これはエラーの画面である。例の「バックアップ用予備機」が、またブルーバック画面を表示し、再起動を繰り返してダウンした。これは7月末にWindows XPをインストールしたばかりのパソコンであり、普通に使っていればなかなかお目にかかれないものである。が、一ヶ月足らずで起きてしまった。
今回はその理由がはっきりしていた。実は、前にパソコンが不調になったとき、HDDがおかしいのでは・・・と言うことから、HDDの状態を監視するソフトのお試し版をインストールしていたのだ。それは30日間のお試し版で、ちょうど期限が切れてしまったから、いったん削除して、再インストールしてみた。もしかしてまた使えるかなという考えもあったのだが、結局はどこかにお試し版を使っていたという記録が残っており(恐らくレジストリ)、再使用は出来ないという注意書きが表示されてしまった。
そこで、「ファイルの追加と削除」からお試し版を削除し、一旦電源を切って再起動したところ、上記のエラーが出て再起動を繰り返した・・・と言うことである。
このお試し版は「PowreX Active SMART 2.5」というソフトでハードディスク診断ソフトである。使用中は特に異常は認められず、快適に使っていた。ただ、3台付けていたHDDの温度表示で1台の温度が他の2台よりも5度ほど低く表示されていた。この温度は室温よりも5度も低く、これがソフトの不具合かHDDのSMART情報の誤りなのかは不明だったが、いずれにしても異常表示であり、原因は結局分からない。ただ、使っているうちに温度も上昇して3台とも同じになることから、使用上は特に不具合はなかった。
また、HDDの故障予定日なるものも表示されるのだが、1ヶ月使っていてもそれが表示されなかった。お試し版と言えども機能制限はないから、そのあたりにも不具合が見えた。
さて、原因は分かった。ただ、単に不要なファイルをWindows XPの手順どうり削除した結果でシステムダウンするのでは、頂けない。というより欠陥品であろう。もっとも、パソコンの構成は千差万別であり、すべての環境にソフトが完全に対応するることは極めて難しいことではあるし、私の環境はすでに数度も同じ現象を起こしている。したがって、ソフトと言うよりハードにその原因が隠されている可能性も大きい。
ここで、ブルーバック画面から読み取った原因を見てみよう。
上から3行目。「PAGE_FAULT_NONPAGED_AREA」はエラーの原因だ。ストップしたエラーコードは「STOP 0×00000050」で、これは以下の通り。
「解放済みのメモリにシステムがアクセスしようとしたことを示す。グラフィックカードのドライバや、ウイルスが原因となることもある」
と本に書いてあった。
それでは、何が原因でどうしたらこの結果が出たのか、この説明だけではよく分からない。どうすれば解決するのかもよく分からない。グラフィックカードのドライバはいじっていないしウイルスも入り込んではいないと思う。不要なソフトを削除し、再起動しただけでブルーバックになるためには、まだ他に原因はありそうだ。
プログラマーがソフトの不具合を検証しようとするなら、その知識をもって解決できるかもも知れないが、素人では手に負えないことが分かったことで、次にすることはWindows XPの再インストールということになる。どうも後ろ向きの解決策だが、こればかりはしょうがないことだ。自分にそれだけの知識がないのだからね。
ということで、再インストールを実施し、使えるように設定をして最小限のソフトを導入した。昨日までの環境に戻したと言うことだ。もちろん「PowreX Active SMART 2.5」のお試し版は入れていない。そのかわり、フリーのアンチウイルスソフトを入れた。本当は「Kaspersky Internet Security 」の試用版があり、これを入れたかったのだが、これも30日間で終わるから、その時に怪しい動きもあり得るのでやめた。これはJUSTSYSTEM販売だから安全だろうが、まあ念のため。正規版を購入すればいいのだが、年末には「ノートンインターネットセキュリティ」を更新するし、その時は複数のパソコンで使える版にするので、今の時期、別のセキュリティソフトを導入するのは無駄な気もする。
ハードやOSの中身を覗くようなソフトは、けっこう厳しい動作をする。普通は見えないデータを特殊なツールを使って解析することから、いろいろな場面で無理がかかっているのかも知れない。
予備の外付けHDDまで買って対策を取っているから、まあ暇つぶしにはなったけど、バックアップ用のパソコンもだいぶハード的にくたびれてきたのかも知れない。