新しい課題を探っていたが、入手した材料の大きさに見合った、かつ製作意欲を高めるようなお面も見当たらず、結局は「これまで彫ったお面の複製」となった。もちろん、ネット上には多くの能面が紹介されており、それらをつぶさに検討していた事も事実。
最近では「小べし見」「大童子」「邯鄲男」「帯喰い」などは、ネット上の情報から得て製作しており、それなりに満足していたところだ。今回もそれを期待しつつネット検索をしていたのだが、結局は「これだ!」・・というお面も発見できないまま、次のお面の作業を始めた・・と言う具合。
さて、そのお面は「雷(いかづち)」だ。これは、今回で4個目のお面だが、1個目は2012年に彫っている。直近では2020年に3個目を彫っていたものの、入手した材料を最大限に活用するなら、ぴったりちょうどの大きさでもあり、都合が良い。
見本は下の写真。これはネット上から頂いたものだが、もちろん、自分でも彫っているから自作の写真もある。ただ、基本的には「参考にする元の作品(画像)」を忠実に再現する事が重要なので、気に入った写真を参考にするのが一般的だ。
作業開始は13日だが、下の写真は14日の成果。材料の周囲をお面の形に切り取って、滑らかに削っている。と同時に表面に最初の位置決めの図を記入したところ。
下は16日だが、大まかな位置が分かる程度に彫ってるところ。これでも丸二日がかかっているので、作業の難易度は上級かな。いわば手間のかかるお面の部類に入るので、焦らずじっくりと彫り進んでいく事になろう。
下は20日の成果だ。上の写真と比べても余り進んでいないように見えるものの、一度目の裏彫りで丸一日かかっているから、さすがに今回の作業の進み具合は普通かな。最近は、一日に1時間半程度を作業時間に決めている。
ということで、2度目の新型コロナウイルスのワクチン接種も昨日で終わり、まずは一安心をしながら作業を進めていく段階でもある。