わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

増髪 その4

2015年05月29日 | 能面

増髪だ。ちょっと手順を間違って、一度書き上げた記事がどこかに行ってしまった。で、書き直して「その4」としてアップすることにした。

前回から部分的に細かい修正をして、鼻の穴や口元などを深く彫り込んでいる。実は、先生の見本をみたところ、口元や顎の回りがずいぶんと深くなっていた。私のはそこまで深くはなかったために、それをまねして幾分彫り込んだところ。そのあとを紙ヤスリできれいにしてみたら、こうなった。28日の出来事だ。

これだけ見れば、まさしく「若女」や「小面」だ。ただ、今回はこれから増髪の特徴でもある「ほほのくぼみ」「額のくぼみ」を付ける必要があって、そのあたりが別物としての区別になるだろう。この微妙なところは、先生が彫った見本写真を載せるので、見て欲しい。

これを見る限りは、それほど可愛いわけではない。ただ、年齢的には若い気配なので、彫り方によっては若くて可愛い表情にもなりそうだが。

 

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恵比寿 その4

2015年05月29日 | 能面

恵比寿だ。「増髪」をきれいにしたので、こっちもきれいにしてみる。頬の部分を若干低くして、口元や顎の周囲を若干修正して、紙ヤスリできれいにしたところ。

例の割れ目はきれいにしたつもりだが、まあこんなものか。埋めた補修材も、この材料を切ったときに出たノコ屑だから、まったく同じものだ。今の時点では、補修部分はよく見えるものの、彩色をすれば見えなくなるから、特に不具合はない。

全体の出来具合は概ね8割ちょっとか。これも、余り早くに出来上がれば、かえって具合が悪いので、せめて2ヶ月ほどをかけて完成させたい。ただ、増髪もほぼ出来上がってきたために、これら2個の能面が出来上がったあたりで彩色に入る事になる。

この時期は恐らく、6月の中旬あたりだろうから、それでも1ヶ月しかかかっていない。これは具合が悪いぞ。さて、だらだらやって、6月一杯をかけて完成させようかな?

 

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増髪 その3

2015年05月24日 | 能面

昨日23日の状態。前回から2~3日しか経っていないが、このあたりまで来た。全体的に見てもずいぶんと進んだように見える。もちろん、表面だけ作業を進めているわけではなく、裏側もまじめに彫っているところだ。ここまで来れば、ほぼ形が見えていると思うから、出来具合は70%を超えているだろう。

この段階で図面をよく見ると、サイズ・・と言うよりは高さ、いわゆる厚みがちょっとだけ厚い。従ってこの部分を注意深く削って、図面に合うように成型する必要がある。この部分は、図面上にも数値が書いているものの、書いてある場所が少ないので、全体の形を見ながら滑らかに成型する(彫る)必要がある。

いずれにしても、13日に材料を入手して以来、2週間経たずにここまで作業が進んだところ。もちろん、「恵比寿」も同時に彫っているから、実に作業の進み具合が早いと言うことになろう。

この「増髪」の完成時期は、他の生徒との作業進捗の関係もあるが、教室としては恐らく8月頃になるだろう。しかし、私の場合は6月には完成するはず。であれば、余った時間をどう過ごすのかも考えなければならないかな・・・・

 

 

 

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増髪 その2

2015年05月20日 | 能面

来週まで放置しておこうと思っていたが、恵比寿の補修作業があって、ちょっと中断したことから、増髪に手を付けてみた。

額部分と顎の部分をちょっと削って丸みを付けたところだ。このあたりや、鼻の部分あるいは口の部分などは、写真がなくても図面だけを参考にしていけば、彫り進めることは容易だ。なので、来週の教室の日までもう少し彫り進むかも知れない。もっとも、顔の表面ばかりではなく、裏側も彫る必要があるから、目に付かない裏彫りを先に進めた方が良いかも・・・

 

 

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恵比寿 その3

2015年05月20日 | 能面

順調に進んでいるように見える。が、実は大変な事が起きているのだ。この写真から見ると、ちょうど赤色の中心線から左側に縦の線が見える。これは単なる線ではない。なんと、この部分から、真っ二つに割れてしまった。裏側まで割れ目が入っており、ここから2個に分割したのだ。

さあ大変。前にも、彫っていたお面が真っ二つに割れたときがあったのだが、何とか修復した。その二の舞だ。

そこで、例の「補修材」を作って修繕に入る。最初、真っ二つに割れた部分を、木工用ボンドで接着して2日ほど置き、きちんとくっついたところで、その割れ目をV字形に彫って、そこに補修材を埋め込む事にした。

一枚目の写真では、そのところが見えている。要するに、中心線から左側に見える割れ目が、ボンドでくっつけたところ。その部分を彫り、補修材を埋め込んだのが2枚目の写真だ。

もともとこの材料は、ひび割れが入っている事は承知しており、その分、価格は安かった。しかし、単に「ひび割れ」だと考えていたところ、実は「ひび」ではなく、完全な割れ目であり、左右がかろうじて繋がっていた気配がある。いや、それにしてもこの材料は「不良品」だろう。

この不良品を売る方も売る方だし、買う方も買う方だ。これほどの不良品なら、タダで生徒にくれてやっても良いほどと思うが・・・。

 

 

 

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