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「慶應四年日録/徳元」を読む 3

静岡浅間神社内の浅間(あさま)神社(左)と神部神社(右)
二社が並んで祀られている

「慶應四年日録/徳元」の解読を続ける。 

    六日  晴れ曇り
暦、頭書致す。小作、取り調べ致す。
※ 頭書(かしらがき)➜ 書物の本文の上の欄に注や解釈、その他の書き入れをすること。

    七日  晴れ、西風烈(はげ)
右同断。今日会所、暮れ勘定致すべきの処、昨暮れ
、賄い過金
※ 過金(かきん)➜ 多く入金してしまうこと。
これ有り。余り、猶豫(ゆうよ)相付け候様の義、これ有り候ても、
※ 猶豫(ゆうよ)➜ 実行の日時を延ばすこと。
宜しからず候間、右勘定は十四日後に致し候積り、一作殿方にて相談致す。
その人、儀兵衛、伝右衛門両人。

    八日  晴れ、西風烈し
帳、表紙
。沢端、川東縁(ふち)、土手外にこれ有り候稲村に失火これ有り、
※ 稲村(いなむら)➜ 稲の乾燥のために稲掛けに掛けた稲の束。稲叢。
殊に西風の処、大騒ぎ致す。
(つづく)
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