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「駿河安蘇備 上」を読む 136

散歩道のヤマアジサイ「美方八重」

午後、掛川図書館の文学講座に出席した。今年度の初回である。今日のテーマは「清水次郎長」。今では清水次郎長を知らない若い人が多いという。子供の頃、ラジオは子供の手の届かないタンスの上にあった。自分たちは大人の選んだ、浪曲、講談、君の名は、お父さんはお人好し、などを聞くしかなかった。

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「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。

象山 青部村なり。  中尾山 同所。  能登山 同所。
久保沢川 同所。  堺川 同所。坂京河内沢より流れ出て、
上藤川の堺より大井川に入る。
高山公林 田代村なり。  大釜石 同所。大井川岸なり。
五輪塔 三基。上藤川村にあり。小長谷
(こながや)長門守の墓なり。
古城跡 同所。城山にあり。伝云う、天正年間、今川家の将、
小長谷長門守、守衛する処なり。
覚仙屋鋪跡 同所。伝云う、長門守弟、加兵衛尉の居所なり。
今、里民幸七といふもの、これに住う。
桶舩渡 四所。上藤川、堀之内、下泉、身成なり。
坂京 上藤川組、この辺より出る葵、見事なり。大間葵という。
小猿郷 この辺、志太郡の極
(きわ)まりなり。
八栗山 谷畠なり。
前山 桑之山なり。  細尾 同所。
梅地村 旧名、梅津或いは梅次、永禄中、「梅地」とあらたむ。
金堀穴 同所。口径二間斗り。奥に入る、凡そ二町余なり。
夕附山 同所。  雷鳴木坂 同所。  猪之河内坂 同所。
天狗石橋山 梅地より桑の山へ出る道、第一の難所なり。
猪之河内川 同所。  夕附川 同所。  安倍沢川 同所。
里正清右衛門 築地氏旧家なり。永正、天文の遠祖、霊牌
あり。この祖、築地伊右衛門、永禄年中、武田の家臣、大嶋
市平を旗打川にて討ち取りし。御褒美として、御鏡を賜り
今なお家に蔵す。
和栗、貝窪、栗尾、何れも梅地の分郷なり。

(以上で「駿河安蘇備 上」の解読を終わる)

読書:「矜持 鬼役 十一」 坂岡真 著
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