わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

鬼4 その2

2020年10月29日 | 能面

「その2」なので、おおむね素彫りが終わっている時期でもある。

下は26日の結果。前回の日(15日)から10日も経っており、かなりの進み具合でもある。もっとも、このぐらいの日数が経てば、それなりに作業も進んでいるから、8割以上の完成度であろう。ただ、もともと厚い材料なので、ここから更に裏彫りを進め、眼球の穴をあけるに良い深さまで裏側を彫った後に、眼球の穴を空けることになる。

さて、眼球の穴が開いたという事は、裏彫りも終了し、完成に向かっているという時期でもある。ノミの跡は紙やすりで更に滑らかにして、全体をきれいにしているから、見た目は「素彫りの完成」に近い。また、右の頬部分にはひび割れがあったので、補修材を使い埋め込んだ。

上は29日の写真だ。この状態でもほぼ完成しているが、素彫りの完成予定は今月いっぱいだ。だから、あと2日あるので、参考写真をよく見て若干の修正作業が出来る余裕もある。

 

で、今回の「鬼4」の紹介はこれで終わり、次回からは「小べし見(こべしみ)」を彫るつもりで、材料や参考写真を準備しているところ。実はこの「小べし見」は「大べし見(おおべしみ)」の弟分であり、私はまだ一度も彫ったことのないお面なのだ。と言う事は、図面も持っていないから、ネットで参考写真を探し、それを元に図面を作成する事から始まる。

これは11月からの課題になるが、次回も体調に気をつけて、のんびりと「日課」をこなす事になるだろう。

 

 

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鬼4 その1

2020年10月19日 | 能面

前回の書き込みの最後に書いたとおり、また、タイトルの通り、今回の課題は「鬼4」となった。そのため、それに見合った材料を入手し、作業を開始している。

この課題にした理由は特にない。ただ、壁に飾っている100個以上もあるお面を見ても、同じお面も複数あり、目新しい、かつ製作意欲をそそるようなお面も見当たらなくなってきた。で、単純に「手間のかからない女面の次は、手間のかかるもの」という程度の判断だから、気まぐれ的な課題の選定・・というあたりかな。また、タイトルの通り、この鬼は4個目だ。

さて、今回の見本写真は下の通り。

今回は、上の見本とは違う見本を参考に、自分が彫った「鬼3」は、下の写真。これの見本は先輩が彫った実物を参考にしたのだが、仕上がりがほぼ同じに見える。と言うことは、先輩が見本とした鬼の参考写真は、もしかして上の写真かも・・・

ちなみに、この鬼の3個目は、2014年6月 に完成したもの。もう6年も前だぞ。 

さて、早速、作業の進み具合を紹介します。下は図面を当てて周囲を切り取ったところだ。写真の日付が10月9日なので、まあその前日あたりが作業開始日かな。

下は結構進んでいるあたり。全体の形や目鼻の概要が見えている。この頃には一度程度の裏彫りもしていたから、11日の結果らしい。

下は12日の結果。一日でこの程度の進み具合なので、今回はあまり気合いが入っていないのかも。いや、これなら充分に早いのかも知れない気もするけど・・

さて、下は15日だ。上と比べてもかなり進んでいるのが分かる。もちろん、この間には2度目の裏彫りも行われており、これだけでも一日分の作業時間が必要なのだ。その結果、もう全体像がはっきりしているから、今後は耳やあごの部分の飾りを重点的に攻めていくことになる。

 

と言う具合に、身体のあちこちが痛いにもかかわらず、日課として作業を続けており、これが元気の源と言えば、まあ、その通りだろう。

それにしてもあちこちが痛いぞ!!  うーん、整形外科の診察・投薬も当てにならないかな・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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敦盛・童子 その3

2020年10月06日 | 能面

予定通り、彩色が終わった。さすがに4個同時の彩色には時間がかかったものの、それなりの色で出来上がったところ。まずは一段落だ。

作業は9月28日から始めており、裏の色を塗った後、一晩乾燥させて、表面の下塗りを終えたところが下の写真だ。これは9月29日。下塗りなので白色だ。ただ、最近は下塗り段階から最終的な表面の色を使っていたが、今回は4個を同時に塗っているから、めんどうなので下塗りは胡粉の色(白色)のまま。これは手抜きかな。

下は9月30日。お面によって色が違うので、その色を作ることから始まり、それなりに手間がかかる。今回は増髪と十六(敦盛)は同じ色にしたので、3色になる。

上塗りは最低2度塗りをしなければならない。結局、下塗りを加えて3回塗ることになるが、本当はもっと多くの回数を塗った方が良いらしい。ただ、そうすると二重まぶた部分など、細かい部分が塗料で埋まってしまうこともあり、それを避けるために経験値として3度塗りにしている。

品評会(金沢市で毎年行われている。友人は入賞している)に出品する事もないし、自宅で鑑賞する程度なら、このぐらいで納得しているから、自己満足の範疇かな。

下は10月4日の写真だ。ほぼ完成しているが、この後は陰影をつけるために「ぼかし」の作業をすることになる。

下は完成品。童子だが、5日の写真だ。

これは敦盛(十六)だ。

ついでに「鼻瘤悪尉(はなこぶあくじょう)」についての過程を。

下の写真は素彫りが終わったところ。8月23日だ。

それを彩色した結果が下の写真。日付は同じ10月5日である。

ということで、途中経過は省略したのもも、一応はこの2ヶ月間で彫ったお面を完成させたので、「うん、頑張っているな」という評価を自分に与えている。ま、これも自己満足だからOKなのど。

さて、次の課題は何にしようかな。

ん?・・・鬼かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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