わいはまいね 能面三昧

写真付きで趣味の能面製作を紹介するブログ

恵比須2 その3

2016年05月26日 | 能面

素彫りを終えたつもり。今日は26日だが、昨日の「能面教室」と、今日の午前中に幾らか作業を進めて、ほぼ完成したという具合だ。この部分は目の中に黒目を入れたり、まぶたを二重にしたり、歯の部分を彫った、あるいは頬にえくぼがあるので、それを彫ったりしたというあたり。

ただ、全般的に見ても参考にしたカラーコピーと同じではない。従って「えびす顔」になったかは、今の段階ではちょっと不明だ。彩色が終わって、それを見た結果で判断するしかないと思うが、まあその時はすでに遅し・・・でもある。

素彫りの段階では、途中まで「えびす顔」に見えたが、こうして終わってみるとちょっと感じが違うので、これはどうしたのかな・・的な部分でもある。特に、黒目を開けた時点で「目つきが悪くなった」気配もあり、この部分で失敗したのかな。ただ、この後の彩色で幾らかは変わると思うから、それを期待するとしよう。

 

さて、彩色に備えて裏側には目止めを塗っている。水に溶かした「砥の粉」だが、せっかくの裏塗りが染み込んで、きれいに仕上がらない状態を防ぐという役目を持っている。ただ、これまでの経験では、やっぱり部分的に染み込んで、きれいに仕上がらない事も事実。これはやむを得ないと考えているが、ただ、これをやらないと、もっとひどい染み込みが出来てしまうことも多いのだ。

ということで、恐らく明日から工芸漆を使った裏塗りを行い、一晩おいてから、表面に「胡粉」を使った彩色を始めることになろう。これは、孫次郎と恵比須の同時進行になる予定。

 

 

 

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恵比須2 その2

2016年05月20日 | 能面

15日までに出来上がった部分。前から見てもだいぶん進んだ状態だが、正面右側の目尻付近と頭部分に、何か別の物が見える。これは修正した部分だ。ここには節穴があって、それを埋めたところ。これは最初から分かっていた部分でもあり、承知で補修をした。まあ、これらは材料の関係でしょうがないところだ。

ほかの部分は概ねうまく出来上がっているつもり・・・だったが。

19日に撮った。これを見ると、正面左側の目尻付近に何やら補修をした跡が見える。これは「節穴」ではない。実は彫り過ぎたのだ。そこで、右側を基準に若干の埋め戻しをしたところ。こんなハズではなかったのだが・・・

この「彫り過ぎ」については、参考写真を見ながらどんどん彫っていった。当然、左右を見ながら彫っているから、通常は彫り過ぎや左右が不対称になる事はあまりない。ところが、今回についてはその部分で緊張感を欠いていた気配がある。

せっかく、過去に彫った立派な見本があるのに、それを見ず、写真を参考にどんどんと作業を進めているところでもあり、思い込みなども含めてグイグイと気合いを入れている。従って、バランスを取っているつもりでも、なぜか彫り過ぎが出てくる・・・という言い訳をしているが、本当は注意力が欠けているところ。

まあ、これは慣れ過ぎた証拠でもあるし、埋め戻しをしなくても技術的にもある程度の修正は出来るのだが、今回は取りあえずは埋め戻しを行って、その後にうまい具合に修正をするという手順を取る予定。

いずれにしても、作業開始から概ね1週間ちょっとだし、すでにかなりの進み具合でもあるから、早いものだ・・・なーんて。従って、来週の水曜日には教室があるから、もしかしてそのあたりにはすでに素彫りが終わっているかも知れない。2週間で素掘りが完成するなら、これはまた異常に早いと言われそうだな。

 

 

 

 

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恵比須2 その1

2016年05月14日 | 能面

5月に入り、第1回目の「能面教室」が始まった。課題は「恵比須」だ。見本の写真は上の通り。

実は、私は個人的に恵比須はすでに作っている。そのため、タイトルは「恵比須2」とした。ただ、教室の皆さんは初めての製作になるから、私も同じものを作ることにしたという話。従って、今の段階では私だけが一歩先んじているという具合になる。

これは私が作ったもの。ちょうど去年の5月に作業を始めていたから、一年ぶりの恵比須2になる。ただし、見本と比べてみれば、まあ似ていると言えるが、よく見ると笑いが足りない。見本のカラーコピーはもっとにこやかに笑っており、実にえびす顔でもある。従って、今回は、このえびす顔に近づけるように、見本をよく見ながら、特に目元と口の具合に注意しながら製作をすることになろう。

前回使用した図面を材料に載せたところ。12日の進み具合だ。今回は始めの作業手順をちょっと変えて、材料の横の部分を斜めに丸鋸で切ってみた。このとき、丸鋸の角度を10度ひねった状態で切ったのだが、角度が深すぎて失敗した。あわてて15度に変更し作業を続けたことと、たまたま材料に余裕があったおかげで、何とか設計通りの材料に切り出したという話。良く確認もしないでいきなり切り出すとは、実に不注意なことだ。大反省!!

上は14日の姿。13日には、顔の輪郭を手持ちののこぎりで切り取る作業と、周辺を若干削る作業を行っていたので、そこから一歩進んだというあたり。一応は目の部分に当たりを付けて、ここを基準の目安にしながら、明日は口の付近を彫ってみようと思う。

この恵比須は、1個目が去年の6月中旬に完成しているから、今回の2個目も恐らく同じような時期に出来上がると思う。従って、素彫りが終わった時点で彩色をするつもりだが、これまた素彫りの孫次郎がそのまま放置してあるので、これと一緒に2個同時に彩色をする予定。

 

 

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孫次郎2 その2

2016年05月02日 | 能面

上の写真は4月27日の段階である。ほぼ8割方出来上がっているように見えるものの、その通りでもある。これから口の内部を彫り込んで、裏彫りも第3段階ほどまでに進める事になる。全体的な表情はすでに完成しているので、今後は口の部分でその表情を変化させる必要もあろう。

5月1日の出来具合である。ほぼ完成したと言えるほどに出来上がっているから、今後はルーペを使って細部の彫り残しや不具合をを確認しつつ、修正をしながら完成に近づけていくことになる。また、この段階では裏彫りはほぼ完成している。第4段階という裏彫りの位置づけだが、この能面はずいぶんとまじめに裏彫りを行った事から、これまで数多く作った能面の中でもトップクラスの薄さに出来上がった。

これまで彫った各種の面では、どうせ壁に飾るだけのお面になるのがわかっているから、裏彫りにはあまり気合いを入れなかった。そのため、ずいぶんと材料が厚いままで「完成した」と、ごまかしていたもの。それに比べても今回はずいぶんと軽いのだ。まあ、本来はそれが正しいのだが、とにかく裏を彫ることは結構面倒な作業だから、ついつい気を(手かな)抜いて手順を省略してしまう。

というところで、すでに「大型連休」に突入しているので、この辺で「素掘りの完成」と言う事にしておこう。で、彩色はまだ考えていない。能面塾か、あるいは能面教室の新たな課題が出来上がった時点で考える事になると思うから、彩色は恐らく6月に入ることもあるかな。

 

明日から「孫娘4人」が遊びに来ると言うことなので、これ以降の連休間は作業は中止だ。

 

 

 

 

 

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