わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

鼻瘤悪尉その3

2009年02月26日 | 日記・エッセイ・コラム

Hanakobu08前回からすでに一週間も過ぎてしまった。表情そのものは前回と比べても大した変化が見られないものの、よく見ると細かいところで作業が進んでいるのが分かる。

まず、口の周りやあご、頬のたるみの部分などがすべすべしている。一応元になる原画の写真と見比べて形が近づいたことから、紙ヤスリを使って滑らかにしたところ。こうすることにより、彫り具合が見えてくるから、あとの修正もやりやすくなってくるのだ。更に、耳の形を整えて、ここも紙ヤスリで磨いている。額のV型も彫っているし、その脇にある青筋(だろう)も、浮き上がって見える程度に彫っている。

目玉の部分は前回からあまり変化はしていないが、黒目の部分を書き込み、具合を見た。あとは鼻の造作や眉毛の形などを順番に仕上げていくと、いよいよ顔の表情が見えてくる段階に入る。そうすると、ほぼ顔の形が出来上がる。

このあたりの作業は細かい修正なので、これまでのように大きな変化は見られない。ただ、一応彫り上がった部分には紙ヤスリを使ってきれいにするので、見た目は完成に近くなるから、今よりも更にきれいな表情が見られるはずだ。

ここまで(上の写真)およそ3週間ほどかかっている。これが早いか遅いかは他人と比べているわけではないので分からないが、まあこれまでの私の作業進捗状況から見れば「普通」であろう。しかし、前にも書いたが一ヶ月で般若を完成させたときと比べたら、遅いのだ。

なぜか最近は、午前中2時間の作業予定時間が取れなくなって、平均1時間ちょっと、長くても一時間半ほどで昼になってしまう。そこで作業をやめてしまう。昼の12時から韓国歴史ドラマを毎日見ているために、どうしてもその時間はテレビを鑑賞しなければならない。ならば、早めに作業を始めたらいいようなものだが、朝起きてコーヒーを飲みながら新聞をじっくり見ていると、1時間以上もかかるために、そんな時間配分になってしまうのである。

ということで、このままの調子で作業を実行するならば、素彫りの仕上がりは3月の中頃までかかるかも知れない。がしかし、元々の完成予定が4月中旬まであるから慌てることもない。まだまだ十分に余裕があるし、今の段階でも、もう半分以上は行程が進んでいるのだ。よしよし。

ところで、韓国歴史ドラマとは何か?BS-Asahiで放送されている「チャン・ヒビン」という番組で、第1回目から見ている。まだ始まったばかりだから、これからの展開が楽しみだ。何と言っても朝鮮王朝の王室を巡る王と正室、側室などが絡み合った権力争いの図で、まるで日本にあった豊臣秀吉、織田信長、徳川家康などの王座を巡る争いに、そっくりなのだ。

大奥の衣装もきやびらかだが、この朝鮮王朝の衣装も見ていて楽しいもの。これら一連の韓国歴史ドラマは、何と言っても衣装がすばらしいのである。「チャングムの誓い」から始まって、ホジュン、チュモンなども含めて、更に今始まったばかりの天の国(だったかな?チュモンの続編)など、韓国ものをいろいろ見て楽しんでいる。ただし、現代版の韓流シリーズは見たくはないので一切見ないことにしている。

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5DMark2は

2009年02月23日 | 日記・エッセイ・コラム

5d2book EOS5DMark2を入手するために、その事前作業としてちびちびと準備をすすめているところである。まったくのデジ一眼初心者というわけではないことで、これまで3台買い換えてきたから、ある程度の必要機材は持っているが、本機のためには新たに買う必要のあるものもある。その一つが前に紹介した8GBのコンパクトフラッシュだった。また、それ用(でもないが)のカードリーダーも含めても良いだろう。

で、事前の知識も必要かも知れない・・と言うことから買ったのが、タイミング良く発売されていたEOS5DMark2のムック本。それが写真の本である。これまで購入したデジ一眼(10D、20D、40D)でも、このタイプのムック本は買っていたから迷うことなく買ってしまった。

まあ、内容は過去のムック本と同じで、カメラの機能や使い方が主に紹介されている。もっとも、本体を購入すればついてくる取扱説明書にも詳しく書いてあるのだろうが、それはそれ。やはりカラー写真を使った紹介記事が載っている本書の方が何かと分かりやすい。というわけで、夜になってから読んでいるが、読みながら寝てしまうのは歳のせいであろう。

