲学はもはや箴言化して、彼自身の真の思いとは別なところで理想的な経営論として語られているフシもあります。

 そんな彼の思想を突き詰めて行くと、二宮尊徳の報徳思想に行き当たると言います。

 至誠、勤労、分度、推譲という徳目を掲げた報徳思想ですが、それは松下幸之助の経営哲学に言葉を換えながらも生き続けています。

 また石田梅岩も尊敬してPHP研究所を作ったこともよく知られています。

 経営の神様とも言われますが、高度経済成長の立役者の一人でもあったことでしょう。

 しかし彼のような拡大基調の経済発展の舵取りよりも、縮小基調における経営の舵取りの方が数倍難しいことは明らかです。

 戦国時代のでも、撤退戦のしんがりを務めるのは極めて勇猛でしっかりとした武将と相場が決まっています。

 松下さんの本でも読みつつ、新しい時代の新しい舵取り方法を模索してみましょう。
コメント (1)
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