わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

不動 その4

2012年04月14日 | 日記・エッセイ・コラム

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すでに一週間以上も経ったが、その間は少しづつだけど作業は進んでいる。

上の写真は9日に撮ったものだ。耳の部分をきれいに作り上げている。こんなあたりで完成した事にしているが、まあ自分の技術ではこの程度だろう。それでも十分耳らしく見えるから、まあいいか。

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これは今進行中の部分。大変に細かい作業で、ここまで二日かかっている。頭の向こう側は見えない部分だが、まだ彫っていないのだ。この渦巻き状は髪の毛を表している部分だが、初めは鉛筆でバランス良く形を描いていき、その後に細めのフエルトペンで書き込んでいった。その線を残して他の部分を彫っていくことになるのだが、これがまた大変。とにかく細い部分を彫刻刀で切り取っていくことになり、もちろん失敗は許されない。しかも、ここはちょうど材料の切り口部分にあたり、この部分にはヒビ割れが来ないために木工用ボンドを塗り込んでいる。それがすっかり乾燥しているから、とにかく堅い。この部分に1mmに満たない線が引いてあり、それを残して彫っていく。ましてや直線より円形が多い部分なのだ。

買ったばかりの彫刻刀研ぎ機を使いながら、切れる状態にした彫刻刀ですら刃が立たないほど堅い部分に、思いっきり力を入れて、しかも最高度に慎重に彫る作業は苦痛の極みだ。しかし、これをやらなければ不動は完成しないから、やるしかない。で、あと二日ほどかけて、髪の毛の部分を完成させる予定だ。

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これは口の部分。と言うよりも歯(牙)を上手に作り上げようとして努力をしているの図だ。参考にした不動の面よりも随分と長い牙だが、これはこれで面白いのでは・・と思いながら彫っているところ。

参考の不動に忠実に似せるのであれば、もっと短い牙でも良いが、やっぱり個性を生かした「自分の不動」でも良いかな・・と考えているところだ。だから、もう少しこのまま全体を彫っていったあとに、牙をどうするかを考えても大丈夫だろう。真似をするだけが良いとは限らないと自分は思っているので、いくらかのアレンジ(と言うより同じに作れないと言った方が良いかも)があった方が面白いのでは。。。。なーんて。

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