わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

雷4 その1

2021年06月20日 | 能面

新しい課題を探っていたが、入手した材料の大きさに見合った、かつ製作意欲を高めるようなお面も見当たらず、結局は「これまで彫ったお面の複製」となった。もちろん、ネット上には多くの能面が紹介されており、それらをつぶさに検討していた事も事実。

最近では「小べし見」「大童子」「邯鄲男」「帯喰い」などは、ネット上の情報から得て製作しており、それなりに満足していたところだ。今回もそれを期待しつつネット検索をしていたのだが、結局は「これだ!」・・というお面も発見できないまま、次のお面の作業を始めた・・と言う具合。

さて、そのお面は「雷(いかづち)」だ。これは、今回で4個目のお面だが、1個目は2012年に彫っている。直近では2020年に3個目を彫っていたものの、入手した材料を最大限に活用するなら、ぴったりちょうどの大きさでもあり、都合が良い。

見本は下の写真。これはネット上から頂いたものだが、もちろん、自分でも彫っているから自作の写真もある。ただ、基本的には「参考にする元の作品(画像)」を忠実に再現する事が重要なので、気に入った写真を参考にするのが一般的だ。

作業開始は13日だが、下の写真は14日の成果。材料の周囲をお面の形に切り取って、滑らかに削っている。と同時に表面に最初の位置決めの図を記入したところ。

下は16日だが、大まかな位置が分かる程度に彫ってるところ。これでも丸二日がかかっているので、作業の難易度は上級かな。いわば手間のかかるお面の部類に入るので、焦らずじっくりと彫り進んでいく事になろう。

下は20日の成果だ。上の写真と比べても余り進んでいないように見えるものの、一度目の裏彫りで丸一日かかっているから、さすがに今回の作業の進み具合は普通かな。最近は、一日に1時間半程度を作業時間に決めている。

ということで、2度目の新型コロナウイルスのワクチン接種も昨日で終わり、まずは一安心をしながら作業を進めていく段階でもある。

 

 

 

 

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大童子 その2

2021年06月09日 | 能面

「大童子」と称して、手持ちの材料を切り出したのがちょっと前だった。この作業は「軽度」の分類に入っていたから、順調に作業が進み、素彫り完成を予定をしていた9日を待たずに彩色まで終わったという具合。

下は5日の状態だ。この時点で「素彫りの完成」なので、このままの状態で能面塾の先生に評価をして貰うつもりだったのだが。。。ん? 塾の日まではまだ3日もあるぞ・・・

と言うことから、彩色をやってしまおうか・・とも思ってしまい、結局、6日から彩色を始めたという具合。もちろん、この日はまず、裏側に黒の工芸漆を塗って、様子を見たところ。今回も裏側には「との粉」を塗り、しみ込みを防いでいる。通常の裏塗は3回塗りである。

下の写真は7日だ。裏側が乾燥したので、表側には前回の邯鄲男で使い、余っていた似たような肌色を使った。もっとも、若干の白色を混ぜて、色を薄めている。今回も3回塗りだが、本当はもっと多く色を重ねても良いらしい。ただ、個人的に鑑賞する程度なら、3回塗りでも充分だろう・・という勝手な判断でもある。

さて、下は完成したところ。8日の写真だが、参考にした元の写真と比較しても、若干の違いはあるものの、まあこんな程度で納得しているあたりが性格の表れかな。

という具合で、5月24日あたりから作業開始をしたので、女面や少年面、青年面ならおおむね2週間程度もあれば、一応は仕上がるということかもしれない。

次の課題は、今のところは決めていない。次回に入手できる材料の大きさも不明だし、これを作ってみたい! という欲求や目新しいお面も見当たらないから、もしかしたら、これまで彫ったお面の複製になるのかな?

いや、もう少しネットを検索して「これだ!」というお面を探すことにしよう。

 

 

 

 

 

 

 

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大童子 その1

2021年06月03日 | 能面

もう一年の半分が来た。なんと6月である。だからどうかしようと思ったとしても、こればかりはどうしようもなく、平常心で日常を過ごす事しかない。ましてや、新型コロナウイルスの影響下であればなおのこと、いわゆる3密(密接、密集、密閉)を守りつつ感染を防ぐことで、安心を得るしかない・・

ということから、環境や健康に留意をしつつ、お面を彫る・・のだ。

さて、今回の課題は何か?  ということで、今回もネットを検索して気に入ったお面をチョイスしたところ。それは「大童子(おおどうじ)」だ。実は「童子」というお面があり、すでに3個は彫っている。これは、名前からして子供のお面なのだが、この兄貴分があるらしい。どうもそれが「大童子」らしいが、私はこれまで彫ってはいなかった。なら、今回はこれを彫ってみようか・・・という理由でもある。まあ、手持ちの材料の関係もあるから、このお面を彫ることで6月の能面塾の日(9日)まで間を持たせようという魂胆でもある。

で、参考にしたのは下の通り。この表情からして少年から青年になるあたりの年齢だろう。大きさは女面と同様であり、手持ちの材料で間に合うはず。

早速作業開始だ。作業開始は5月25日からだが、下は26日の写真。一日でここまで進むので、これも自称「面打ち師(能面師かな)」の成せる技でもあろう。

下は30日の結果。上の写真から4日も経っているが、このあたりなら50%程度の仕上がりとも言える。それ以外にも、裏彫りも2回ほど行っているから、まあ、その程度の日数はかかるという例かな。

さて、下は6月1日の結果だ。ここまで来れば、これは7割程度の完成度であり、かつ更に裏彫りも進めているので、なかなか順調でもある。で、額(ひたい)側面に、何やら補修の跡が見えるが、これはひび割れが発生していたので、その部分をこの段階で埋めたという具合。今回ならこの程度の補修で十分だ。

下は3日の写真。上の状態から表面をきれいに磨いて、口の部分を裏側まで貫通させたところ。こうしてみれば、ほぼ出来上がっているとも言えるので、この後は目の彫り込みや眉毛の部分を彫っていくと素彫りの完成となる。

能面塾は来週なので、まだまだ充分に時間がある。従って、当初の予定通りに9日までには素彫りも終わる気配だから、能面塾にはこれを持参して、先生に紹介することになろう。

今回も約2週間ほどで素彫りが完成しそうだ。これも作業が早いと言えるものの、別に自慢する中身ではないから、淡々と・・・・   かな。

 

 

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