わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

蛇 その1

2012年10月26日 | 能面

「生成」が完成して休む間のなく、次の課題が決まった。蛇である。これは「へび」ではなく「じゃ」と読むようだ。なんでも女面から生成りになり、般若になって更に蛇にたどり着くと、これが本成りとなるらしい。女が嫉妬に狂って生成りから般若で終わりかと思いきや、更に怨念を持つと蛇になる・・・

解説はさておき、24日に材料を入手したから早速作業開始だ。

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これが今回の見本のカラーコピーだ。これを目指して彫り上げることになるが、今回もまた詳細な図面がなく、一応の寸法が書き込まれた正面と横の「型紙」があるだけ。従って、このカラーコピーとわずかな図面をもとに、これまでの経験と感覚を発揮して完成に近づけることになる。だから、完成したと言っても「似たものが出来る」という程度であるから、特に期待はしていない。

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今日26日までの作業でここまで進んでいる。ただ、今回手に入れた材料が、これまで使っていた「ヒバ材」ではなく、何かよく分からないものだった。ここまで彫ってみたものの何かしっくりとしない。よく切れる彫刻刀で削っても、上手く切れないのだ。刃先がなにか木目に引っかかるようだし、年輪の幅が広いところでは2cmもある。しかも柔らかい。まるで「桐の木」のような材質で、かんなを使おうとしてもすぱっと切れない。だから能面などの細かい細工には向かない材質だ。今回はそこまで分からずに買ってしまったが、今後はこの手の材料は断って、出来るだけ「ヒバ材」を使うことにしよう。ただ、先生も「良い材料がだんだん手に入りにくくなってきた」とは言っていたので、今後がちょっと心配だが・・・

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生成 その12

2012年10月26日 | 能面

いよいよ彩色に入っている。下地塗りは白色の胡粉のままで数度塗って乾燥させ、その後に目的の色を作って上塗りした様子だ。彩色は、色さえ決まればただ塗るだけで、そう難しいことではない。その色も、写真などを見て、それに近い色を混合して塗っていけば、まあ素人細工の範疇だからOKである。

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更に、彩色を進めていって全体的に作業外終わった状態が、下の写真だ。赤い色は弁柄を使っている。金色は真鍮の粉末であり、本当の金ではないから安いものだ。それでも本物の金に似ているのでなかなか具合がよい。

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最後に、毛髪を書き込み、暗い部分には煤(すす)で陰影を付ければ完成する。上の写真を撮ったあとに、ハンノキの実で作った汁をぼかし網、ぼかし筆で万遍なく振りかけているが、これは古さを出すための細工だ。こうすることで幾分古さが出て具合が宜しい。

ということで、たしか9月21日頃から始めた「生成り」2個目が10月23日には完成したと言う話。








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生成 その11

2012年10月19日 | 能面

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いよいよ素彫りも完成だ。顔の周りの皺(?)のたぐいや顎のでっぱり、更には眼球も真鍮板を加工してはめ込んだ。ここまでおおよそ一ヶ月かかっていたが、まあこんなものだろう。今後は彩色をするだけになって完成を待つことになる。

ただ、簡単そうに見える彩色だが、これも一苦労があり結構たいへんな作業になる。ただ、力仕事ではないから心静かに(心穏やかにの方が良いかな?)無心に彩色に挑むという具合で、特別に疲れるわけではない。ま、毛髪などを描く場合には手元が震える事が多く、この部分ではおおいにに苦労する場面なのだ。いつも思うのだが、彩色もしょっちゅうやっていれば手先が震えることもないと思うが、なんと言っても早くて1ヶ月、遅ければ2ヶ月以上も面相筆を握ることがない。従ってたまに細かい作業をすればほとんど手先が震える。

人形師など、熟練した職人が極細の線を実に鮮やかにすーっと引くのを見るとき、思わずため息が出ることがある。これも「職人」ゆえになせる技ではあろうが、さて自分はとてもそんなことは出来ないから、能面に極細の線を引くときに失敗したとしても、ま、趣味の範囲かな・・なんてぶつぶつ言いながらそのままにしているけど。。。。

ということで、今後は彩色に取り組むから完成するまではブログには載せない。出来れば11月の初めに行われる「文化祭」までには完成させたいと思ってはいるが・・・さてさて。

