わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

頼政 その2

2017年10月20日 | 能面

今のところは日常の活動として作業を行っており、順調でもある。従って、「順調」に出来上がっているとも言えるところだ。ただ、あの堅い材料で2個の小面を彫った後遺症なのか、相変わらず肩の部分や上腕部の痛みが残っており、それをかばいつつ慎重に作業を進めているところ。

だいぶ進んでいる。上は19日の写真だが、形はほぼ出来上がっているだろう。ここまでの作業期間は概ね1週間ちょっとであり、これにしてもずいぶんと早い。肩が痛いとか言いながら作業が早いのは、まだ深刻なほどの痛みでもないのか・・と考えるか、単に暇つぶしの時間を持て余している・・のか?   

少々あちこちが痛くても、毎日の時間割を何とかこなしているなら、まあ、まだそれほどの重症でもないと言うあたりかな。

上は今日20日の段階だが、やすりを使って表面を滑らかにしたところだ。口の部分と眼球の部分の処置が残っているものの、8割方出来上がっている。もちろん、細かい部分は今後の修正に任せるとしても、ここまで来れば一安心。裏彫りも一応は最終段階まで進んでいるので、あとは裏側の口、目、鼻の部分に穴を開けて表面と貫通するだけ。

素彫り完成予定は今月いっぱいだから、まだ時間は十分にある。もちろん、来週はこの能面作業だけではなく、選挙投票所立会人、老人クラブ、補導員関連、学校関連、来月に行われる文化祭の準備なども含めて日程が詰まっているから、本来は「十分に時間がある」とは言えない。が、まあそれなりに適当に時間を作っても能面の製作作業はうまく行くだろう。

と言うあたりで、今月分の紹介はおしまいです。




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頼政 その1

2017年10月14日 | 能面

さて、前回に予告したとおり、今月の能面教室から新しい課題が提示された。課題は「頼政(よりまさ)」だ。このお面が選ばれた理由は、同じ能面教室の一人が、前から何やら頼政、頼政と言っており、先生がそれを覚えていたことで今回の課題になったという理由。

このお面にもいろいろとい言われがあるものの、我が方はそれほど興味は無い。従って単に「彫る」だけで、あえてそれらの言われを知ろうとは思わないものの、一応はネットをチェックしたところだ。

それによれば・・・

 

今回もちょっと時間が経っているので、写真をメインに作成過程を紹介する。

まず、参考とした写真は次の通り。これを元に型紙を作って、それに各種の数値を書き込み、彫り始めることになった。

下は最初の段階。作業開始は10日だが、材料に型紙を当ててなぞったところだ。今回は材料の都合で高さが若干低くなるものの、5mm程度なので適当に加減をして彫り上げていくことになる。この程度なら見た目にはほぼ影響はない。

これも10日の段階だが、高さを計測し、それに基づいて余分な部分を切り取ったところだ。

下は11日の結果。上の段階から顔の輪郭に沿って余計な部分を切り取り、更には滑らかにしたというあたり。良く切れるノコギリなら数十分で出来上がる過程だ。そこから切り出しナイフなどを使い、周囲をきれいに削り取っていくだけ・・なのだが、余り切れないノコギリを使っているから、余計な時間がかかったかも。

下は12日の段階なのだが、上から1日しか経っていない。見た感じでは数日が経っているような気がするものの、そうでもないようだ。写真の日付から1日しか経っていないのがわかる。

 下は13日。上とは余り変化が見られないと思うものの、結構手を加えているのだ。もちろん、裏彫りの第一段階は終わっており、いくらか材料も軽くなっているところ。

 これが今日14日の出来具合。きちんとした側面図や写真ががないので、ある部分では適当に彫っていくことになったものの、まあ、良いところまで来た感じ。参考写真と比べてもまずまず・・・と、自己満足をしているが、さて、さて。次は裏彫りを深めにしよう。

 

ところで、前回のブログから今回の「頼政」まで、時間が経っている。この間、何をしていたかと言えば、あの堅い材料「けやき」を使って、もう一個の「小面」を彫っていたのだ。もうやめた・・と一時は言ったものの、せっかく残った材料があったので、試しにもう一個を彫り、これで納得しようとしていた。

1個目はすでに彩色を終えており、前回に紹介している。これは2個目だが、上のヒバ材とは違って色具合も堅い色だ。もちろん、1個目の大変だった作業工程を考慮して、無理をしない程度の作業を行ったのは当然として、さすがに、まだ残っているケヤキで「大物の能面」を彫る気はしない。

 

というあたりで、今月中には「頼政」は完成する。ただ、材料がもう一個あるから、次の「頼政2」に挑戦してみようと考えているところだ。

 

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