わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

祖父 その3

2017年04月30日 | 能面

耳の具合を彫りだしたところ。28日の写真だが、もうちょっと前から頬のたるみ部分を彫っている。このあたりまで来ればほぼ主要なパーツは完成しており、作業そのものもずいぶんと楽になってきた。

だから・・と言うわけではないけど、一応はきちんとやすり掛けを行い、きれいにして全体の形を見ながら、整えていく時期でもある。それが下の写真。

全体に見ればまあ良いところだろう。もちろんこれで完成ではない。額のしわ、目の中、口の中、更には顎には縦のしわを彫る作業も残っており、出来具合はせいぜい8割程度だろう。

表面の凹凸もほぼ出来上がってきたなら、裏彫りを更に進める必要がある。今後の作業予定は、まずは裏彫りをもう少し深くする。それから上記の部分を慎重に彫っていくことになるのだが、なんと言っても今は「ゴールデンウイーク」だ。もちろん自分を含めた「高齢者」には特別の週間ではない。ただ、もしかして孫連中が遊びに来るかも知れない(例年我が家に来ている)から、今年もやってくると思うし、そうすれば作業も出来ない。

ということから、まあ、次の作業は5月に入って幾らかする事になる程度かな。もちろん、それらの作業の紹介は、第2週目以降になるというあたり。

 

 

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祖父 その2

2017年04月25日 | 能面

17日の写真。前回から2日しか経っていないが、鼻の部分が乗っかっていたり周囲に彫った跡も見える。少しずつではあるが何となく祖父らしい(?)

上から更に進んだところ。18日だから一日しか経っていない。一応は基準となる目の部分をちょっと彫っているところだ。ここを決めなければ他の部分に影響が出るから、まずは目のあたりに基準線的な彫り込みを入れた。更には口の部分もちょっとだけ形を作り、次の手順を予想できるようにしておこう。

これはだいぶ進んだようにも見える。まあ24日の作業結果だが、これだけではなく、当然として裏側も彫っている。この裏側は今日25日もきっちりと彫っていたから、今の段階では充分なほどに深い。もっともこれ以上深く彫れば、面の表面に穴が開いてしまうので、これもほどほどに・・・

というところで、だいぶ形が見えてきたが、ここまで来れば半分以上は終わった感じだ。今後は見本を参考にして、細かい部分をきちんと計測し、形を整えていくことになる。

ここまで来たが、これでも約3週間ほどかかった。もちろん1ヶ月程度で完成するとは思っていないから、このぐらいの進み具合ならまあまあだろう。

 

 

 

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祖父 その1

2017年04月15日 | 能面

新年度に入った。ま、能面塾は特にその区分はないけど、一応は区切りというあたりで考えている。

4月最初の能面塾が12日にあり、その時に次の課題を決め、材料を調達したところ。それが下の写真だ。この面は今までも能面塾の作業場に展示されていたが、形が好きではないことから手を付けずに放置をしていた。ただ、その能面塾に展示してある数多くの能面は、数年をかけてほぼ全部を彫ってしまったから、今回は最後に残った「好きではない顔つきの能面」を彫ることにしたという具合。

それが下の写真だ。名称は「祖父」ただ、どうも別名があるらしい。いまのところ分からないが、先生は別の名称を言っていたから、聞けば一発で判明するだろう。

これを元に、最初に図面を作った。その図面を材料に載せたところが下の写真。これは昨日13日だ。縦はおおむね20cm程あるから、一般的なお面のサイズか。

どうも彫る気分をそそるとは言えない顔つきだ。が、これも暇つぶしかな。

今日15日は、周囲を丸く切ってみたところ。今回は手に入れた材料の都合で、高さが若干足りないのだ。見本は高さが95mmあったものの、材料が80mmしかない。そのため、恐らく鼻の高さ部分が足りなくなるから、その部分の一部は継ぎ足しをする事になろう。幸いにも他の部分は何とか間に合いそうだから、これまでのテクニックを持ってすれば何とかなるはず。

ということで、少しの期間、休養をしたから、これからは毎日2時間程度の作業を始める事になる。まあ、もとの生活環境に戻ったと言う程度かな。だから、毎日のウオーキングを続けて体調を考慮しつつ、趣味の世界に入る・・・ことにしよう。

 

 

 

 

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黒式尉5 その4

2017年04月02日 | 能面

黒式尉の彩色が3月27日に終わっている。一応はこれで彩色という部分では終わりなのだが、見たとおり「髭」「眉毛」などが出来ていない。本来ならここで気合いを入れて、髭の部分まで作って完成させる必要がある。しかしながら、この部分は若干面倒なので、髭は後回しにして、他の能面「獅子口」と同時に彩色を進める事にした。

今回のブログタイトルは「黒式尉5」だが、まあ、ついでに獅子口の出来具合を紹介して、今年度(28年度としようかな)のけじめを付けようと思う。

上は獅子口の髭部分の浮き彫りが出来上がったところだ。この写真は2月21日だから、12日頃から始まった浮き彫りは一週間以上もかかっていたことになる。そのぐらい手間暇のかかった作業だったが、出来具合はどうでも良いとしても、一応、きちんと終わったという話。実は、その後は黒式尉を彫る作業をメインに行っていたから、獅子口はしばらくはそのまま放置していたという具合。

さて、黒式尉が出来上がった後には獅子口と同時に彩色に入ったから、その部分ををちょっと・・・

上は3月27日の段階だ。髭部分の浮き彫りが終わったのは2月21日あたりだから、おおむね一ヶ月近くも放置した後に彩色に入ったとろこ。これ以降の作業は「裏側の彩色(工芸漆での彩色)と表面の彩色」である。

上の写真の段階までは、彩色開始から数日が経っている。もちろん、裏側の彩色は終わっており、表面の赤い色、金色なども何度かに分けて作業を進めていたところ。

で、最後の黒色を使った彩色が終わったのは3月31日だ。それが下の写真。

これを見ると、目の周りや口の中などにもススを使った陰影を付ける作業を終えており、取りあえずは、自分なりには完成と言っても良いだろう。

本来は獅子口だけならもっと早くに完成していたと思うが、成果発表会の後の「暇つぶし」で彫った黒式尉を含めると、1月6日から作業を始めて、およそ3ヶ月ほどかかって、2個の能面が何とか完成した。うーん、さすがにいささか疲れたかな?

 

さて、今後の活動であるが、来週12日には能面塾の作業日でもあり、その時に材料を買うことにしている。もっとも何を彫るかはまだ決めていないので、取りあえずは材料に見合った能面を彫ることになろう。

4月22日は市民大学趣味講座の開講式があり、29年度もまた能面教室に関わるつもりだ。ということで、今年度もこれまでと同様に能面塾と能面教室の2カ所で、能面を彫る予定。

ちょっと休憩しよう。

 

 

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