Lpe6 これは?そう予備のバッテリーと予備のCFだ。過去に、必要になってから予備のバッテリーやCFを買い増してきた。そのおかげで今では使われなくなった低容量のCFがたくさんある。特に1GB以下の物はもうほとんど使わない。
PowershotG3が活躍していたときは512MBを使っていたが、PowershotG10になってからは記録メディアもSDHCになってしまったために低容量のCFは必要なくなってしまった。それでも1GB、2GB、4GBのCFはまだEOS40Dが現用であるから使用中である。また、バッテリーはAPS-C機との互換性が無くなったためにPB511Aタイプは今のEOS5DMark2には使えない。

で、結局は当初の計画通りCFは8GB×2枚の態勢になった。

ということで、使っている途中に必要な物を買い増しするのではなく、前もって買ってしまったということなのだ。

さて、では肝心の本体はいつ手に入れるつもりなのか???まあ、年度末までまだ1ヶ月以上もあるから慌てることはないし、更なる価格の下落も予想される。また、今急いで手に入れなければならない事情もないから、そのうちに手に入れているかも知れないというあたりで、話を終わっておこう。

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鼻瘤悪尉その2

2009年02月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Hanakobu06_2表題の通りその2だ。作業を始めてから概ね1週間ほど経っている。毎日の午前中だけ約2時間ほど作業をしている。進み具合はまあまあであり、いくらか表情も見えてきているが、まだまだはっきりはしないし、よく分からない。

それでも前回(その1)で紹介したものよりは分かりやすくなってきているから、何となく元の図面と比べても、それなりにイメージも出てくるあたりだ。

この面の特徴は口元の具合と目の造作だ。目は奥目になっているから、この状態よりももっと深く彫り込む必要がある。このあたりは、初めから彫りすぎると大変。また、口元も大胆に深く彫り込まなければ恐ろしい表情は出てこないが、急いで深く彫るわけにはいかない。何と言っても彫りすぎたら元には戻らないから、初めのうちは浅い方がいいのだ。

Hanakobu07 今日(19日)までの状態。彫り込む部分の目安をマーカーで書き込んで、それを目標に彫り進んでいくことになるが、とにかく元の図面と定規を持ってにらめっこをしなだら、木の上に書き込んでいくと共に、彫刻刀で彫り込んでいく・・・と簡単に書いてはいるが、これがなかなかむずかしいのだ。

材料も適度に堅いし、無理にノミを使って木槌で強引に叩けば、余計な部分まで削られてしまう。更に、細部が割れてしまったりするから、ノミではなく彫刻刀で慎重に削っていかなければならない。

そうしてここまで彫り込んだ姿である。さて、このあたりまで来ると始めに見た図面の表情と前に作った完成品に似てきているのが分かる。このあたりまで来れば出来上がりの形も想像できてくるので、だんだんと面白くなってくる頃なのだ。

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鼻瘤悪尉その1

2009年02月12日 | 日記・エッセイ・コラム

Hanakobu01_2 暇が出来て(いつも暇だが)、午前中からパソコンに向かっていると馬鹿になりそうなので、少し(でもないか)休んでいた能面を作ることにした。

余っていた材料やこれまで手がけた能面を眺めながら、材料の大きさ、もう一つぐらい作っても良いか・・などを考えて決めたのが「鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう」だ。原図は左の写真の通りで、これを元に誰かが書いた手書きの図面があるだけである。

本当は、立体を輪切りにした型紙があれば、それに合わせて彫り進んでいくことで手間がかからない。それもないので、写真を眺めて立体を想像し、自分で感じた形に彫ることになる。そのために、同じ面を複数個作った場合は、みんな形が微妙に違ってくるが、それはそれで手作り作業だからしょうがないのだ。それを称して「個性」と言う。(ちょっと違うかな?)

