わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

また般若-4

2008年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog229 前回のお約束どおり、角のついた般若である。作業を始めてからちょうど1ヶ月目に当たるが、まあまあの進捗状況と言えるだろう。

この段階で仕上げ彫りが終わり、彩色に入る過程になる。実際の彩色はまだだが、前回作っていた「乙」の彩色の時期に合わせて一緒にやろうと思っている。

ただ、「乙」の彩色は教室の生徒が概ね仕上げ作業が完了した頃になるから、これからの日程を見るとお盆などの事も考えなければならないので、8月後半になる事だろう。したがって、あまり遅くなるようであれば、自分だけでも早めに彩色の作業に入ってしまうかも知れない。

これまで、午前中の時間を当てて作業を行ってきており、その時間が空白になると生活のリズムが狂ってしまう。もっとも、雑用もあるからぼーっとしているわけではないが、やはり同じ時間に同じ作業予定を組んでいたから、体や脳のペースが狂うかも知れない。

そいうことで、もっと早めに勝手に彩色をはじめる可能性が大きいのだ。

VISTAについて。

3月以降、VISTAを使用している。詳細は過去のブログにも書いてあるので、それを読めば過程が分かる。それまで使っていたWindows XP の環境がVISTAで整い、環境移行した後は毎日使用しているが、今のところ不具合は出ていない。

5月30日からシステムを入れ替えているので、およそ2ヶ月になる。ほぼ毎日、数時間使っている勘定になり、使用頻度としては中ぐらいかも知れないが、時たま必要と思われるフリーのソフトなども入れている。それでも今のところは機嫌を損ねる事もなく、うまく稼働しているというところだ。

ハード的には当初からいじっていないので、一応安定動作をしているから、これはこれで良いのだろう。が、パーツを入れ替えたら具合が悪くなるかも知れない。

パソコンパーツや自作に関する質問、感想のページなどを見ると、トラブルがいろいろと報告されている。もっとも、自作の段階でうまく動作しないというトラブルが大部分だが、使っているパーツの不具合や組み合わせもさることながら、組み立て段階での技能が伴わない連中が、興味本位で自作をし、くだらない質問をしている事が多い。最近では、マザーボードをケースに固定するためのネジが、マザーボードの箱に入っていないが、どうしてだろうなど、唖然とする質問もあった(価格.com)。

それらを自力で解決できないばかりか、過去に似たような事例が山のように公表されており、その解決策も山のように公表されているにもかかわらず、同じ質問を繰り返して同じ回答を貰っているのだ。過去の事例や検索で容易に、かつ大量に見つけられるそれらの解決策を見る事もなく、いきなり質問をしている事がよく分かる。

初心者だから知らないのはしょうがないにしても、そのくだらない質問に対してせっかく丁寧に回答を寄せている人に、お礼やその後の経過を知らせる事もなく、放置している質問者の、なんと多い事。

誰もが最初は初心者だし、そういう初心者が興味を持って部品を購入しているから、パーツショップやメーカーが成り立っているし、おかげで多くの部品が自由に選んで購入できる環境にあるのは大変ありがたい事ではある。が、工作の基本や技能のかけらもない連中が、高度の電子部品を組み立てていること自体が、どこか間違っている気もするが、どうだろう。

と言う愚痴をひとこと述べておしまし。

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また般若-3

2008年07月14日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog227 般若を作り始めてからすでに3週間が過ぎた。これは2日ほど前の姿であるが、もうかなりの出来具合だ。と言うより、ほとんど出来上がっている。これで3週間であれば、まだ早い方かも知れないが、細かい修正に入ったここ1週間は手間がかかっているものの、、進み具合は遅くなっている。

前回の「2週間ほどたった姿」の写真と比べても、大きな変化はあまり見られない。黒目の部分に穴が開いている事や、口の部分が全部あいているなど、また、サンドペーパーを使った事で幾分なめらかになっているが、ぱっと見た目は前回紹介した写真と大差はないのだ。

だから、この一週間はノミを使った大胆な作業ではなく、彫刻刀をちまちま使う細かい手直しで時間を費やした事になるが、その作業はやむを得ない部分なので、見本に忠実に彫るためには欠かせない。

Blog228 さて、これは今日までの作業成果だ。上の写真よりも更に細かい修正を施し、歯の部分にも切り込みを入れて歯を表現した。全体のバランスを見ながら左右対称になるように注意をしている。が、なかなかそうは行かないのが手作りの実態だが、これもやむを得ないと勝手に納得してしまう。

このあと、角を作る事になるのだが、それはまた明日以降の作業であり、とりあえずは9割方完成という事になる。もっとも、一晩寝てよく見ると、いろいろとアラが見えてくるから、さらなる修正をする事になるだろう。

ここまでほぼ3週間だから、このあと角を2本作って取り付けるだけであれば、2~3日で終わる事になる。従って、素彫りの作業は今週中には終わる。で、ちょうど1ヶ月という事だ。

去年の12月に作ったときは、3週間で彩色まで進めてしまった。これは異常に早い作業であり、今回はそこまで急ぐつもりもなかったとしても、まずまずの早さである。もっとも、今回は毎日2時間は作業をしていたから、実質の作業時間の合計は3週間で約40時間だ。

これを、月2回、1回2時間の教室での作業時間に当てはめてみると、なんと10ヶ月かかっていた事になる。これは遅い。やはり教室の生徒は、それなりに家でかなりの時間、作業をやっている事になる。

ということで、今回までの進捗状況を紹介した。次は角がついた状態の般若を見て貰う事になる。

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また般若-2

2008年07月01日 | 日記・エッセイ・コラム

Blog223 6月21日の作業開始だから、まだ2週間たっていないところ。見た目はだいぶ進んでいるので、顔の形もよく分かるようになった。

少しずつではあるが毎日作業をしているので、結構順調に進んだと思う。毎日の日課として時間割を決めており、その時間は出来るだけ作業をやることにしていなければ、予定が狂ってしまう。もっとも、予定が狂ったとしても、特に支障はない。ここ数日は庭の雑草もだいぶ伸びてきたから、そっちの方にも気を回して、草取りもしなければならないし。

今回は課題ではなく、勝手に作業をしており誰とも比較する必要はないので、元の図面に忠実に作業を進めているものの、部分的に寸法が狂っていることがある。その一番の原因は、図面にあるのだ。

今回の般若は立体的な図面はない。もう一種類の般若(近江作)には立体的な図面があるのだが、それは顔の形が好きでないから、本に載っている平面図で作っている。だから、立体的な部分は、平面図に書かれた寸法を見て、それに想像を加えただけで彫り上げる。

立体的な図面とは、ちょうど顔を輪切りにした形の型紙がある。MRIで体を輪切りにする様子を思い浮かべるとよく理解できる。その立体的な部分を型紙として作られているのが、立体的な図面なのだ。

これがあるとないとでは、作業の正確度が大きく違う。何と言っても彫っていく段階で、途中途中にその型紙を当てながら、寸法を修正できるのだ。これがない場合は、見た目だけで立体の寸法取りをしなければならない。そこに誤差が出るから、当然として完成したときにもその誤差が現れることになる。で、狂ってくる・・・ということだ。

もっとも、それは承知で彫っているから、出来るだけ写真に忠実に作業を進めていくことになる。でも、狂ってくる。それを修整する。また狂ってくる・・の繰り返しだが、それはそれで手彫りの良いところであろう。

と、強がりを書いて今日の分はおしまい。

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