わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

嘘空き-3

2008年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Uso_19 今日は26日だから、材料を貰った日からすでに3週間目に入っている。左の写真を見た感じでは、もうほとんど出来上がっているように見えるので、それなりにまじめに作業をしている事になる。

先週の水曜日、19日だが、この日の教室ではやはり私の進み具合が一番早かった。下にある写真がそうである。これを持参したところ、他の生徒はまだのこぎりを使っている段階や粗彫りの段階であり、その顔つきも定かではなかったから、かなり遅れているのだろう。と言うより私が早いと言われた。

まあ、毎日午前の時間を作業に当てており、少しずつ進めているのは確かではあるが、ほかの人の作業は本当に時間が余っている時にしかやっていないようだ。それほど忙しいのかも知れないが、一応無職の集まりだから毎日時間がないわけでもあるまい。他にも趣味を抱えて忙しい事も考えられるし、老人(言い過ぎか?)といえども暇がない事もあろう。

ということで、他人は他人。自分は時間が余っているから順調に作業が進んでいるという事である。

この後は、細かい彫り込みや裏彫りをやって、見本写真により近い形に仕上げていく。前にも書いたが、正面の写真しかないので、耳の形や目の高さ、目の下部分、頬の形などがよく分からないのだ。それを、これまで培ってきた知識を参考にして形づくっているものの、実物とは大きく違ってしまう事もあり得るが、これはやむを得ないだろう。何と言っても実物がないのだ。

で、このまま進んで12月上旬か中旬には素彫りは完成してしまう。そのあたりはすでに彩色にも手を付けているだろうから、余裕を見ても12月中には出来上がるだろう。で、正月を迎える事になる・・・と予測するのだが。

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嘘吹き-2

2008年11月17日 | 日記・エッセイ・コラム

Uso2 作業開始から2週間近く経ったところ。前回の作業からは1週間ほど経っているので、だいたいの顔つき見えてきている。まあ、こんな容貌になってきたが、これはこれで見本の図面と比べても似ているから、良しとしよう。

作業の進捗状態はあまり芳しくない。というのも、あまり気合いを入れていない事によるもので、言わば積極的に作業をしていないという事である。と言うのも、完成予定もずいぶんと先だし、急ぐ必要がない事に合わせて、ここ数日腰が痛くて作業どころではなかった。

庭先で花の土の袋を運搬したところ、なぜか腰にかなり負担がかかったようで、立つにも座るにもうーんと唸らなければ出来ないほど痛かった。すぐさま病院へ行けばいいのだが、以前外科に行って受けた検査を思い出し、また同じ事の繰り返しだと思った事から、やめて様子を見る事とし、ついでに貼り薬を買って自宅療養を勝手にやっていた。

上手い具合に思惑が当たり、数日で痛みも引いた事から、また以前の生活に戻ったというところである。まあ、若くない事は十分承知していたから、それなりに気をつけていたところでもあるが、ふとした気持ちの途切れから無理が来たのかな・・なんて考えている。

本当はそれ以上に「趣味のディスクワーク」で、長時間パソコンに向かっているために、全くの運動不足からくる腰痛と言った方が正解であろう。そのことは無職になってから認識をしており、「歩かなくては・・・」と考えてきたものの、何と言っても無精だから放置していた。

今回、やっと我が身にその反動が押し寄せてきた事で、外でよく見かける「ウオーキング」も他人事ではなくなってきた気がするから、即実行に移さなければ大変な事が起こるかも知れない。

ということで、気分的にあまり能面制作には集中できなくなった。で、空いた時間には何をしているのか???と問い詰めれば、まだ何もしていない。

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嘘吹

2008年11月09日 | 日記・エッセイ・コラム

Uso_15 文化祭も終わり一段落していた。乙が出来上がってしばらく、能面の作業を中断しており、この間に痛くなっていた腕や肩を養生する時間としていたのだが、どうも思惑ははずれてしまい、まだ痛さが残っている。

