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「駿河安蘇備 上」を読む 122

散歩道のアマリリス

「駿河安蘇備」の上巻の解読を続ける。

瀬戸川 舟ヶ窪村なり。ここの山谷より流れ出で、これを水源と
して、宇嶺大瀧、その流れを加え、瀬戸の谷を経て、藤枝と
志太との間にて、官道へ出るなり。
曲山 南新屋村にあり。護摩壇 三所。寛政中、曲山を掘って
金剛界大日如来紫金仏を得たり。文化十年、同山にて
古墳を掘りて、鏡、太刀、白玉を得たり。東泉寺に蔵す。
城跡 水上村にあり。伝云う、天文中、石野某、ここに居すとぞ。
一の谷、二の谷、三の谷 同村。烏帽子山の背なり。
臼祖母岩 同所 大岩、人の形して口を開くがごとし。
大池 同所 瀬戸新屋、山の峰を廻る。水鳥、鯉鮒多し。
烏帽子山 内瀬戸村にあり。上り十八町余なり。
本宮山 下青嶋村にあり。 藤五郎山 同所 官道にかゝれり。
里民五郎左衛門青嶋氏 旧家にして、信玄公、中村氏の古文書、
また寛永中、文書あり。松茸、山椒を献ず。
(つづく)

読書:「海之怪 海釣り師たちが見多異界」 高木道郎 著
読書:「天使 闇の西洋絵画史 6」 山田五郎 著
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