Hanakobu02_2 実は上の写真を元に作ったものがある。 2003年1月から作業を始めて2月下旬には完成している作品だ。当時はまだ彩色を勉強していなかったので、彩色を施していない。いわゆる「素彫り」の状態でそのままになっている。更にもう一個あるのだ。最初の1個をいつ彫ったのかは分からないが、2個目を作り始めたのが上記の日だから、1個目はもっと前であろう。

ということで、素彫りの「鼻瘤悪尉」は今のところ2個あることになる。前にも書いた「髭や頭髪の類がたくさんあって、彩色をするのが面倒」と書いた面のうちの2個が、これである。これを彩色をするには、一旦髭を切り取り、彩色が終わってから切り取った髭を植え直す必要がある。また、切り取った髭の1本1本を、糸で縛ってボンドを付け、面に差し込みやすくする作業もあるので大変なのだ。

Hanakobu03 これは作業を始める前の「材料」。このように17cm×23cm×11cmの青森ひば材で、すべてがこの段階から始まるのだ。材料の表面に能面の正面図をあてて周りをかたどる。側面にも、面の側面をかたどった型紙を当てて面取をする。この「面取り」作業が作成の第一歩である。裏には何も書いていないのかと言えば、裏にも正面図を裏返して書いた型どりがあるのだ。

見たとおりに面取りが材料の中心から若干ずれているが、これは特に関係がない。それより、左下に「節」が見えるから、その節を避けて面取をしたと言った方が良いだろう。

Hanakobu04 この状態は、面を横から見た型紙に合わせて、横の断面を削ったところ。面の彫り方はいろいろあるが、それぞれの師匠の得意とするやり方があるから、生徒(弟子)はその師匠に合わせて覚えることになる。また、参考にする本によってもやり方の違いはあるので、その時に合わせて作業を進める必要があるだろう。

今回は、私の、前の師匠のやり方で、参考とした本と同じ制作の手順だ。これ以外にも、最初に材料をかまぼこ状に削ってから彫り進んでいく手順もある。今の先生がそのやり方だが、これはこれで方法の一つだから、それが良いとか悪いとかは判断の基準ではない。

Hanakobu05 上の段階から角材の周囲を顔の形に鋸で切り取り、更に周囲をノミでいくらか彫ったところ。おおざっぱな形は見えているが、顔の形や表情はまだ見えていない。この後は図面に合わせて目鼻、口などの位置を書き込み、それに合わせて慎重に彫り進んでいくことになる。

と、この段階までは2日間だ。昨日から作業に取りかかったのでまだここまでだが、新年度の教室が始まる開講式が4月中旬、実際に課題が決まって作業が始まるのは4月下旬になる。従ってそれまでは自分の自由な制作時間があることから、一応はこのあたりまでで素彫りを完成させるか、調子が良ければ彩色まで行くかも知れない。



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HDDがクラッシュする

2009年02月11日 | 日記・エッセイ・コラム

Seagate_1HDDがクラッシュするかも知れないという話。この画面は今使っているパソコンに搭載している3基のHDDを、チェックしたところ。結局は全部がファームアップする必要はないというお墨付きが出た画面である。

そもそもこの話は、たまたま見ていたSONYのBDZ-X95口コミ話の中で紹介されていたもので、すでに一月中に話題になっていたようだ。概要は次の通りである。

「Seagate Technologyは2009年1月17日(日本時間)、特定の製品にアクセス不能になる不具合があることをサポート向けに同社が公開した文書で明らか にした。対象製品は2008年12月に同社が製造した「Barracuda 7200.11」「DiamondMax 22」「Barracuda ES.2 SATA」。ファームウエアの不具合が原因で、問題が起こるとHDDへアクセス不能になる。データは削除されないという。」

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20090119/323116/

この中に紹介されているHDDの種類に、今私が使っているHDDもあったことで、よく調べてみた。そうしたところ、上の写真のように特に不具合には該当しない製品だったということになって、一安心したところである。もっとも、私が購入したHDDは、去年の3月に2個、夏頃もう1個買っているので、12月製造とは関係ないのかも知れないが、同一の種類であれば一応は確認した方が良いのではと思い、確認作業を行ったと言うことである。

さて、Seagate Technologyのホームページを見ると、このHDDに限らず、かなりの種類、個数が該当していることになる。これは、自作パソコンのみならず、富士通やSONYなど、有名なメーカー品にも搭載されているし、しかもパソコンだけではないようだ。最近はHDDレコーダーなどにも大量に搭載されているし他にもあるだろう。

ということで、Seagate TechnologyのHDDを積んだ機械では、突然故障する事が考えられるので、注意喚起の意味からユーザーにお知らせをしていたらしい。

自作パソコンなどは自己責任で組み込んでいることや、頻繁にデータのバックアップを取れと言うことが常識にもなっている。また、必ず壊れれるパーツでもあるという認識で使っているはず(?)だから、壊れたらその時点で考えればいいだろう。しかし、大手家電メーカーにしてみればそんな無責任なことは言われないだろうから、いい迷惑には違いない。。。。

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