その状態で制作作業をするのもはばかれるが、まあ作業が出来ないほどの痛さではない事で、引き続き制作を始める事にした。加齢とともに体のあちこちが不調になるのは私だけではない。使いすぎて故障する場合と、使わないために具合が悪くなる事もあり、いずれにしても動くものは動かさなければ、調子が悪くなってしまうだろう。

肩や腕の痛みは「使いすぎ」であり、足腰が弱くなってきたのは「使わなすぎ」と認識しているから、まだいいか。

で、お題は「嘘吹(うそぶき)」である。この手の面は以前にも何個か作っていたが、今回のはこれまでとは若干違う面相をしている。その違いは、完成したときに2個並べて紹介する事にして、今回はこれで行くことにした。これは7日の状態。まだ線引きだけだ。

Uso_17 9日の状態。大まかな形に彫り進んでいるところ。まだその姿は見えないが、上の写真を見ればなるほどと思う。一般的に「ひょっとこ」かと思われるだろうが、実は違うもののようだ。

「ひょっとこ」の語源は、燃えにくい火に息を吹きかけて燃え立たせようとしている「火吹き男」の「吹き」が落ちて「火男」となり「ひょっとこ」になった・・・らしい。

この面の名の由来「嘘」は、「口笛」のことで、ウソという鳥の鳴き声がちょうど口笛の音に似ているところから、この名が出たという。口笛を吹いている口つき、つまり「うそぶき」である。と解説していた。

まあいずれにしても、これを付けて能を舞うのではなく、どうも「案山子(かかし)」として能舞台の角に立てかけられるもののようだ。能舞の主役ではないために能面としてはあまり良い評価を受けていないのかも知れない。

今回の制作期間は特に決まっていないが、来年の3月には「学習成果発表会」がある。これまでに完成させて、今年度の作品として「乙」「嘘吹」を展示する必要があるので、このあたりが一応の目安になるだろう。

個人的には十分な制作期間ではあるが、例によって他の生徒の進捗状態もあるから、こればかりは何とも言えない。

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文化祭

2008年11月02日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog270_2 恒例の市民文化祭だ。地方都市の文化祭だから、たいしたことはやっていない。見学に来る人も出品者や出演者、またはその友人とかで、日本文化を楽しむために出かけてくる人など滅多にない。したがって見学者がどんどん減少している。

こういう催し物は、どちらかと言えば高齢者の趣味を発表する場の感があり、どうしても高齢者の見学者が大多数を占める。だから、あまり元気がないのだ。

当市でも毎年行われているものの、何か同じ構成や運営が見られて、どうも新鮮味が失われている気がするし、新たな来訪者を取り込むという意気込みも見られない。だから、年寄りばかりの作品ではなく、学校や保育園を取り込んだりすれば、それに吊られて子供や親が出てくるだろう。

市の文化祭だから、多くの市民の成果や作品などの展示即売を兼ねて実施すれば、また違った賑わいが出てくるはずだ。ただ、これは簡単ではないかも知れないが、大いに検討する余地もあると思う。

Blog271 「能面教室」の成果の様子。能面の下には盆栽があり、これはこれで盆栽愛好者の作品と言おうか出品である。写っている人には申し訳ないが、まあ肖像権とか個人情報とかごたごた言わない年配だから、勘弁して貰いたい。

教室の生徒の作品とその先生が主宰する能面愛好会の皆さんの作品を展示している姿である。もちろん自分の能面も出ている。今回はお一人様2点だけの出品だが、実際はもっとたくさんの能面を持っている人たちだ。

この狭い地方都市では、能面はおろか本当の能舞すら見た事がないという地域で、あまり例がない「能面教室(正確には面打ち教室)」ではあるものの、こうして展示していれば興味を持つ人もいるという事で、恒例になっている。まあまあ不思議な教室である。

このほかには陶芸、文芸、書道、お茶、絵画、お花、写真、ちぎり絵など、一般的な「文化祭」の出し物があった。また、舞台部門では社交ダンス、民謡、邦楽、踊り、楽器演奏などが披露されており、どこの町にもあるちょっとした芸術が、今月いっぱい予定されている。

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