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エラーだ その2

2012年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム

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まさしくタイトルその通りだ。この表示はシャープのノートパソコンに表示されたエラーで、HDDがいなくなったというあたりだろう。1stHDDが見つからないから次のHDDを指定してトライしてみなさいと言うからその通りにしてみたが、次のHDDはもともと着いていない。

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ブート順は上の写真の通りだが、もともと1台しか着いていないHDDに次ぎはない。そもそも最初のエラー表示はHDDがBIOS上から見つからないのが原因だから、そのところを探求するのが筋なのだ。

実はこのノートパソコンは、7月にHDDからSSDに交換したパソコンなのだ。交換したSSDは安いけどあまり評判が宜しくないintel SSD330シリーズの120GB(SSDSC2CT120A3K5)である。交換した当初は快調に動いていたし、これまでも順調に稼働していた。ところが、数日前から電源を入れた際にSSDを認識しなくなった。エラーが出たのだ。ただ、再起動するとSSDを認識して普通にOSが起動する。で、使ったあと長時間(まる一日)放置していて電源を入れると上記のエラーメッセージを出して止まってしまう。再起動すれば動き出すの繰り返しになったので、SSDをいったんパソコン本体からはずして組み直した。それでもやはり同じ症状が出ていた。

で、原因と思われる項目は次の通り。

1 SSD本体の故障。

2 パソコン本体の故障。

1の場合は交換するしかない。使用開始からまだ3ヶ月だから、買ったところ(九十九と書くよりツクモ通販だ)で交換できそうだ。2の場合は再起動できるから故障ではないが、SSDと本体のコネクタあたりが接触不良も考えられる。信号線か電源線あたりの不良であれば原因として考えられるかも知れない。ただ、再起すれば稼働するところが気に入らないのだ。このような場合は、不具合の原因がSSD側なのかパソコン側なのかはっきりしないから、故障の原因を切り分けるのが難しい。

デスクトップパソコンを10台近く組み立てている自分としては、エラーが出ても再起動すれば動くという症状は、どこかに不具合があり正常ではないと考える。ましてそれが複数回発生するのであれば、やはり不具合だろう。

さて、しからばどうしようか?故障したとしてSSDを交換してもらうのか、あるいは新規にSSDを買って取り替えてみるのが良いのか・・・と考えていたわけではないが、実は新しいSSDがすでに手元にあるのだ。520 Series SSDSC2CW120A3K5 だ。

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今度は更に値下がりをしている330シリーズではなく520シリーズにした。容量は同じ120GBである。これを買ったのは発売時から比べてだいぶ安くなり、予備に一つぐらい持っていても良いかなと思って注文していたのが昨日届けられたところ。であればすぐにも交換してテストが出来るところだが、実は昨日今日と、なぜだか知らないがノートパソコンがエラーも出ずに一回で立ち上がっているのだ。従って数日このまま様子を見て、改めて考えよう。

という不思議な状態。

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生成 その10

2012年10月15日 | 能面

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また能面に戻る。で、生成りの仕上げ彫りがおおむね終わった。口の中の造作や目の中の眼球部分もきちんと彫り込んで完成している。普通の能面では素彫りもこのあたりで終わるのだが、生成りはまだ終わりではない。まぶたの上あたりや頭部の脇、頬の脇の部分、あごや口の下あたりの溝など、更にはあご部分に小さい出っ張りがあって、そのあたりを仕上げる作業が残っている。特にあご部分の小さい突起物(出っ張り)は、一個目でも苦労した部分だ。

直径1mm 、高さ1mmにも満たない突起物が数多く作られている。一個目では、そこに細い丸棒を削ってボンドで貼り付けたが、大きすぎたようで格好が悪い。過去に生成りを作っていた人に「どんな手段を使って付けたのか」聞いているものの、胡粉を盛り上げたとか削って作ったとかどうも要領を得ないままなのだ。だから、今回は自分で工夫して考えて見ようと思う。

と言うことで、まだまだ作業が続くことになるが、一応大きな山場は過ぎたので気が楽になった。今後は眼球部分に真鍮製の黒目を作る作業やあごの突起物を上手く作る作業が待っている。

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