前回からすでに一週間も過ぎてしまった。表情そのものは前回と比べても大した変化が見られないものの、よく見ると細かいところで作業が進んでいるのが分かる。
まず、口の周りやあご、頬のたるみの部分などがすべすべしている。一応元になる原画の写真と見比べて形が近づいたことから、紙ヤスリを使って滑らかにしたところ。こうすることにより、彫り具合が見えてくるから、あとの修正もやりやすくなってくるのだ。更に、耳の形を整えて、ここも紙ヤスリで磨いている。額のV型も彫っているし、その脇にある青筋(だろう)も、浮き上がって見える程度に彫っている。
目玉の部分は前回からあまり変化はしていないが、黒目の部分を書き込み、具合を見た。あとは鼻の造作や眉毛の形などを順番に仕上げていくと、いよいよ顔の表情が見えてくる段階に入る。そうすると、ほぼ顔の形が出来上がる。
このあたりの作業は細かい修正なので、これまでのように大きな変化は見られない。ただ、一応彫り上がった部分には紙ヤスリを使ってきれいにするので、見た目は完成に近くなるから、今よりも更にきれいな表情が見られるはずだ。
ここまで(上の写真)およそ3週間ほどかかっている。これが早いか遅いかは他人と比べているわけではないので分からないが、まあこれまでの私の作業進捗状況から見れば「普通」であろう。しかし、前にも書いたが一ヶ月で般若を完成させたときと比べたら、遅いのだ。
なぜか最近は、午前中2時間の作業予定時間が取れなくなって、平均1時間ちょっと、長くても一時間半ほどで昼になってしまう。そこで作業をやめてしまう。昼の12時から韓国歴史ドラマを毎日見ているために、どうしてもその時間はテレビを鑑賞しなければならない。ならば、早めに作業を始めたらいいようなものだが、朝起きてコーヒーを飲みながら新聞をじっくり見ていると、1時間以上もかかるために、そんな時間配分になってしまうのである。
ということで、このままの調子で作業を実行するならば、素彫りの仕上がりは3月の中頃までかかるかも知れない。がしかし、元々の完成予定が4月中旬まであるから慌てることもない。まだまだ十分に余裕があるし、今の段階でも、もう半分以上は行程が進んでいるのだ。よしよし。
ところで、韓国歴史ドラマとは何か?BS-Asahiで放送されている「チャン・ヒビン」という番組で、第1回目から見ている。まだ始まったばかりだから、これからの展開が楽しみだ。何と言っても朝鮮王朝の王室を巡る王と正室、側室などが絡み合った権力争いの図で、まるで日本にあった豊臣秀吉、織田信長、徳川家康などの王座を巡る争いに、そっくりなのだ。
大奥の衣装もきやびらかだが、この朝鮮王朝の衣装も見ていて楽しいもの。これら一連の韓国歴史ドラマは、何と言っても衣装がすばらしいのである。「チャングムの誓い」から始まって、ホジュン、チュモンなども含めて、更に今始まったばかりの天の国(だったかな?チュモンの続編)など、韓国ものをいろいろ見て楽しんでいる。ただし、現代版の韓流シリーズは見たくはないので一切見ないことにしている。