ほぼ出来上がったお面の紹介です。
素彫りはちょっと前に出来上がったのだが、角(つの)や真鍮製の眼球を作る作業があり、それらの作業を終えたのが29日だ。作業開始が5日あたりだから、おおむね1ヶ月弱での素彫りの完成であり、まずまずの日数だろう。本当は「彩色」を終えたところが実際の完成だけど、数個の素彫りが溜まったところで彩色を行っている昨今だから、今回も素彫りの完成でOKということにしようかな。
上は25日だ。前回に紹介した写真が20日ごろだから、5日も経っている。それでも各部分の細部修正などに時間がかかり、何とかここまできた。ただ、あごの部分、角(つの)の取り付け位置などはまだ彫っていないものの、ほぼ出来上がっているのが分かる。
上は般若と蛇の角(つの)である。26日の写真だが、実は般若にもまだ角を接着していない。この部分は、彩色を行う寸前に、きちんと接着するつもり。そのため、恐らく次の課題の「生成り」が出来上がったあたりに取り付けるはずだから、来年1月頃になりそうかな。
上は29日だ。28日から真鍮製の眼球を作り出し、目に合わせて整形をして黒目部分に穴を開け、接着剤を付けて固定している姿だ。
曲面に仕上げた眼球部分に、曲面に成形した真鍮製眼球をはめ込むのは、実は大変な作業である。まず、眼球の形に合わせて真鍮板をたたき込み、同じ形状にする必要がある。それを奥まった眼球部分にはめ込むのだが、まぶたがせり出しており、かつ奥目なので、表面からすっぽりとは行かない。そこを0.1mm単位で切り取り、削り、何とかごまかして形を会わせ、かつ、黒目部分に穴を開け、きっちりと収まる形に仕上げる。そこに接着剤を付けてお面に固定するのだ。その結果が下の写真だ。
上は29日だが、角の取り付けを除いて完成である。自分では5個目の作品なのでうまく出来上がったはずだが、まあ、こんなものだろう。ただ、過去の蛇を見比べると、この5個目は若干の手抜きが見えるぞ。これも根性が足りなくなっている証拠なのかな・・・であろう・・・と。
上はおまけの写真。般若も蛇も、まだ角は付いていないが、理由は前述の通りだ。
ということで、次の課題は決まっているし、材料も27日に入手したから、12月からは5個目の「生成り(なまなり)」の製作に入ることになる。